
ニンジンエキスは古くから健康増進などで使われていますが、育毛や薄毛対策としても良い効果があるようです。古き良き健康成分であるニンジンエキスの働きとは一体どのようなものなのでしょうか?
また、エキスの抽出に使われている「ニンジン」とは何を指すのか?育毛剤などでも見かけるニンジンエキスについて、詳しくご紹介いたします。
目次
ニンジンエキスとは何か?
ニンジンエキスは、古くから漢方薬として用いられていたもので、現在でも育毛剤の成分の1つとして見かけることがあります。ニンジンエキスには育毛効果があり、薄毛対策として注目されていますが、一体どんなものなのでしょうか?
どんなものから取れる?
ニンジンエキスの「ニンジン」は、八百屋さんやスーパーなどでよく見かける野菜のニンジンとは違います。野菜のニンジンも栄養豊富で体に良い食材ですが、育毛成分として注目されているのは「高麗人参」の方です。
高麗人参、オタネニンジン、朝鮮人参と呼ばれるものは、その根を漢方薬として利用されてきました。中国や朝鮮半島などで取れるもので、朝鮮半島からやってきたものを日本でも栽培するようになり、生薬として現在にいたるまで使われ続けています。
現在一般的に八百屋などで売っている緑黄色野菜のニンジンはセリ科の植物ですが、高麗人参はウコギ科です。野菜のニンジンが舶来すると、こちらを「セリニンジン」と区別して呼んでいましたが、高麗人参が西洋医学に圧されて使われなくなったことから「ニンジン」というとセリニンジンの方を指すようになっていきました。
味わいは独特の香りで苦みがあるのが特徴
ニンジンエキスとして使われる高麗人参は、野菜のニンジンと同じような甘味を持っていますが、苦味や独特な香りもあり、おいしいと感じられない人も多いかも知れません。また、非常に高価なものでもあるため、食事に取り入れる人は少ないものです。
私たちは通常、高麗人参の摂取にはサプリメントや生薬などを使います。カプセル状や粉末状などであれば、味を感じることなく摂取できるため、苦手な人でも安心です。漢方薬として利用する際には、ニンジンエキスを顆粒にしたものや煎じ薬を飲みます。煎じ薬の場合には、香りや苦さも薬効の1つとなるようです。
ニンジンエキスで期待できる4つの育毛効果

高麗人参から取れたニンジンエキスは、健康への働きや美容への働きが期待できるものとして、飲んだり塗ったりして使われるようになっています。薄毛対策として直接的に効く訳ではありませんが、ニンジンエキスの有効成分による育毛環境を整える効果が期待されています。
下記でどのような効果が期待できるのかを確認していきましょう。
効果1. 免疫力を高める
ニンジンエキスには、サポニンという有効成分が豊富です。高麗人参特有の成分でジンセノサイド(高麗人参の配糖体と言う意味)と呼ばれています。免疫力を高める作用や抗酸化作用、エストロゲン作用、血管の詰まりを防ぐ作用などを持っており、様々な体調不良や体の機能を改善します。
さらに、アミノ酸やビタミン、ミネラル類も豊富です。ニンジンエキスが効果的とされる症状には、食欲不振や疲労、生活習慣病、血行不良、冷えなどがあります。また、男性では精子の数や運動、女性には不妊や更年期などにも良い影響を与えると言われています。
効果2. 血行促進により頭皮へ栄養が運ばれやすくなる
ニンジンエキスの健康への効果は、めぐり巡って頭皮や毛根の育毛環境も整えることが期待されています。食欲不振が改善されることで十分な栄養の摂取が可能になり、血行促進によって頭皮にその栄養が運ばれやすくなるでしょう。
効果3. 抗ストレス作用
また、疲労回復だけでなく抗ストレス作用もあり、元気にストレスのない生活を送ることで自律神経の調整にも役立ちそうです。自律神経も血行や内臓の機能に影響を与えるものなので、改善することで頭皮への栄養補給に良い影響を与えます。
効果4. 頭皮の雑菌を減らして炎症リスクを抑える
ニンジンエキスの持つエストロゲン作用や抗酸化作用には、肌の皮脂分泌量の調整や肌の老化を防ぐ効果が期待できます。エストロゲンは女性ホルモンの一種であり、髪や肌を整える作用を持っているものです。
皮脂の分泌を抑えて、肌に潤いを与えます。男女のどちらにも男性ホルモンと女性ホルモンがありますが、そのバランスを整えて肌を健康的にしてくれます。頭皮も皮脂のバランスが整い、潤いを得ることで、柔軟で健康的になりそうです。
抗酸化作用は活性酸素を減らして、体を錆びさせない働きです。肌のアンチエイジングに大切な働きで、頭皮の若返りも期待できます。また、殺菌作用も高く、頭皮の雑菌を減らして炎症のリスクを抑えます。
ニンジンエキスの目安摂取量と副作用

ニンジンエキスは、古くから使われてきた生薬として比較的安全なものと考えられていますが、中には副作用が出てしまう人もいます。
とくに内服する際には摂取量を守り、深い症状が現れたら使用を中止して医師の診断を仰ぐ必要があります。育毛剤や入浴剤など外用として使う場合には副作用のリスクは低いようです。
摂取量の目安はサプリと煎じ薬で異なる
ニンジンエキスの摂取量の目安は、サプリメントであれば100~900mg、煎じ薬であれば1.5g~5.0g程度と言われています。副作用のリスクは体質などによって差があるため、最初に飲む時は少量から始めてみると良いでしょう。慣れた人でも一度にたくさん摂取するのではなく、少しずつ長く続けることが大切です。
めまいや口の渇きやといった副作用が考えられる
ニンジンエキスで起こりえる副作用としては、口の乾きやめまい、吐き気、動悸、不眠、気分高揚などがあります。また、ジンセノサイドの中にはステロイドホルモンと似た働きを持つものもあり、子供や妊娠中の女性への影響は明らかにされていません。
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おわりに
ニンジンエキスの持つ有効成分には、頭皮環境を整えて育毛を促す効果が期待できます。薄毛対策としては、血行改善や皮脂分泌、殺菌作用などがあります。これらの作用が頭皮を健康に、清潔にします。ただし、内服する場合には副作用のリスクがあるため、使い方には注意が必要です。
ハゲ薄毛研究所編集部
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