抜け毛症の子供に見られがちな共通点と改善にむけたポイント

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抜け毛症の子供に見られがちな3つの共通点と改善方法

抜け毛は子供にも起こるものです。大人の抜け毛にもいろいろな原因があり、それに合った対策がありますが、子供の抜け毛を改善するためにも原因に合った対策が必要となります。

子供の抜け毛症の改善方法を考えるためには、まずはその症状を良く理解することから。また、症状だけでなく子供の気持ちにも寄り添い、無理なく改善を目指しましょう。

発見に役立つ!子供の抜け毛症で見られる3つの共通点

子供の抜け毛症は、親や周りの大人たちが気づいてあげないと発見が遅れることがあります。早期発見が脱毛改善の第一歩だとすれば、発見の遅れは大きなリスクとなるでしょう。それを防ぐためにも子供の抜け毛症の共通点を知っておくことが大切です。

共通点1. 脱毛症部分が円形ではない

脱毛症と聞いてすぐに思いつくものといえば、円形脱毛症ではないでしょうか?大人でもストレスなどで引き起こすことの多い円形脱毛症は子供にもありますが、子供の脱毛症では円形に抜けないことも多いようです。

子供に起こりやすい抜け毛には円形にキレイに抜ける他に、ライン状に抜けるものもあります。髪の長い子の場合には、掻き分けなければ見えにくいため発見が遅れることもあるようです。

共通点2. 遺伝で毛が抜ける

子供の抜け毛症は親からの遺伝による体質が関係していることもあります。親が脱毛症になったことがある場合には、わが子の抜け毛にも日ごろから注意が必要です。家族内の遺伝の確率は30パーセント程度といわれています。

また、遺伝性疾患によって生まれつき、もしくは生まれてから数年で髪が抜けて生えてこない無毛症や乏毛症というものもあります。

共通点3. アレルギー体質

子供の抜け毛はアレルギー体質を持っている場合にも多く見られます。自己免疫疾患により髪の毛を育てる組織が自分の免疫によって攻撃されてしまうというものです。免疫反応は、正常であれば外から入ってきた異物やウイルスなどを攻撃するためにあります。しかし、自己免疫疾患の場合には自分の細胞まで攻撃してしまうのです。

また、花粉症やアトピーなどのアレルギーでは、免疫だけでなく肌の炎症やむくみなども抜け毛の原因です。炎症が起こることで頭皮がダメージを受け、乾燥や新陳代謝の衰えなどのリスクが高くなります。そして、むくみが出ることで血行が阻害されることでも抜け毛を引き起こします。

抜け毛症の改善にむけたポイント

子どもが抜け毛の改善方法を知りたがっている

子供たちにとって髪の毛の悩みは深くて重いもので、抜け毛症によって精神的にもダメージを負う子供も多くなります。

友達にからかわれたり、誰にも相談できずに孤独を感じることなどもあるようです。子供たちをそんな深刻な悩みから解放して、笑顔を取り戻すための方法を紹介します。

市販薬はできるだけ使わない

子供の抜け毛症の治療では、外用薬や内服薬を使用することも多くなります。しかし、手軽に手に入るからと言って市販薬を使うことは避けたいものです。

子供の抜け毛症では副作用やかぶれなどのリスクの高いステロイド以外の副作用の少ない薬も利用できます。また、漢方薬での治療を行うこともあります。

シャンプーの刺激に注意をする

子供の抜け毛はシャンプーによる刺激によって起こる可能性も考えられます。市販の安いシャンプーに含まれる界面活性剤は子供の肌には強すぎて、思いもよらないアレルギー反応を起こしたり、体質に合わないシャンプーで抜け毛が始まる恐れがあります。

小学生くらいのうちは、体の抵抗力も弱く皮膚も薄いため、低刺激のシャンプーを選びたいものです。また、幼い子供の皮脂分泌は少なく、整髪料を使う機会もあまりないので、強い洗浄成分は必要ありません。

生活習慣や食生活にも注意をする

子供の抜け毛を防ぐためには、毎日の生活の仕方にも注意が必要です。子供たちは大人の計らいによって生活や食事が左右されます。規則正しい生活リズムを心がけて、睡眠不足やストレス過多にならないように注意してあげましょう。

また、食事による栄養は髪の毛を育てるために重要です。栄養バランスや添加物などに注意して、十分な栄養を頭皮に届けましょう。とくに幼い子供たちのダイエットはとても危険です。

友達関係などで低年齢の頃からダイエットを行う子もいますが、情報や判断力の満たないムリなダイエットは止める必要があります。肥満の場合には医師の下でコントロールされたメニューを利用します。

長くかかる抜け毛症には治療中のケアも

子どもの写真

子供の抜け毛の治療には時間がかかることもありますし、子供たちの心は大人が思う以上に繊細です。そのため、治療中の髪のない部分を目立たなくする工夫も必要となるでしょう。改善するまで快適に過ごせる環境を整えることも大人の役割となります。

通気性の良いウィッグを

抜け毛が目立つ場合には、ウイッグを使用しながら治療を受けることが子供の気持ちを和らげてくれます。医療用のものや通気性の良いものなど、治療を妨げないようなウイッグを選びましょう。バンダナや帽子などを用いることもできます。自分の好きなものを選ばせるなどの楽しみも与えられます。

枕は抜け毛が見えにくい色を選ぶ

大人も同様でしょうが、脱毛症の自覚がある年齢になれば枕についた抜け毛も不安材料となります。そのため、できるだけ抜け毛を意識することのないように枕の色は髪の毛が目立ちにくい色を選ぶと良いでしょう。

明るい色や白っぽい色の枕は抜け毛が強調されて、たくさん抜けたように見えてしまいます。また、入浴時の排水口に残った抜け毛も意識させないように、小まめに掃除をしておきましょう。

おわりに

子供の抜け毛症は、発見が遅れやすく遺伝や病気などが関係しているものが多くなります。こうした特徴を見逃さないようにして、早期発見を目指しましょう。

また、抜け毛の改善のためには病院の治療だけでなく毎日の生活の見直しも必要であり、そこには大人の協力が欠かせません。症状だけでなく気持ちのケアも重視して、快適に過ごしやすい環境を作ってあげましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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