
AGA治療薬として現在、厚生労働省が認可した2種類の治療薬が使われています。「フィナステリド」と「ドュタステリド」です。治療薬としての効果はデュタステリドの方が高く、「改善効果はフィナステリドの3倍」とも言われています。こちらでより詳しい内容を確認しませんか?
ドュタステリド(デュタステリドともいう)とはどんな治療薬なのか、なぜ効果が違うのか、どこで手に入れることができるのか、3つのポイントを見ながら効果と副作用についても確認します。
目次
ドュタステリドって何?
ドュタステリドは商品名ではなく、「前立腺肥大症薬」及び「AGA治療薬」として認可されている「薬品名」です。
AGAは、5αリダクターゼという酵素がテストステロン(男性ホルモン)とつながりDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されて進行します。
フィナステリドもデュタステリドも抗アンドロゲン剤で、DHT生成の抑制効果から抜け毛を減らし髪の毛を太く育てる効果を生む有効成分です。
日本で使われる2種類のAGA治療薬の歴史
フィナステリドは1992年、前立腺治療薬「プロスカー」として発売されました。その後、1997年にFDA(アメリカ食品医薬品局)がAGA治療薬として承認した後、世界60か国以上で認可されたAGA治療薬です。
日本でも2005年にAGA治療薬として認可され、「プロペシア」(商品名)として治療に使用されるようになりました。
ドュタステリドも前立腺肥大症治療薬として開発され2001年にFDAが承認し、日本でも2009年に前立腺肥大症治療薬として承認されています。
そして、2015年9月にはAGA治療薬として日本でも認可され、「ザガーロ」(商品名)という商品名でAGAクリニックなどで使用されるようになりました。
フィナステリドよりも高い効果のデュタステリド
フィナステリドもデュタステリドも5αリダクターゼ阻害薬ですが、違いがあります。5αリダクターゼには「1型」と「2型」があります。
1型は皮脂腺に多く皮脂量に大きく関わり、2型は前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く脱毛の進行に大きく関わっています。フィナステリドが「2型」阻害薬であるのに対して、デュタステリドは「Ⅰ型」「2型」阻害薬です。AGA治療効果が違う理由が、ここにあります。
AGAの原因とドュタステリドの効果

AGAの原因と治療法として、2つのアプローチが定着しています。1点は、DHTの生成を抑制することです。フィナステリドもデュタステリド剤を服用します。
もう1点は、発毛を促進するために血管を拡張する方法で、効果を生む薬品がミノキシジルです。発毛促進には外用薬とともに、経口タイプのミノキシジルタブレットが使われることもあります。
AGA治療専門クリニックで行う治療は
DHTを抑制することによってAGA改造効果につなげるため、AGA治療専門クリニックでは血中のDHT基準値を管理しながらフィナステリド(プロペシア)やディタステリド(ザガーロ)を処方します。
DHTの濃度を見ながら、薬の効果を確かめているのです。
ドュタステリドの効果
AGA治療専門クリニックも、症状に応じてフィナステリド剤とディタステリド剤を使い分けています。血中濃度が下がらずAGA改善効果が薄い場合はディタステリド剤に変えることもあります。
一般的に「改善効果は3倍」といっても理解できませんが、DHTの血中濃度をAGA進行時と比べて約50%下げることができれば抜け毛が減る効果が得られると言われています。
抜け毛が減少することで、「1本1本の髪の毛が太く育ち」、「1つの毛穴から複数本の髪が生える」というAGAが始まる前の正常な状態に戻ります。これが、AGA治療効果です。
ドュタステリドの副作用
フィナステリド剤とディタステリド剤ももともと、前立腺肥大症の治療薬として開発され、その副作用として多毛症が見られたことからAGA治療薬として承認され、医薬品としての販売が認められたものです。
軽度の副作用で、頭皮に赤い発疹が出ることもあります。
大きな問題として、性的欲求の減退や勃起不全といった副作用も報告されています。医師の管理下で服用すれば一定の安心は確保できますが、場合によっては肝臓などへの負担も生まれます。
こうした副作用は同じように、AGA治療で行うミノキシジルの影響も受けます。AGA治療が、同じような副作用を伴う2種類の治療薬を使って進められるため、医師の管理下での治療が望まれます。
ドュタステリド剤を手に入れる方法

「フィナステリド」も「ディタステリド」も医薬品です。薬局で購入することはできません。購入する方法は、AGA専門クリニックと、AGA治療も診療科目として掲げている皮膚科や美容整形外科クリニックで治療を受ける必要があります。
もう1つは、個人輸入のサイトから海外製品を購入する方法です。
AGA専門クリニックは大都市だけ?
AGA専門クリニックは、東京を中心に名古屋、大阪、仙台、札幌、広島、福岡などに集中しています。その他の地域は、AGA治療を専門とするクリニックではなく皮膚科などが併せてAGA治療を行っています。
AGA治療は保険適用外治療で、ディタステリドなどの治療薬を処方してもらうと毎月数千円から1万円が必要です。加えて、ミノキシジル外用薬による治療と検査や医師による診療費用などが必要です。
外国製品であるジェネリック医薬品を処方するクリニックもありますが、一般的にはAGAクリニックで治療を行うと毎月2~3万円の治療費が必要です。
ネット通販を使い海外製品を個人輸入で購入
そこで、ネット通販を利用して海外の製品を購入する方法も人気があります。海外製品で、ジェネリック医薬品として購入できるため、AGAクリニックより安く手に入れることができます。ミノキシジルタブレットもあり、効果のみを考えれば期待は高くなります。
しかし、購入する場合はしっかりと知識を得てからにしましょう。
日本で認可されたAGA治療薬のデュタステリド錠は「ザガーロ」です。個人輸入で購入する場合、同じ成分のアボダードや、アボルブなどがあります。
AGA治療薬としての組み合わせや有効成分の配合量にも違いがあるため、1回に飲む量を調整するため分割して飲むなどの工夫が必要です。リスク回避のため、AGA治療に関連する予備知識はしっかり持って購入するようにしましょう。
おわりに
AGA治療に対してデュタステリド(ドュタステリド)は効果が高いことが知られています。フェナステリド剤よりも高い効果が見込めるようになってきました。しかし、どんな治療も100%効果を生むわけではありません。
毛根が失われてしまうほど進行していると効果は生まれません。「治療をすれば何とかなるから、育毛ケアは必要ない」と安心しないで、できるだけ早く市販の育毛剤を使った頭皮ケアもAGA治療には効果的であることに違いありません。
ハゲ薄毛研究所編集部
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