
ドラッグストアやホームセンターでも育毛剤や発毛剤、化粧品など育毛ケア製品を購入することができます。一方、ネット通販やテレビショッピングでは盛んに紹介され、ヒット商品も登場しています。一体どの製品を選べば良いのか迷ってしまいます。
そこで、市販の育毛剤と、主にネット通販でしか購入できない育毛剤(育毛エッセンスを含む)や発毛剤と何が違うのか、「育毛効果」「情報量」「マーケティング戦略」の3つの視点から検証してみます。
目次
ドラッグストアで市販されている育毛剤の方が効果はあるの?

ネット通販で購入した育毛剤の方が、通販製品より効果があるの?と疑問をもたれる方が少なくありません。
説明をするとドラッグストアで販売されている育毛剤の多くは、ネット販売の育毛剤と同じ医薬部外品です。ネット通販商品の方が特別、育毛や発毛効果に優れているというわけではありません。
また、ドラッグストアの育毛剤は大手医薬品メーカーや化粧品メーカー製品も多く、安全性にも問題がないでしょう。効能も、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成抑制、血流促進、保湿効果など、ネット通販でもお馴染みのキーワードが並びます。
大手化粧品メーカーや育毛剤老舗の商品が並ぶドラッグストアの育毛剤コーナー
ドラッグストアなどで見られる育毛剤を紹介してみましょう。どこかで耳にしたことのあるメーカー名や有効成分だと感じる人も多いでしょう。例を挙げましょう。
第三類医薬品のカロヤン(大正製薬・カルプロニウム塩化物)や、医薬部外品の加美乃素(加美乃素本舗・女性ホルモン成分や亜鉛など)、バイタルチャージ(花王・t-フラボノン)、アデノゲン(資生堂・アデノシン)、モウガ(バスクリン・生薬由来成分)、毛髪力INNOVATE(ライオン・ペンタデカン酸グリセリド)、不老林(資生堂・β-グリチルレチン酸)といった、メーカー独自の成分を含む育毛剤が並んでいます。
薬剤師不在のドラッグストアは第一類医薬品のリアップ販売ができない
ミノキシジル配合の発毛剤リアップは、薬剤師が直接指導しなければ販売することができません。登録販売者は販売できないので、全てのドラッグストアで購入できるわけではありません。
ところが、リアップはネットで購入できるようになりました。日本で唯一の発毛剤と言われるリアップに限れば、ドラッグストアはネットで売られる育毛剤に負けてしまうかもしれません。
ネット通販でのみ購入できる育毛剤の特徴は生薬由来成分にある?

ネット通販のメリットは、ドラッグストアなどでは購入できないオリジナル製品が購入できる点と、製品ごとの情報量の多さにあると言えます。
また、一部製品はネットで購入する方が安い場合もあります。もう1つの特徴は、有効成分にあります。ドラッグストアで売られる一流メーカーの育毛剤の有効成分は化学合成品が多いようですが、ネットで売られる育毛剤の有効成分の多くは植物由来成分です。
独自のポイントで「育毛効果」を追求するネット販売業者
ネットで販売されている育毛製品は生薬由来成分に特化しているという特徴がありますが、どんな育毛剤でも、塗布すればすぐに効果が出てくるものではありません。ほとんどの場合、数か月使い続け、しかもきちんとしたケアをすることが基本です。効果は同じだとも言えます。
しかも、ネットの育毛剤販売会社の多くは、自社で製造しないで製造を得意とする会社に委託しています。明確なコンセプトを描き、製造は外部に委託し、販売は自社で行うというビジネスモデルです。
では、なぜネット通販の育毛剤は「発毛効果」が注目され、ヒット商品が生まれるのでしょうか。
その理由は、ネットで育毛剤を販売する会社は、情報を詳しく、わかりやすく伝えるマーケティング戦略に精通している点にあります。製品の優位性を伝えることができる方法として、インターネットが貢献していることは言うまでもありません。
発毛効果に大きな違いはないのにネット通販が優位に立つ戦略3つの違い

上述の通り、ドラッグストアの育毛剤に対抗して成長するネット通販育毛剤は「育毛成分」「情報量」「マーケティング戦略」に長けています。
生薬由来の有効成分を組み合わせたネット通販の育毛剤
ドラッグストアの育毛製品は大手メーカー製品が多いのですが、有効成分を見ると「化学合成成分」であることがネット通販で販売されている育毛剤との大きな違いと言えます。「塩化カルプロニウム」「アデノシン」「t-フラバノン」「ペンデカン」のように、日本皮膚科学会が男性型脱毛症診療ガイドラインの中で「外用として用いてもよい」と推奨する成分を主成分としている育毛剤です。
一方、ネット通販商品の多くは、「生薬由来成分」をアピールしています。5αリダクターゼの働きを抑えDHTの生成を抑制する効果があるとされるM-034エキス、イソフラボン、ノコギリヤシ、キャピキシル、ヒオウギエキス、ビワ葉エキスとともに、センブリエキスなど血流促進効果や、抗酸化作用が期待できる成分を組み合わせて製品化しています。
一般的な傾向として、ドラッグストアなどで販売する大手メーカー製品は「化学合成薬品」が主成分で、ネットで販売されている育毛剤の多くは「生薬由来成分」ということができます。
圧倒的に違う「製品情報」を伝える情報量
ドラッグストアの販売は、複数の製品を棚に陳列して販売しています。最近はネットでも販売していますが、基本は店舗販売です。ドラッグストア1店舗の平均アイテム数は15,000点と言われ、育毛剤はその中で例えば50~100点ほどです。情報提供手段は小さなPOPしかありません。
ネット通販が1つの育毛剤を、複数のホームページを使って紹介していることと比べれば、情報量で競争することはできません。ネット通販の育毛剤に注目が集まるのは、このことも関係していると考えられます。
マーケティング戦略の違い
ドラッグストアの育毛剤は大手メーカーや老舗メーカーの製品が中心です。大手メーカーは数多くのの商品を製造し、ドラッグストアなどに卸しています。医薬品はもちろん、化粧品や日用品まであります。育毛剤関連商品は、その多くの中の1アイテムに過ぎません。地方に設置した販売会社を介して小売店舗に卸し、販売するビジネスモデルとして成立しています。
一方、ネット通販会社は「育毛剤単品(もしくはシャンプーやサプリメントなどの関連商品を含む)」で全国に向けて販売しています。ここ2~30年の間に創業した新しい会社がほとんどです。全国に販社や販路を作る資金がないことが幸いして、前述の「必要な情報提供」が漏れなくできるネット販売のなかで成長してきた、新しい形のビジネスモデルと言えます。
おわりに
結論は「市販の育毛剤」と「ネット販売の育毛剤」の育毛(発毛)効果に、大きな違いはないということになります。ネットだと情報もしっかり集められ、店員と顔を合わせずに購入できるというメリットもあります。
ドラッグストアに専門職の毛髪診断士が配属されているわけではないので、情報に関連すればネットの方が有利だと言えそうです。最近はドラッグストアもネット販売を開始しているので、情報面の差は小さくなるかもしれません。今後は本当に自分に効果が見込める製品に巡りあう選択肢が広がり、これまでドラッグストアでの販売が中心だった有名メーカーの育毛剤の価値が口コミで広まる可能性もあるでしょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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