
AGA(男性型脱毛症)の原因として見落としがちなのが、アトピー性皮膚炎の影響を受けている脱毛です。結果として頭皮環境の悪化を招いていますが、大量のフケが出ている場合には「アトピー性皮膚炎」の影響も頭に置いておきましょう。成長期の症例を具体的に紹介しているので、もし該当すれば食生活や生活習慣の改善と合わせて自分自身の育毛ケアをもう一度考えてみる必要があるかもません。
目次
アトピー皮膚炎ってどんな症状?
アトピー性皮膚炎は、「アトピー」とも言われるほど一般化した言葉となっています。皮膚が弱く痒みや発疹などの症状が出やすい体質をまとめて表す場合によく使われます。
体の痒みや発疹・大量のフケが出る
簡単にピックアップすると、赤ちゃんのときにおむつかぶれが少しひどかった、子どもの頃から体の痒みや発疹やイボができることがあった、そして思春期を過ぎると大量のフケに見舞われた、こういった経験や記憶がある人はアトピー性皮膚炎による抜け毛対策を考えてみる必要があります。
遺伝的要因から症状が表れる場合が多い
原因は、遺伝的要因が大きいと考えられます。
しかし、糖質や油分などを過剰に食べたり、皮膚に合わない化学繊維の肌着やシャツを知らない間に着用していたり、住宅の壁や天井に使われる建築材が体質に合わないといった場合に、目や肌に刺激を感じて痒みや倦怠感につながることもあります。
遺伝的要因と環境要因をもう一度振り返ってみると、「アトピー性皮膚炎」の症状の一部に該当するかもしれません。

アトピー性皮膚炎による抜け毛の状態と対策
アトピー性皮膚炎に起因して抜け毛が進行する、1つの具体例を見てみましょう。
思春期を過ぎると大量にフケが出て、抜け毛がどんどんと進行する例です。時系列で自分自身の症状と重ねれば、その対策が見えてきます。直接原因は頭皮の悪化なので、抜け毛を防ぐことはできます。
思春期を過ぎると大量のフケが発生
大量のフケは、ポロポロと皮膚が剥がれ落ちるように櫛を通すだけで落ちます。全部取ることも難しく絶え間なく落ちるのが特徴です。
児童期は湿潤型で、思春期を過ぎると乾燥型に変わるというのが一般的です。同様に、大量のフケが最初は湿っていたけれども、気が付くと乾燥したフケだったということもあります。
フケが大量に落ちる状態での取るべき対策
現在、フケが大量に剥がれ落ちるように出ている状態である人は、頭皮に刺激の少ないシャンプーや育毛剤を使って丁寧にケアを開始する必要があります。適切にケアを続ければ、頭皮は改善します。このとき、フケを止める強いシャンプーを使うのは止めましょう。頭皮への刺激が強すぎ皮膚炎を悪化させる原因につながります。
シャンプーのすすぎが不十分だとフケが出るので、この点にも注意が必要です。
野菜中心の食事にすることも改善策のひとつ
食生活は、肉や魚介類とともに生野菜を積極的に摂る工夫が必要です。油分の多い食事でいけないのは肉ではなく、料理の仕方にあります。毎日、とんかつやから揚げといった揚げ物にするのではなく、しゃぶしゃぶなど湯通しをして生野菜と一緒に食べるといった工夫をするだけで十分です。
髪の毛の成長に必要な栄養素を摂るために野菜中心の食事に変えるといった無理なことを考えずに、料理の工夫をするだけで十分です。
頭皮の悪化につながりAGAを加速させる3つの原因
AGA(男性型脱毛症)に直接つながる原因は頭皮環境の悪化です。
その原因として、①5α-リダクターゼの活性、②ストレスによる頭皮硬直化、そして③アトピー性皮膚炎に起因する頭皮環境の悪化が進行を助長する、と理解しておくと良いでしょう。
この3つのうち、何個該当するかを確認しておきます。
共通する課題は、健康な頭皮の回復です。3つ全て該当しても、頭皮を改善すれば抜け毛の進行を抑えることができるので、あきらめる必要はありません。

原因1. 5α-リダクターゼの活性
この問題は、父親と母親の祖父がAGAであったかどうかを確認すれば、すぐに分かります。
遺伝的な体質なので、まず間違いなく5α-リダクターゼの活性による男性ホルモンの悪影響がAGAを進行させています。
原因2. ストレスによる頭皮硬直化
この症状も、頭皮に触れてみればすぐに分かります。薄くて硬い、しかも極度に乾燥している、あるいは5α-リダクターゼの影響も受け大量の汚れた皮脂でズルズルとした状態になっているはずです。
原因3. アトピー性皮膚炎に起因する頭皮悪化
前述の通り、大量のフケ(湿ったフケ、乾燥したフケ)が出ています。また、頭皮に赤い発疹が見られたり、イボのような突起物ができていることも多く見られます。
「合わせて読みたい」
好ましくないシャンプーと育毛剤はコレ!
AGAの直接原因である頭皮の悪化を改善する具体的方法を紹介します。
アトピー性皮膚炎の頭皮改善で優先するべきことは「保湿」と潤いの回復です。頭皮にやさしいシャンプーに変えるなど簡単な工夫で改善が見られます。
ただし、5α-リダクターゼの強い影響を受けていたり、極度な頭皮硬直化が進行している場合は時間をかけて抜け毛を減らすケアを必要とします。

好ましくないシャンプーは洗浄力が強い商品
フケを取り除く効果が特に強いシャンプーは、殺菌力などには優れていますが肌には刺激が強いので注意が必要です。
また、皮脂を取り除く効果の高い市販のシャンプーにも注意が必要です。皮脂を摂り過ぎると、頭皮が乾燥してしまい保湿や潤いまで失われてしまいます。
頭皮が乾燥し過ぎて極度の痒みが生じる状態が続けば炎症を起こします。迷わず皮膚科の診察を受けましょう。
好ましくない育毛剤は、強い発毛成分を含む商品
大量のフケがでている状態で、強い発毛効果につながる育毛剤は控えたほうが安心です。
この状態で刺激の強すぎる育毛剤を使うと、初期脱毛を含めて大量の抜け毛と頭皮のカブレを生みだし抜け毛を一層深刻なものにしてしまいます。
優先順位の問題で、3~6か月は頭皮の保湿力や潤いを高める成分を廃業した育毛剤によって頭皮の改善につなげます。
頭皮の健全性をある程度改善したうえで、発毛効果のある育毛剤への切り替えや併用を考えると良いでしょう。
飲み薬にも合わせて注意しておこう
ミノキシジルタブレットやプロペシアなどは、頭皮改善効果を見てからでも十分間に合います。まず、過敏な状態にある頭皮を健康な状態に戻すことが何よりも抜け毛の進行を抑える効果につながることを信じるべきです。髪の毛が「生える」期待の前に、「抜けない」頭皮を作ることが重要です。
サプリメント等より和食をベースの食事が◎
サプリメントは、栄養補給程度の効果で薬による効果ではありませんので必要ありません。それよりも、食事に生野菜やおひたし、納豆など和食をベースにした添え物を毎日食べた方が体質改善には有効です。
おわりに
特に10代から20代の若い世代に見られるAGAは、アトピー性皮膚炎に関連している場合も考えられます。児童期から思春期の記憶をもとに現在の頭皮の状態を確認して、影響が見られれば頭皮の改善を最優先します。
「保湿」はすべてに優先する課題です。頭皮に負担の少ないシャンプーや育毛剤を選んで継続してケアを続け、食生活の工夫も加えてある程度改善した後で「発毛効果」を考えましょう。症状と原因をもう一度、見つめ直しても遅くはありません。
ハゲ薄毛研究所編集部
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