円形脱毛症の原因と完治させるために重要な心がけ

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円形脱毛症の原因と完治させるために重要な3つのカギ

円形脱毛症の原因はズバリ自己免疫疾患です。アレルギー性皮膚炎、リウマチ、あるいは広くとらえれば喘息のように遺伝的に受け継いだ体質とともに、ストレスなど日常生活のなかから生じる原因から発症すると考えられます。

こちらでは円形脱毛症の根本的な原因と治療法、完治をさせるために重要となる心がけを紹介いたします。

円形脱毛症の原因と治療法

男性がアドバイスを求めている

円形脱毛症の原因は遺伝的要素である自己免疫疾患やアトピー素因、ストレスなどと言われています。いずれも遺伝要素が関わっており、薬で簡単に完治するというわけにはいきません。

治療に使用する薬品名の紹介は難しいので、一般の人にも馴染み深いキーワードから原因や治療法を考えます。

円形脱毛症の主な原因は「自己免疫疾患」

円形脱毛症は上記のとおり自己免疫疾患などですが、子どもの発症率も高く、成人男女や出産後の女性に限った疾患ではありません。日本皮膚科学会ガイドライン(2010)によると、アメリカでは人口の0.1~0.2%の率で発症していると紹介されています。

ウィキペディアには「円形脱毛症の40%以上がアレルギー要因を持つ」「円形脱毛症の50%が親兄弟にアトピー要因が認められる」という記述もあります。体質が大きく影響しているようです。

自己免疫疾患とともに、アレルギーやアトピー性皮膚炎の影響とともに円形脱毛症の発症リスクを考える必要がありそうです。

治療は内服薬と外用薬を使用するのが一般的

皮膚科での円形脱毛症の治療には、内服薬と塗り薬が使われています。小児と成人の治療は異なりますが、飲み薬としての抗アレルギー薬とともにステロイドによる内服薬と外用薬による治療が一般的なようです。

医薬品の紹介は専門家に任せることにして、ここでは育毛剤の有効成分や一般的に知られる治療法を中心に、その効果の評価を日本皮膚科学会ガイドラインからピックアップします。

内服薬には、育毛剤にも含まれ、抗炎症効果があるとされるグリチルリチンが含まれます。炎症やアレルギーを抑える効果は、内服薬としても効果があるようです。(育毛剤を飲んではいけません)

外用薬の基本もステロイドですが、血管拡張作用から発毛効果が認められているミノキシジルもその効果が挙げられています。ガイドラインには、「単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい」という記述があります。

この他、漢方薬に関しては「現時点では推奨できない」、精神安定剤は「用いない方がよい」、催眠療法や鍼灸治療「行わない方がよい」としており、カツラの着用は推奨しています。

円形脱毛症を完治するために重要な心がけとは?

男性がアドバイスを伝えている

円形脱毛症が治る人・治らない人に共通しがちな傾向を考えるため、円形脱毛症の原因や治療方法などを簡単に見てきました。「アメリカでの生涯有病率は1.7%」(ウィキペディア参照)、「30歳以下で発症する割合が81.8%、特に15歳以下の発症が全体の4分の1を占め若い世代に多いのが特徴」(同)です。

つまりリスクは誰にでもあるわけですが、予見や未然予防は、なかなかできません

そこで、「発症を防ぐ対策は?」「発症したときに早く治す対策は?」「再発を防ぐ対策は?」の答えとして、「疾患を知る」「疾患を受け入れる」「疾患に向き合い治療する」3つのすぐできる方法を紹介します。

参考:ウィキペディア

心がけ1. 「疾患を知る」

免疫性疾患やアレルギーに関わる症状の特効薬はありません。しかし、AGAの改善同様に食や習慣を含めた「生活環境の改善」も大きな影響があると考えても良いでしょう。疾患について知るとともに、衣食住のあり方まで含めて広く考えてみることです。

例えば、子どもが「円形脱毛症」を発症したときに、誤った治療をしないためにも、疾患について冷静に理解することが重要です。本人はもちろん、両親や周りの人がその原因や症状、治療法などの知識を深めれば、室内環境や食生活の改善も正しい選択ができます。

心がけ2. 「疾患を受け入れる」

円形脱毛症には、症状も軽く硬化大の脱毛が表れる「単発型」から、「多発型」「蛇行型」「全頭型」、あるいは眉毛なども含む全身に及ぶ「汎発型」に分けられます。どの場合であっても、短期間で落ち着く症状もあれば、改善効果が見られるまでに10年以上かかるケースもあると言われています。

その間、「疾患を受け入れて闘う」必要があります。本人と家族が受け入れることで一緒に生活環境について考えることもできます。また、合併症などのリスクにも関心が向かうようになります。疾患と闘う本人とともに、周りがきちんと支えることが重要です。

心がけ3. 「疾患に向き合い治療する」

長期間にわたり治療が続くと、慣れが生じて医師が処方する薬を飲み忘れてしまうことも出てきます。

しかし、そういった治療薬もきちんと飲んだり塗ったりすることで改善効果を生み出します。治療の継続には忍耐も必要です。周りが忍耐強く精神的な支えをすることが重要です。とくに子どもの場合、精神的なストレスを減らす工夫は最も重要な課題と言えます。

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おわりに

円形脱毛症になっても、すぐに治る人もいるでしょう。一方で、長く苦しむ人もいます。再発に悩む人もいるはずです。自宅でできる環境改善ならだれにでも簡単にできます。「発症を防ぐ対策」「発症したときに早く治す対策」「再発を防ぐ対策」を基本に、家族が一緒になって完治をめざす努力はすぐにでも始めることができます。

治る人は、こうした「医師」「本人」「家族」が一丸となった努力が実った結果かもしれません。一方、治らない、症状が改善しない場合も多くあるでしょう。もう一度、生活環境や食生活、ストレスの軽減などを本人とともに周りの家族全員で考えてみることから再スタートすることも無意味だとは言えません。

ハゲ薄毛研究所編集部

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