
喫煙が血管の収縮につながることはよく知られていますが、血流が悪くなると「ハゲが一気に進行する」というわけではありません。しかし「薄毛が気になったり、抜け毛の心配がある男性はできればタバコは吸わない方が良い」というのが結論です。その理由は、健康被害を含め、リスクを高めてまであえて喫煙に求める「メリットがない」ことが挙げられます。
喫煙による害を知れば知るほど、ビタミンCの欠乏によるイライラどころではすまされない現実の怖さも見えてきます。
目次
喫煙による「血管収縮」に対して発毛に求められるのは「血流促進」
喫煙による血管の収縮作用はよく知られています。血管を縮め、血管を錆びさせて血管の老化につながります。一方で、発毛を促進するために血管の拡張作用が効果的であるということもリアップの主成分「ミノキシジル」の効果とともに知られるようになってきました。
健康な人でさえ問題があるとされる喫煙です。薄毛が気になる人が、あえて血管収縮につながるリスクを高める喫煙を続ける意味があるのか、という1つの大きな疑問が生まれます。
喫煙はビタミンCが失われ肝機能低下につながる恐れが
喫煙によるビタミンCの不足はイライラと、肝機能の低下にもつながります。胃も含めて、内臓が正常に機能することによって体全体のバランスが整えられ、体調も維持されます。
抜け毛が増える原因の1つとして肝臓機能の低下も挙げられています。詳細は後述しますが、髪の毛の成長と肝臓とは密接なかかわりがあり、有効成分が作られなくなる恐れも出てきます。
AGA治療でも血管拡張作用につながる処方が行われている
発毛に血流促進が効果的だということは、ミノキシジルの実験でも明らかです。
ミノキシジルを主成分とする「リアップ」は育毛剤としては日本でただ1つ医薬品として承認された発毛剤(第一類医薬品)ですが、血管拡張効果があるため副作用につながらないよう薬剤師の指導を受けないと購入できません。
AGAクリニックでもミノキシジルの有効性から、外用薬による頭皮への塗布とともに、一部のクリニックはミノキシジルタブレットを販売しています。発毛促進の基本は、血流促進であることが医学的にも確認されているのです。
喫煙のメリットは抜け毛を減らすストレス解消法の1つ
血流促進が抜け毛を減らし発毛につながることが分かっているのに、なぜ喫煙を続けるのでしょうか。また、薄毛の原因の1つとしてストレスが大きく関わっていることもよく知られています。
そこには、1つの「言い訳」としてキーワードがあります。誰もが耳にするキーワード「喫煙によるストレス解消」です。
喫煙のメリットはストレス解消
喫煙の大きなメリットとして考えられるのが、ストレスの解消です。仕事の合間に一服、なんともホッとする一瞬ではないでしょうか。イライラ解消のために何本も続けて吸うことは論外ですが、肩身の狭い思いをしながらでも喫煙を続ける気持ちもわからないではありません。
ストレスを抱えると慢性的に血管が収縮します。また、大きな問題に直面して急激に委縮することもあり結果として抜け毛が増えます。このストレス解消につながるのであれば、喫煙も1つの役割を果たすことにつながっていることも否定できません。
抜け毛を減らすストレス解消なら他の方法が良い
しかし、仕事中のストレス解消法はタバコを吸うことだけではありません。お茶を口に含んだり、同僚との会話も良いでしょう。軽く運動をすれば、全身に血液が運ばれます。目が疲れていれば目薬を点し、首を回すだけでも体はリラックスします。一服のたばこだけがストレス解消法ではないので、抜け毛が気になったら別の方法も考えてみましょう。
本当に怖い事実~1回の喫煙が肝臓に負担をかけて抜け毛が増える?
1回の喫煙だけでも血管や心臓に悪影響
たばこに含まれ興奮剤の働きがあるニコチンは、交感神経系を刺激して脈や血圧を上げ血管の収縮作用につながることがわかっています。1回の喫煙で、すぐにその症状を引き起こします。
また、一酸化炭素によって心臓に行く酸素も減り、血管の錆びや動脈硬化のリスクへとつながります。国立循環器病研究センターがホームページ上で公開しているデータを見ると、一服の喫煙で「収縮期血圧が110から130以上に」「心拍数は60回から80回前後まで増える」としています。
まさに、「一服のストレス解消」という言い訳から止められない喫煙が、身体にとっては大きな負担をかけていることがわかります。
肝臓への負担は髪毛の成長に必要な血漿タンパク質の生成へ影響
肝臓が解毒作用を持つことは知られていますが、喫煙によって体内に入ったニコチンも肝臓で分解されます。次々と喫煙することで肝臓への負担が増えるとともに、肝臓の血流も悪くなるため肝臓の機能そのものも低下していくことになります。この積み重ねから、肝臓の機能低下が起こります。
髪の毛の成長に必要な栄養素の1つとしてタンパク質がありますが、小腸でアミノ酸に分解されて肝臓に蓄えられます。その肝臓が髪の毛の生成に必要な血漿タンパク質を作り、血液と共に毛根へ届くことで髪毛の成長につながっています。
血管の収縮による血流不足に止まらず、髪毛の生成につながる成分そのものも不足することにより新たな髪の毛を生みだす正常なヘアサイクルが崩れていくことになります。
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おわりに
喫煙の全てが「悪」だと断定することは不謹慎ですが、少なくとも抜け毛が気になる方は肝臓への負担も含めて健康第一を考えたいものです。髪の毛が薄くなっても若々しい表情でいることはできます。
しかし、喫煙が引き起こす代表的な悪影響「スモーカーズフェイス(老け顔)」が始まると自信喪失にもつながりかねません。ストレスなく育毛ケアを続けて、元気にはつらつとした生き方を実現する自分なりの生活習慣をもう一度見つめ直してみることも必要です。
ハゲ薄毛研究所編集部
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