養命酒が発毛・育毛に良い?期待できる効果と副作用

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養命酒が育毛・発毛に良いって本当?期待できる効果

養命酒には、育毛・発毛への効果が期待できるというウワサがあるようです。養命酒という品名を聞いたことがある人は多いでしょうが、実際に「何に効くものなの?」と言われても分からない人も多いかもしれません。

お酒なのかお薬なのか分からないという人もいるでしょう。そんな実際の効果が分かりにくい養命酒ですが、育毛や発毛を意識する人の間で意外と人気となっています。こちらで、養命酒に期待できる効果や副作用について確認していきましょう。

そもそも養命酒ってなに?

養命酒について知りたがっている男性

育毛や発毛のお話の前に、まずは養命酒とはどのなものなのか、ということに触れてみたいと思います。

そもそも、養命酒は「薬用養命酒」という名の第2類医薬品です。滋養強壮に効くといわれており、生薬が溶け込んだ「薬酒」として長く愛されてきました。

育毛や発毛に効果があると考えられているのも、どうやらこの生薬の働きに関係しているようです。

第2類医薬品として取り扱われている

第2類医薬品とは、お薬の分類のうち薬剤師や登録販売者による情報提供の努力義務があるとされる医薬品のことを指します。

薬局やドラッグストアなどで処方箋なしに購入できるものですが、薬剤師や登録販売者のいないお店では売られていません

第1類医薬品と比較すると、ケースにも入っていませんし身近なものとなりますが、副作用や使い方などに注意が必要なものです。養命酒には複数の生薬が含まれており、その成分のために第2類医薬品となっています。

養命酒には14種類の生薬が含まれている

養命酒には、14種類の生薬が溶け込んでいます。

血管をしなやかにして男性機能の改善や強精・強壮効果のあるインヨウカク、食欲不振や消化器の改善効果のあるケイヒ、鎮静作用のあるウショウ、風邪や炎症に良いボウフウ、血行・血流の促進効果のあるコウカなど、さまざまな生薬の働きが期待できます。

これらがバランスよく働いて、体調を整えると言われています。

養命酒って育毛や発毛に良いの?

養命酒に疑問をもつ男性

さまざまな生薬が溶け込んでおり、健康に良い効果がありそうな養命酒。しかし、実際に髪の毛を生えさせてくれる効果はあるのでしょうか?また、どのように使えば良いのでしょうか?

養命酒に期待できる「血行促進」効果が育毛に◎

養命酒には、コウカやインヨウカクなどの血行や血管に良い作用があるといわれる生薬が含まれています。そのため、血行を促進して血液の循環を改善する効果が期待できます。

薄毛や抜け毛の原因には頭皮の血行不良もあるため、養命酒の血行促進作用によって育毛や発毛を促すことができると考えられます。

毎日少しずつ飲むのがおすすめ

養命酒は生薬を含んだ第2類医薬品であり、お酒でもあります。アルコール度数はワインと同程度ですが、飲みすぎれば飲酒と同じことになりかねません。

また、生薬の働きは良い効果もありますが、飲み方を間違えれば思わぬ悪影響が出ることもあります。養命酒は一回に飲む量が20mlとされているため、正しい分量を守ることが大切です。

毎日少しずつ続けて緩やかに健康に近づくのが養命酒との付き合い方です。1日3回、食前か就寝前に飲むようになっています。

養命酒による発毛への期待は薄いと言える

養命酒による血行促進効果を考えると、育毛に多少なりとも効果があると言えそうです。ただし、発毛に期待できるかどうかを考えると、期待が薄いと言えそうです。根拠となる下記の画像をご覧ください。

日本皮膚科学会の資料

参考資料:日本皮膚科学会:男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)

日本皮膚科学会が推奨している発毛剤のデータです。画像にラインが引かれている推奨度が「A」の部分を見ると、有効と言えるのはロゲインやリアップに配合されているミノキシジル成分。そしてプロペシアに配合されているフィナステリドだけです。

このように考えると養命酒に発毛効果を期待することは薄いと言えます。

養命酒を飲む前におさえておこう!

夫婦で養命酒を試そうとしている

養命酒はお酒であり、お薬の一種です。そのため、正しい使い方をすることが必要ですし、副作用のリスクも忘れてはいけません。

また、養命酒に頼り過ぎないで、それ以外のケアも考えることが大切です。

体質や体調によっては医師や薬剤師に相談すること

養命酒の効果が悪影響とならないように、体質や体調によっては医師や薬剤師に相談することが必要です。とくに病気の治療中、妊娠中、アレルギーがある人などは要注意となります。

また、手術や出産直後の人は出血がひどくなる恐れがあるため使えません。アルコールに過敏な人も注意が必要です。

かゆみなどの「副作用」が出る場合がある

養命酒では副作用が出ることもあるため、体調に異常が出たら医師の診断が必要です。発疹や赤み、かゆみなどの皮膚の症状や胃の不快感などの副作用のリスクがあります。

生活習慣やヘアケアの見直しも必要

養命酒の育毛や発毛への効果は血行促進です。頭皮や体の血行が改善されることは髪の毛に良いことですが、それだけでは足りません。睡眠や生活リズムなどを改善して、発毛しやすい体内環境をトータルで整えることも大切です。

また、頭皮の清潔や健康のために正しいシャンプー方法の見直しや保湿ケア、トリートメントなども併用します。

育毛剤と同じ効果ではないとおさえておく

養命酒には頭皮の血行を促進する効果は期待できますが、直接的に髪の毛を育てたり抜け毛を引き起こす物質を抑制する働きがあるとは言われていません

病気による抜け毛や男性のAGA、進行した薄毛などには、養命酒ではなく育毛剤や医師の治療が必要となります。

おわりに

養命酒は生薬の入ったお酒であり、毎日続けることで体を元気にしてくれて育毛や発毛にも良い影響を与えられそうです。しかし、養命酒は育毛剤ではないため、それだけでは効果が出ないこともあります。

また、アルコールや生薬の作用によって体調に問題が出ることもあるため、使い方には注意が必要です。

ハゲ薄毛研究所編集部

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