
フケが多いときに考えてみるべき原因として、頭皮のカビ「フケ原因菌(マラセチア菌)」があります。頭皮のカビは誰の頭にも棲んでいますが、汚れた皮脂の中で繁殖して大量のフケ発生につながると言われています。
対応策を一言でいえば「頭皮を清潔」にしておくことです。フケの発生はやがて抜け毛の増加にもつながります。頭皮に痒みや赤味があれば「脂漏性皮膚炎」の恐れもあります。しかし、原因はフケ原因菌だけではありません。誤った自宅ケアをしないために、頭皮でカビが増える原因とともに予防策を確認してみましょう。
目次
フケ原因菌(カビ)が好む頭皮の汚れた皮脂
AGA(男性型脱毛症)を引き起こす原因として知られる5α-リダクターゼですが、さらに詳しく紹介すると「2型」と言われる5α-リダクターゼがDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出します。
もう1つの「1型5α-リダクターゼ」は毛穴の皮脂腺に多く存在しており、頭皮の保湿を保つ皮脂を作りだしています。量が多いとベタついた頭皮になります。
皮脂分泌のバランスが崩れるとカビが発生しやすい環境となる
皮脂が多過ぎることは抜け毛の増加につながる1つの問題ではありますが、一概に「悪」だと決めつけることはできません。頭皮に皮脂膜のバリアを張り、頭皮の角質層の水分を逃がさない働きをすることで保湿や潤いを保っています。
また、外からの雑菌の侵入を防ぎ、頭皮自体を熱や乾燥から守る働きもあります。適度な皮脂を保つことは、健康な頭皮を維持することにつながります。
皮脂を取り除く効果の高いシャンプーを使い過ぎると、このバランスが崩れて潤いのない乾燥した頭皮になってしまいます。
皮脂が増えすぎて起こる弊害
適度な皮脂は必要です。そして、皮脂が多すぎればシャンプーによって落とすことができます。問題は、皮脂そのものが汚れてしまう点にあります。汚れた皮脂の弊害は大きく2つあります。
1つは毛穴に溜まってしまうことです。皮脂膜の皮脂は体温と調和して滑らかな状態で膜を張っており、毛穴に溜まる皮脂は汚れとともに固まった状態になります。毛穴の奥に外部から酸素が届かず、育毛剤を塗布しても蓋がふさがった状態なので奥に浸み込みません。
もう1つの問題が、皮脂がホコリやゴミなどと混ざった環境になるとフケ原因菌(マラセチア菌)が増殖してしまいます。この状態が、主にベタついたフケが大量に発生する原因となります。また、抜け毛を増やすことにもつながっています。
頭皮カビは脂漏性皮膚炎の原因となりフケにつながる

フケ原因菌は、頭皮の赤みや湿疹を起こし脂漏性皮膚炎の原因になると言われています。乾いたフケではなく、少し脂っぽいフケが多いということからフケ原因菌によるものだと推測はできます。
しかし、すぐに皮脂を落とす強い効果のあるシャンプーを選ぶだけでは頭皮バランスを崩し、逆に頭皮を悪化させることにもつながりかねません。
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脂漏性皮膚炎が「抜け毛」を増やす一因
フケ原因菌が増え頭皮に赤みや湿疹が見られる脂漏性皮膚炎が進行すると、大量のフケが発生します。
フケ原因菌の増殖も個人差がありすべての人が同じ症状になるとは言えないようですが、清潔な頭皮と保湿力のある健康な頭皮を保つことが抜け毛を防ぐ基本であることには違いありません。
頭皮のカビ(フケ原因菌)を防ぐ有効な予防策

フケ原因菌の増殖を抑える方法には、シャンプーとともに食事バランスなど体の内側から働きかける方法があります。いずれにしても、「余分な皮脂の調整」と「皮脂の汚れを防ぐ」がポイントです。
シャンプーで余分な皮脂を落とすこと
外側から余分な皮脂を落とすために有効な方法は、シャンプーです。極端に皮脂を取り除き過ぎると次の日に乾いたフケが出るので、適度な皮脂の状態を保つ1つの判断材料にすることができます。
乾いたフケが大量に出たときは、保湿効果のある育毛剤をすぐに塗布することで、ある程度改善が見込めます。シャンプーと育毛剤の効果を見極めながら、自分の頭皮に合うケアを確立しましょう。
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おすすめのシャンプーを紹介↓
シャンプーは大きく分けて、アルコール系、アミノ酸系、石鹸系の3タイプがあります。また、髪の毛のツヤを生み出すシリコンを含むタイプとノンシリコンタイプに分けられます。フケを効果的に防ぐには「アミノ酸系」で「ノンシリコンタイプ」が基本と言えます。
そして、赤みやかゆみが消えない場合は、抗菌効果のある「薬用シャンプー」を選びます。
ただし、上記で紹介したアトピーやアレルギーが原因となっている場合や、脂漏性皮膚炎が進行している場合もあります。改善しない場合は医師の診断を受けるようにしましょう。
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おわりに
全ての人の頭皮にあるカビの1つが「フケ原因菌」です。しかし、余分な皮脂や汚れた皮脂を放置しないで清潔にしておけば、頭皮に大きな障害をもたらすわけではありません。
そこで抜け毛が増えたときに、頭皮の色や硬さ、触って指先に脂分が付着するかしないか、またフケの状態をチェックします。
脂を含むフケなのか乾燥しているかで対応が違います。優先順位はフケの軽減と皮脂のコントロールです。皮脂膜がきちんと本来の働きをするようになると、頭皮の保湿や硬さの緩和につながります。AGA(男性型脱毛症)の対応も基本は同じです。
ハゲ薄毛研究所編集部
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