
AGA(男性型脱毛症)の発症リスクを知る方法の1つとして、遺伝子検査があります。AGA専門クリニックをはじめ、育毛剤の販売サイト、Amazonでも行える手軽なものです。
検査方法は、毛髪や爪、頬の粘膜などの試料を送ると専門の検査機関が遺伝子を検査して「AGA発症リスク」を数値で表します。しかし、結論から言えば「100%正確にAGA発症として反映される検査ではない」ということをまず確認しておきましょう。リスク判定と逆の結果もあり、絶対評価ではありません。
目次
AGA遺伝子検査ってどういうもの?
最初に確認をしておきます。AGA遺伝子検査は救世主のようなイメージで捉えられがちですが、実際には「検査と現実結果は違う」という考え方を否定することはできません。検査結果は数値で表されますが、数値は「体質」を判定するもので実際にAGA発症確率を100%判断できる検査ではないということです。
「安心だ」「これは大変だ」と楽観や悲観をする必要はありません。リスクを知って、早くから育毛や健康を考えた生活習慣に役立てることに意味があります。
遺伝子の配列を分析しリスク判別をする
抜け毛が増える原因は、5αリダクターゼという酵素が強力な男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を生成し、毛乳頭にある男性ホルモン受容体と結びつくと解説されています。
AGA遺伝子検査は、この受容体遺伝子であるアンドロゲンレセプター遺伝子(AR遺伝子)上にある「CAG」と「GGC」という塩基配列の繰り返し数(リピート数)を出した数値によって、AGAのリスクを判定します。遺伝子検査方法の詳しい説明は省略します。
CAGとGGCの2種類の合計数の標準「38」を基準にリスクを判定
検査は専門の機関が行いますが、CAGとGGCリピート数をそれぞれ数えて2つの数を合計して判断をします。基準は38(合計値)で、それより小さいとAGAリスクが高く、大きいと発症リスクは低い体質であると判断できる検査です。
遺伝子検査は、「リスクの判定」です。数値が、AGA発症と必ず合致しているわけではありません。
同時に、「フィナステリドなどの医薬品が効きやすいか」という判断に使われます。効きやすいということは、医薬品の効果が高いということになります。
遺伝子検査ではAGAを発症しやすい「体質」かどうかを判断できる

遺伝子上に見られる「体質の判定」で、実際に「リスクがないから安心できる」、あるいは「リスクが高いから間違いなくハゲてしまう」と強い不安を抱える必要はありません。
AGAが遺伝によって受け継いだ体質だけで決まるものではないことの確認と、ケアによるAGA改善を実行するために、3つのホームページ情報からAGA遺伝子検査の信頼性について確認しておきましょう。
リスク判定は「標準以下」であるのにハゲてしまったという例
実際にAGA検査を行った体験談が紹介されています。郵送されてきた検査報告の結果を見ると、CAGリピートは「27」、GGCリピートは「17」、合計数は「44」で、検査結果は「リスクは標準よりも低い体質である」とあります。
しかし、実際にはこちらの情報提供者は、すでにハゲてしまっているようです。
参考サイト:AGA検査の結果がキター
AGA対策として「フィナステリド」有効性は医師に認められる
「AGAのリスクとCAG+GGCリピート数の間には相関関係はない」という医師としての判断を掲載しています。同時に、AGA治療薬として有効とされる成分「フィナステリド(一般的に知られる医薬品はプロペシア)」が効きやすいかどうかについて、有効性と効果は認めています。
参考サイト:医師が本気で考えるAGA治療
AGA専門医が行う遺伝子検査
前述のとおり、AGA遺伝子検査は専門クリニックのほかにも、育毛剤を販売する企業やアマゾンなどでも販売しており安価(1万円前後~)な費用で行うことができます。
専門クリニックも、AGA検査結果はフィナステリドを処方するときに役立てています。「AGA発症リスクが高い遺伝子であっても必ず発症するわけではない」「早期発見と早期治療が重要」と紹介しています。
参考サイト:AGAルネッサンスクリニック
検査キットでAGA遺伝子検査ができる

AGA遺伝子検査は「遺伝子によって発症リスク」をあらかじめ数値で見えるようにする検査です。しかし、祖父や父親の状態とともに、数字上でリスクを確認することによって発症リスクを減らすためにどうすれば良いかを考えることが重要です。
「安心」と「正しいケアを実践」するためにも、リスクをはっきりとしておきたいという人は検査キットを取り寄せて検査をしてみましょう。
ネットAmazonでも購入できるAGA遺伝子検査キット
ネットでAmazonサイトを開いて、「AGA遺伝子検査キット」で検索するとページが表示されます。AGAだけでなく、肥満や免疫、認知症などのリスクを判断するキットもあるので必要に応じて購入します。
指定の試料を送ると、概ね2週間程度で自宅に結果が届きます。費用は1万円前後からとなっています。
検査結果を見て、自己判断で医薬品を購入しないよう注意
検査結果は、あくまでも「AGAを発症しやすい遺伝的な体質」を確認するものです。同時に、AGA治療薬の「フィナステリド」の有効性を判断することができます。
しかし、治療薬の効果は専門の医師の判断と処方が必要です。自己判断でジェネリック医薬品を購入することはできるだけ行わない方が良いでしょう。それよりも、AGAの不安があれば正しい自宅ケアを早く始めておくことを優先させましょう。
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おわりに
自宅近くにAGA専門クリニックがなくても、自分でAGA遺伝子検査を行って「発症リスク」を知ることができます。しかし、AGA専門医もその検査の評価よりも、治療薬の処方時に参考にしていることがわかります。
つまり、発症リスクが大きくてもあきらめずに自宅ケアを早期開始したり、医師に相談することでAGAの発症を抑えたり、遅らせることができるという裏付けとも言えます。
遺伝的な要素も含めAGAの不安が大きい人は、ケアを早期に開始するきっかけとして検査を受け、また早期に頭皮環境を維持する育毛ケアを開始することによって高齢になるまで自分の髪の毛を維持することができます。
ハゲ薄毛研究所編集部
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