蛇行性脱毛症の原因と対策を徹底解説!

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蛇行性脱毛症の原因と対策を徹底解説!

抜け毛が目立つ方の中には、蛇行性脱毛症を疑がっている方がいるかもしれませんね。お悩みの方に向けて、蛇行性脱毛症の特徴・原因・対策を解説します。心配な方は参考にしてください。

蛇行性脱毛症ってどんな脱毛症?

抜け毛があまりに多いと病的な脱毛症を心配してしまいますよね。脱毛症に詳しい方であれば蛇行性脱毛症を心配するかもしれません。

蛇行性脱毛症とは、円形脱毛症の症状のひとつです。円形脱毛症は、大した前触れもなくコイン状の脱毛が起こる脱毛症です。円形脱毛症は症状により、単発型・多発型・全頭型・汎発型・蛇行型に分かれます。

この中の蛇行型が、一部の方に蛇行性脱毛症と呼ばれている脱毛症です(便宜上、円形脱毛症の蛇行型を蛇行性脱毛症と記載しています)。

蛇行性脱毛症の特徴

蛇行性脱毛症の特徴は、側頭部や後頭部など、生え際の髪の毛が帯状に抜けることです。蛇が這うように(=帯状)髪の毛が抜けることから蛇行型と呼ばれています。

脱毛が起きている場所の髪の毛を引っ張ると、ほとんど痛みを感じず抜くことができます。これらが、蛇行性脱毛症の特徴です。

蛇行性脱毛症にかかりやすい人

蛇行性脱毛症に限らず、円形脱毛症は年齢・性別に関係なく誰にでも起こる可能性がある脱毛症です。誰にでも起こるので、このような方がかかりやすいなど限定することはできません。

ただし、円形脱毛症の中で蛇行性脱毛症(脱毛型)を発症する方は少ないと考えられています。誰にでも起こる可能性はありますが、ポピュラーな脱毛症ではありません。

蛇行性脱毛症の原因は解明されていない

男性がパソコンで調べ物をしている

蛇行性脱毛症(円形脱毛症)はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。現在のところ、蛇行性脱毛症のはっきりとした原因はわかっていません。

様々な説がある中で、自己免疫疾患説が有力視されています。

自己免疫疾患説とは、自己免疫の誤作動により蛇行性脱毛症が引き起こされるとする説です。具体的には、リンパ球が誤って成長期の毛包を攻撃することにより毛包が縮んで休止期に入り脱毛が起きると考えられてます。

なぜ、リンパ球が誤って毛包を攻撃するかはわかっていません。

ストレスは誘因のひとつにすぎない

蛇行性脱毛症(円形脱毛症)の原因はストレスと考える方が多いようです。蛇行性脱毛症にお悩みの方の中には、悩みを抱えている自分が悪いと考えてしまう方もいるようです。

「蛇行性脱毛症の原因」で説明した通り、蛇行性脱毛症の原因はわかっていません。現在のところ、ストレスは疲労や感染症などと同じく蛇行性脱毛症の誘因のひとつとしか考えられていません。

これらの誘因が明らかでないにもかかわらず蛇行性脱毛症を発症する方もいます。はっきりした原因が分かっていないので、お悩みの方は自分を責めすぎないほうが良いかもしれません。

蛇行性脱毛症の対策

男性が薄毛対策をしようとしている

軽症の円形脱毛症は自然に治ることが多いといわれています。抜け毛が増えた程度の方は栄養バランスに気をつける、マッサージで頭皮の血行を促進するなどの対策を心がけて様子を見るとよいかもしれません。

症状が心配な方、脱毛部が目立つ方などは病院で治療を受けてみてはいかがでしょうか。蛇行性脱毛症(円形脱毛症)は病気なので病院で治療を受けられます。治療で、リンパ球による毛包への攻撃を抑えることができれば改善します。病院では次の治療などを行います。

  • 炎症を抑えるステロイドの局所注射・塗布・内服など
  • 人為的にアレルギー性接触皮膚炎を起こす局所免疫療法

これらの他にも治療法はあります。気になる方は皮膚科のある病院で相談しましょう。

QOLの低下を防ぐ対策

脱毛部が目立つと、蛇行性脱毛症はQOL(生活の質)が下がる原因になってしまいます。QOLを少しでも改善したい方は、医療用のウィッグなどを試してみると良いかもしれません。脱毛部をカバーできるので、気持ちが軽くなることがあります。

切れ毛が目立つ方は、保湿力の高いシャンプーを試すとよいかもしれません。円形脱毛症に有効なシャンプーはありませんが、髪の毛を保湿することで切れ毛を防ぎやすくなります。劇的な改善は期待できませんが、切れ毛が減ると少しだけ気持ちが軽くなるはずです。

以上のほかでは、同じ悩みを抱える方同士で交流を図るなども有効です。皮膚科の先生に相談してみると良いでしょう。

まとめ

蛇行性脱毛症は円形脱毛症の蛇行型と呼ばれている症状です。後頭部や側頭部の生え際の髪の毛が帯状に抜け落ちます。年齢や性別などに関係なく発症する点が特徴です。現在のところはっきりした原因はわかっていません。円形脱毛症という病気のひとつなので、心配な方は皮膚科のある病院で相談しましょう。ステロイドの局所注射や局所免疫療法などを受けられます。精神的な負担が大きい方はウィッグなどの対策を利用するとよいかもしれません。まずは信頼できる医師に相談すると良いでしょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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