
AGA(男性型脱毛症)専門クリニックの拡大とともに、男性の自毛植毛手術も増えています。その流れが、FAGA(女性型脱毛症)にも広がり始めています。
薄毛に悩みを持つ女性も増え、とくに30代以降の若い女性にも拡大しています。育毛剤やサロンなど様々なヘアケア商品やサービスがありますが、近年注目を集めるようになったのが女性の薄毛治療を目的とした「女性の自毛植毛」です。痛みや費用の問題を含め、効果と懸念材料について考えてみましょう。
目次
女性のヘアケアへの関心が高まっている
AGAに悩む男性が増えるとともに、髪の毛が薄くなる・抜け毛の量が増えるといった悩みを持つ女性も増加しています。実際に、富士経済(東京都中央区日本橋)が行った調査を見ると、女性用スカルプケアの国内市場が拡大しています。
女性の加齢による薄毛の悩みに加えて、ストレスや過度のヘアケアの影響が30代以降の若い女性にも拡大しているようです。
30~40代の新規需要で169億円から179億円に
富士経済の「化粧品マーケティング要覧 2014 No.2」によると、女性用ヘアケア商品の市場規模は2013年は169億円、2014年は 178億円と対前年105.3%と伸びています。
メーカーも、従来の50代以上の女性に加えて30代後半から40代のヘアケア製品を投入しています。戦略上の取り組みとともに、売上からも比較的若い女性の頭皮ケアや薄毛対策への関心が高くなっていることがうかがえます。
参考サイト:富士経済
30~40代で薄毛の女性が増える理由
女性は出産により一時的に脱毛が増える場合もありますが、適切な処置によって改善することも可能です。30代~40代で薄毛や脱毛が増える原因として考えられるのは、出産年齢が上がることもあるでしょうが、仕事や家事、育児などのストレスが大きく影響している可能性がありそうです。
長年にわたり蓄積された髪ダメージも原因のひとつ
10代以降の過度なヘアケアのように長年にわたり髪の毛や頭皮へのダメージが続いたことを挙げても良いでしょう。加齢によるホルモンバランスの乱れ以外にも、食生活や生活習慣の乱れを含めた複数の要因が、女性の脱毛症「FAGA」の増加原因となっていることが考えられます。
精神的なストレスも薄毛の原因
女性用の育毛剤も登場しています。しかし、女性にとって薄毛は精神的なストレスも男性と比較にならないほど強く、栄養補給や頭皮細胞の若返りなど改善効果が見えるまでに長い時間が必要です。自毛植毛は、そういった悩みを短期間で解消する方法だと言えます。
女性の自毛植毛手術の方法と費用について

前述したように、女性の髪の悩みに応える方法の1つが女性の植毛手術です。しかし、頭皮にメスを入れる問題、費用の問題など懸念材料は尽きません。
また、男性の植毛手術を行う専門のクリニックは多くありますが、女性の自毛植毛を積極的に打ち出すクリニックはまだ限られています。懸念材料を挙げて現状を考えてみましょう。
自毛植毛の方法は2パターン
自毛植毛の方法として、メスを使う「FUT法」と使わない「FUE法」があります。
「FUT法」は、移植するドナーに必要となる「クラフト」を後頭部から採取するために、ある一定の広さの頭皮(縦×横を長方形型に)を切除する手術によって切り取る方法です。
「FUE法」は、1つの株ごとに吸引して採取する方法です。こちらの方は頭皮のキズや、縫い合わせた後のツッパリ感もなく、負担や痛みが軽くなります。費用は少し割高ですが、痛みへの不安が軽くなり女性も安心して植毛手術に踏み切れるかもしれません。
株の採取も植毛も麻酔をかけて行うので、手術中の痛みはほとんどないと言えます。
女性の場合、手術範囲は狭くて済む
女性の薄毛は男性と違い、植毛範囲が狭いという特徴があります。簡単にいえば、男性のように前頭葉が大きくハゲていたり、頭頂部が円形状にハゲるケースはまずないということです。生え際や分け目などに限られ、植毛する範囲が狭いため「株=クラフト(毛包部分を含む1本1本の髪の毛)」を採取する範囲は小さくてすみます。
手術後1週間程度はシャンプーなど行えない
自毛植毛の手術時間は「半日程度」と言われています。しかし、手術そのものの時間は短時間でも、帰宅したその日からシャンプーをするなど、日常生活に戻るわけではありません。痛みの心配よりも、移植した「株」が定着するための期間の管理がポイントです。
強く引っ張ったり、強く擦ることはできません。通常、1週間程度はシャンプーなども行えませんし、約1か月は特に注意が必要です。
費用は数十万円から100万円程度
費用は、クリニックによって異なります。植毛手術の料金は、「基本料金」プラス「植毛本数」で計算されます。一口に植毛といっても、植毛する部分の薄毛の状態や植毛した後の自然なヘアスタイルを考えたデザインによって、植毛する本数は変わります。
専門のクリニックで無料相談を受けてみよう

植毛手術は、思い立ったらすぐに実行するものではありません。「症状を確認」「自分でデザイン(希望)を描く」、そして「効果」「費用」「痛み」「術後のケアや日数」「費用」など、個人の行動から仕事や家庭を含めた影響を考える必要があります。
周囲の理解が必要なケースも出てくるかもしれません。
こういった点をしっかりと考えて、まずは女性の自毛植毛に実績のあるクリニックを決めて、無料の相談をすることから始めましょう。クリニックによっては、女性植毛のモニターを募集していることもあり、料金も含めてきちんと納得をすることが大切です。
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おわりに
女性の脱毛の悩みは、育毛剤やウィッグなど自宅で解消できるかもしれません。女性専用の育毛剤やヘアケア商品は数多くあります。ミノキシジルを使った発毛促進、育毛サロン、専門クリニックの指導による治療、また毛髪再生医療のHARG治療などさまざまな選択肢があります。
植毛を行うクリニックでも、症状が軽い場合は発毛治療を勧めることもあります。自毛植毛は、最後にとっておくこともできます。自宅で解決できない深刻な場合、自己流のケアが効果を生んでいない可能性があります。原因の特定も含めてクリニックの無料相談から始め、症状に合う解決策を考えていくようにしましょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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