
薄毛の治療として試してみたい植毛。植毛をすれば薄毛の悩みから解放されそうなイメージだけど、手術をするのはなんだか怖いと感じる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、植毛の種類と基本知識を徹底解説!植毛をする前に知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します。
あなたに合った髪の増やし方を見つけてくださいね。
目次
植毛とは手術で毛髪を植える施術法のこと

植毛とは、外科手術で頭皮に毛髪を植える施術法です。特殊なシートを使って人工毛を頭皮に貼りつける増毛と違い、植毛は医療行為になります。
植毛が受けられる場所は、専門医がそろう自毛植毛クリニックになります。
植毛は年齢に制限がなく受けられる
植毛には、自分の毛根を植える自毛植毛と人工の髪を植える人工毛植毛の2つがあります。植毛の施術を受ける年代は、30~40代に多く見られますが、植毛を受ける年齢に制限はなく、未成年でも保護者の同意書があれば施術を受けられます。
植毛は、男性型脱毛症(AGA)のレベルが進んだ人や、育毛剤・発毛薬を継続して使用しても髪に変化がなかった人が体験しています。植毛を悩んでいる場合は、検査とカウンセリングだけ受けられるクリニックもありますので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
メスを使わないFUE法と、メスを使うFUT法
植毛で行われる手術に方法には、FUE法とFUT法の2つがあります。FUE法とは、メスを使わない手術法です。
「FUE法」はメスを使わない代わりに特殊な器具を使って、移植する毛根をくり抜いて採取します。FUE法は大きな傷は残りませんが、米粒大の傷跡が残ります。
「FUT法」は、メスを使った手術法です。FUT法は移植する毛髪を皮膚ごと移植する方法であり、一般的にはFUT法での手術が多く行われています。メスを使ったFUT法は、手術後の回復に時間がかかりますが、植毛の定着率は高いです。
植毛にかかる費用は保険適応外の全額負担
植毛はクリニックで外科手術を行いますが、植毛の施術は保険適応外になります。植毛は男性型脱毛症(AGA)の治療ではありますが、命に関わる病気ではないことから歯の矯正や美容整形と同じカテゴリとして考えられており、手術の費用は全額負担になります。
気になる費用は、移植する面積で違ってきますが、初期の男性型脱毛症(AGA)で50万円前後が相場です。脱毛がかなり進行した男性型脱毛症(AGA)は、およそ120~140万円と高額になります。
自分の毛根を採取して移植する自毛植毛

自毛植毛とは、外科手術で自分の髪の毛を毛根ごと移植する方法です。男性型脱毛症(AGA)の症状があっても、側頭部や後頭部に残っている毛根から髪の薄い部分へ移植を行います。
自毛植毛は、全頭脱毛の場合は施術が受けられないこともあります。
自毛植毛の手術を受けるメリット
自毛植毛は、自分の体の組織を移植するため免疫システムによる体の拒絶反応はなく、メスを使って皮膚ごと移植するFUT法の定着率は95%と非常に高いです。
自毛植毛では、薄毛や抜け毛の原因となる男性ホルモンの影響が少ない部分から移植されますので、手術後に男性型脱毛症(AGA)の抜け毛になる心配は少なく、特別なメンテナンスもなく自然な状態の育毛が続くメリットがあります。
もちろん、他の髪の毛と同じように白髪にも変化できます。
自毛植毛のデメリットは手術による体への負担
自毛植毛のデメリットは手術による体への負担です。手術中は、麻酔が使用されますので痛みを感じませんが、麻酔が切れるとしばらく頭の痛みが続きます。
外科手術の体へ与える負担から人によっては、頭皮の痛み、つっぱり感、しびれ、まぶたの腫れなどの後遺症が起こることもあります。手術後は入院の必要はなく日帰りができますが、手術から約2週間は医師の指示のもとアルコールや運動の制限があります。
また、皮膚を採取した部分の縫合跡は残り、髪を短く切ると傷跡が目立つこともデメリットです。
自毛植毛の手術は1度で終わらない
自毛植毛を受ける前に知っておきたいことは、自毛植毛手術は1度で済まないことです。人工毛の植毛と違って、自分の頭皮を移植する自毛植毛は、移植できる毛穴の数をコントロールできません。
さらに、1回の手術で毛穴の密度が高くしようとすれば、移植後の定着率が悪くなるため、数回に分けて移植手術をする必要があります。
手術の費用は毛根を包んでいる毛苞の単位(グラフト)で料金が決まります。自毛植毛は100グラフトで約12万円かかりますので、回数を重ねるだけ費用がかさみます。
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人工毛を頭皮に植え付ける人工毛植毛

人工毛植毛とは、人工的に作られた毛髪を特殊な針を使って、1本1本頭皮に植えていく施術方法です。
人工毛植毛には、人体への安全性が高く医療素材としても活用されているポリエステル系高分子樹脂などが使用されています。
人工毛植毛の手術を受けるメリット
人工毛植毛は、男性型脱毛症(AGA)の進行で自毛がない場合や、頭皮にダメージがある人に効果のある植毛方法です。人工毛植毛は、1時間ほどで約300~500本の植毛を行うことができますので、植毛に時間をかけられない人は、短時間で増毛を実感できます。
人工毛植毛は、頭のどの部分でも髪の量を増やせて希望のヘアスタイルが叶えられるメリットもあります。
施術後の入院や通院などの必要がなく、包帯を頭に巻くことありませんので、すぐに通常の生活を送れます。
注意しておきたい人工毛植毛のデメリット
人工毛植毛のデメリットは、人工毛を体が拒否したことで起こる頭皮の炎症です。体には外から体内に侵入してきた病原体などに対して、攻撃と排除をしようと働く免疫システムがあります。
この免疫システムが人工毛を異物と判断した場合には、頭皮が腫れたり化膿を起こす拒否反応が出ることもあります。
さらには、人工毛を植えた隙間から有害な細菌が侵入すると、症状は悪化して慢性感染症を引き起こすデメリットもあり、アメリカでは禁止されている植毛法です。
人工毛植毛は毛が抜けやすく費用がかさむ
人工毛植毛は、体の免疫システムが人工毛に対して異物と判断して攻撃を加えるため、毛が抜けやすいです。
また人工毛植毛後は、約1年で人工毛が半分の量まで減ってしまうため、髪のボリュームを維持するためには、1年に1~2回は人工毛を植毛しなくては見た目の髪の量をキープできません。
人工毛植毛の料金は、2,000本で50万円前後が相場ですので、人工毛植毛のメンテナンスを一生続けていくことになると、かなりの高額になってしまいます。
おわりに
植毛には、自毛植毛と人工毛植毛の2種類があります。自分の皮膚を移植する自毛植毛では、1度植毛するとメンテナンスの必要がないメリットもありますが、体への負担が生じるデメリットもあります。
即効性のある人工毛植毛でも皮膚の炎症を招く可能性がありそれぞれ長所と短所があります。植毛を試したいとお悩みの方は、メリットとデメリットを踏まえたうえで、1度クリニックのカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
ハゲ薄毛研究所編集部
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