
高血圧とAGAは、「血管」をキーワードに原因や症状の改善が語られます。高血圧の治療薬から生まれ代表的なAGA治療薬として知られるミノキシジルは、血管拡張作用によって発毛作用があります。
この血管の老化は、食生活やストレスなどの影響を受けることもわかっています。しかも、高血圧もAGAも初期段階で痛みを伴う病気ではなく、ある日、気づいたら「進行」しているという点も共通しています。
「高血圧は薄毛になりやすい?」という疑問は、こうした「血管」にまつわる様々な情報が入り乱れて語られるようになったと言えるかもしれません。
目次
高血圧もAGAも発症要因は遺伝と生活習慣の乱れ?

高血圧とAGAの原因を考えてみましょう。人によっては喘息などの持病から高血圧になるケースもありますが、一般的な例だと「遺伝」、そして誘発要因である「食生活」「ストレス」「過労」「肥満」「喫煙」などが挙げられます。そして原因と進行要因も共通しています。
つまり、「高血圧は薄毛になりやすい」というよりも、どちらも発症のきっかけや進行要因として「遺伝」や「生活習慣」の影響を受けやすく、症状の改善に「健康な血管」「スムーズな血液の流れ」という共通点があるという方が正しいのかもしれません。
調査結果から見る高血圧発の遺伝による発症確率
高血圧の90%は原因が不明の「本能性高血圧症(一次性高血圧)」と言われ、遺伝と生活習慣などが影響していると考えられています。遺伝による確率は調査結果(ヘルスケア大学)として出ています。
・両親とも高血圧→子どもが高血圧になる確率「1/2」
・親のどちらかが高血圧→子どもが高血圧になる確率は「1/3」
・両親が正常値であった場合、子どもが高血圧になる確率は「1/20」
そして、日本生活習慣病予防協会のホームページによると、継続治療を受けていると推測される高血圧患者数は1,000万人を超えています(平成26年度)。男女比を見ると男性がやや少なく445万人です。
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日本生活習慣病予防協会:最近の銀行の合併を知るには – 全国銀行協会
遺伝でAGAを発症するリスクは30%から60%程度か?
遺伝によるAGA発症率を明確に表す調査データはありませんが、一般的な数値として30%と言われています。年齢が上がると高くなり、発症率は40代で30~35%、50代は43~45%という数値もあります。60代になると半数を超えていることから、全年齢だと2人に1人が該当します。
観察をしてみると30%から60%程度と確率としては高いと考えられます。通常、母親の祖父の影響が強いと言われますが、父親から受け継ぐケースも多々見られます。3人の子ども(男性)のうち、2人はAGAを発症するケースも珍しくないでしょう。
高血圧とAGAの両方の遺伝子を受け継ぐケースも多い?
「高血圧と遺伝」と「AGAと遺伝」リスクは、同じように高いということができます。
リスクとなり得る「食生活」「ストレス」「過労」「肥満」「喫煙」
つまり、高血圧もAGAも、さらには他の病気も同じように「それぞれの病気が遺伝」にも影響されると考えて良いでしょう。遺伝的に受け継ぐ発症確率は、防ぎようがありません。
さらに、進行に差が出る要因として食生活、ストレス、過労、肥満、喫煙など生活習慣の乱れといった影響も大きいと考えられます。「高血圧だと薄毛になりやすい」という関連よりも、発症要因も進行要因も重なるケースが多く見られるということかもしれません。
血流の改善と血管の老化防止につながる生活習慣の実践を

血管と血圧は、血流量が関わっています。運動をすれば、体の隅々に血液を送るために血流が増え血圧の上昇にもつながります。日本高血圧学会による高血圧の定義(安静時)は「最大血圧140mmHg、最小血圧90mmHg 以上とされています。高血圧の改善が、薄毛などAGAリスクや対策にどう関連するのかを考えるために、2つの事例を見てみましょう。
食生活で塩分を摂りすぎると血圧が上がる
インスタント食品やスナック菓子を食事替わりにするという極端な食生活を例に、食塩の摂り過ぎが指摘されることがあります。血液中の食塩濃度が上がると薄めるために水分が増え、血流量が増大して血圧が上がると言われています。血圧を上げて、余分な塩分を腎臓から排出するというものです。
食塩の摂取量が増えれば、慢性的に高血圧の状態が続くようになります。
ミノキシジルを止めると血圧が上がった?
AGA治療薬の有効成分として知られるミノキシジルは、血管拡張作用によって血流促進の働きを高めます。ミノキシジルによって毛細血管の拡張効果が生まれ、対応するように血流も増加しています。しかし、ミノキシジルの塗布(あるいは服用)を止めることにより血管も収縮し、血流が滞るようになります。血流量に対して、結果的に血流が滞ることから高血圧になってしまうという症状です。
AGA治療専門クリニックも自宅ケアも、ミノキシジルの塗布を止めてしまえば改善効果はなくなります。
自己努力と医師の指導で高血圧とAGAを改善
高血圧には遺伝要素が大きく関わっています。そして、高血圧の90%が原因不明だと言われるなかで「食生活」などの生活習慣が誘発要因であることは明確です。
これらの要因は、「関連知識」をきちんと知ることで取り除くこともできます。原因と結果(症状)、そしてプロセス(症状の変化)を時系列に理解して、対応プログラムを自分自身で確立する方法が考えられます。自己管理によって、症状の悪化を抑えることができます。
同時に、高血圧もAGA治療も「医師の診察」と「薬を使った治療」を受けることで一定の改善が見込めます。「生活習慣の改善」と併せて、しっかりと取り組むようにしましょう。
おわりに
「遺伝」「生活習慣」「ストレス」など、現代社会で避けて通れない高血圧やAGAにつながる要因が多くあります。健康診断で高血圧がわかりAGAも感じるようになったら、「良い機会」だと考えて自分自身の健康についてしっかり考えてみると良いでしょう。
「高血圧=薄毛(AGA)」というわけではありません。命に関わるほどの重症ではなくても、健康の基本に関わる問題であることには違いありません。いつまでも若々しく健康な体や外観を維持する努力のなかで、今ある生活習慣で本当に良いのかをチェックしながら、食事や睡眠の改善、ストレス発散を意識して実践することが重要であると言えます。
ハゲ薄毛研究所編集部
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