
髪の毛は通常のヘアサイクルが繰り返されれば2~6年程度で寿命を終えて新たな髪の毛が生えてきます。髪の毛の成長には栄養分としてタンパク質やビタミンが必要です。その栄養素は血管を通して送られてくるため、血流の促進は欠かせません。
また、髪の毛が健康に育つためには頭皮が軟らかく、ちょうど「肥えた畑」のイメージであることも重要です。
問題がなければ抜ければまた新しく生えることで育つ髪の毛、そのメカニズムと髪の毛を早く伸ばす方法を簡単に紹介します。
目次
髪の毛が伸びるメカニズムを知ろう
頭皮は目で見える場所ですが、毛根は厚みのある皮膚組織のことを言います。
つまり、毛根の底の部分に「毛球」という髪の毛の根っこがあり、毛母細胞に包まれるように毛乳頭があります。この毛乳頭が毛細血管とつながっていて、体内の血液を通して栄養分を受け取ることで毛母細胞の分裂を活性化しながら髪の毛は育ちます。
頭皮
頭皮を注意深く見ると、健全な頭皮は青白い色をしています。汗や毛穴から出てきた皮脂とともに付着した汚れが溜まると臭いの原因にもなります。
シャンプーは、髪の毛を洗うだけでなく頭皮をしっかり洗う必要があるのはこのためです。
毛根
頭皮を指の腹で押さえると弾力がありますが、ここが毛根と呼ばれている部分です。
毛根は、保湿感があってふわふわとした柔軟性を保っていることが髪の毛を伸ばすため欠かせません。
毛根が硬くなってしまうと血管も細くなり、血液の栄養素が十分運ばれなくなります。育毛剤を塗布しても、必要な栄養素や成分が毛球まで届かないので効果が出なくなります。
毛球と毛母細胞
抜けた髪の毛をよく見ると、根元が少し丸く膨らんでいます。毛球と呼ばれる部分に当たります。
その根元にある毛乳頭が毛細血管から栄養素を取り込んで、その周りの毛母細胞分裂を活発に起こして髪の毛は伸びていきます。
毛乳頭
毛乳頭を分けて紹介したのは、脱毛の原因もここにあるためです。
毛乳頭にはAGA(男性型脱毛症)の原因とされる「5α-リダクターゼ」があって、男性ホルモンと結びついてDHT(ジヒドロテストステロン)に変わり、さらに男性ホルモン受容体と結合することで脱毛因子の「TGF-β」が増えます。これが、ヘアサイクルの乱れの大きな原因です。
髪の毛が成長するために必要な3つの要素

髪の毛の成分はタンパク質です。肝臓で作られた血漿タンパク質が血液とともに毛細血管を通って毛乳頭に取り込まれ、毛母細胞を活性化させて髪の毛が成長します。
髪の毛の成長には十分な栄養が必要ですが、健全な頭皮を維持しながら脱毛シグナルを阻止しなければいけません。育毛剤の大きな役割は、この3つに作用することで抜け毛を止めることなのです。
1. 毛根の保湿と清潔な頭皮環境
毛根は、髪の毛の育つ「畑」と言い換られたりします。健康な作物を育てるためには栄養素を含み、土壌がふわふわして適度な保湿が必要です。
毛根も同じように柔軟さと適度の保湿を保っている必要があります。さらに頭皮は清潔にしておくことで、育毛剤効果も高まります。
2. バランスの良い食生活でしっかりと栄養補給
前述の通り、髪の毛が伸びるために必要なタンパク質やビタミンなどの栄養素は血液から取り込みます。
ほとんどの育毛剤もこの栄養素は多く含まないので、食べ物やサプリメントで摂取するのが基本です。バランスの良い食生活でしっかりと栄養補給を考える必要があります。
3. 脱毛シグナルの阻止
脱毛シグナルが、ヘアサイクルを短くする大きな原因となっています。食べ物にも間接的に抑止効果がある栄養分や成分が含まれていますが、大きな要因は遺伝的に受け継ぐ男性ホルモンの影響なので育毛剤やサプリメントの効果に期待するしか方法がないのが現状です。
髪の毛を早く伸ばすための、内と外からの働きかけ

髪の毛を早く伸ばすポイントは、血流の促進によるスムースな栄養補給と、毛母細胞の分裂を活性化させるために頭皮と毛根部分の環境をしっかりと整えることは欠かせません。
しかし、栄養素としてビタミン類が必要だからといって過剰摂取をすると、例えば、ビタミンAの過剰摂取は逆に頭皮や毛根部分の硬直化につながることもあるので注意が必要です。
内部からの支援
基本はバランスの取れた食生活を考えます。タンパク質は肉類や魚介類、たまごや乳製品、大豆類などに多く含まれています。また、レバーにはタンパク質はもちろんビタミンの宝庫と言われるほど髪の毛の成長に欠かせない栄養素を含まれています。
ビタミン類の補給には、大豆類や緑黄色野菜、食物性の油、肉類やマグロなどが挙げられます。
牡蠣に多く含まれることで知られる亜鉛も髪の毛の成長に欠かせない栄養成分だと言われ、保湿効果にもつながる成分です。
外部からの支援
育毛剤は、頭皮や毛根部分の保湿や血流促進、毛乳頭で起こる脱毛因子を抑制することを大きな目標としており、ほとんどが生薬由来成分を採用しています。
5α-リダクターゼの活性を抑制する、TGF-βの発生を抑制する、毛母細胞の分裂を活性化させる、といった作用を実現するために独自に開発した成分を採用する育毛剤も多くあります。
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おわりに
髪の毛を伸ばすためには、やはり栄養分の十分な補給が欠かせません。
髪の毛だけに止まらず、自分自身の身体全体のことを考えた食生活に心がけ、規則正しい生活とストレス解消にも努めることで、血流促進はもちろん、肝臓など臓器への負担も考えた生活を実践することが基本だと言えそうです。
そのうえで、不足する栄養成分があればサプリメントも効果的に利用することで健康な体づくりを実現することができます。
ハゲ薄毛研究所編集部
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