
育毛剤によって配合されている成分は異なりますが、いくつかの育毛剤に配合されている「塩酸ピリドキシン」という化合物をご存じでしょうか。塩酸ピリドキシンはサプリメントや薬剤にも使用されている成分ですが、薄毛改善にも効果があることが分かり、少しずつ注目されるようになりました。ここでは、塩酸ピリドキシンの効果や副作用などについてご紹介します。
目次
塩酸ピリドキシンってどんな成分?
塩酸ピリドキシンは、ビタミンB6活性を持つ化合物のひとつです。ビタミンB6は皮膚や粘膜を正常に保つために必要な成分であると言われており、血液や神経などの働きにも影響を与えています。
したがって、ビタミンB6活性を持っている塩酸ピリドキシンには、いくつもの薬効成分が認められています。頭皮や毛髪にも良い影響を与えることが分かっていますが、ほかにも貧血や末梢神経炎などの予防、子どものてんかん治療などに塩酸ピリドキシンは使用されています。
塩酸ピリドキシンに期待できる2つの効果

ここまでで、塩酸ピリドキシンがどのような成分なのかを見てきました。こちらでは、塩酸ピリドキシンにどのような効果が期待できるかを2つ紹介いたします。
効果1. 血行促進
塩酸ピリドキシンには、血中のヘモグロビンや赤血球などの形成を促進する作用があります。体内で血液がたくさん作られることになるため、塩酸ピリドキシンを摂取すれば血行を促進することができます。
健康的な毛髪を成長させるためには、頭皮周辺や毛母細胞などに十分な栄養分を行き届かせる必要があります。体のさまざまな箇所に栄養分を運んでいるのは血液であるため、血行を促進することによって、毛髪の成長環境を整えることに繋がります。
効果2. 頭皮環境の改善
毛髪をスムーズに成長させるためには、そのための頭皮環境を整える必要があります。たとえばフケなどが毛穴に詰まっていると成長が阻害されてしまいますし、頭皮に炎症が生じていると、その部分に生えている毛髪が抜けやすくなってしまいます。
塩酸ピリドキシンには、炎症やフケ、かゆみなどを抑える作用も確認されているため、摂取すれば頭皮環境の改善を期待することができます。ほかにもアレルギーやニキビなど、塩酸ピリドキシンはさまざまな肌トラブルに対して効果を発揮することが分かっています。
塩酸ピリドキシンに副作用はあるの?

最後に、塩酸ピリドキシンに副作用はあるのかどうかについて、下記で確認をしておきましょう。
とくに注意すべき副作用はないと言われている
塩酸ピリドキシンには、とくに注意するべき副作用はないと言われています。ただし、過剰摂取すると軽い吐き気や食欲不振などを引き起こす恐れがあるため、1日の用量や用法などについては、しっかりと守る必要があるでしょう。
塩酸ピリドキシンは水溶性のビタミンであるため、過剰摂取したとしても短時間で排出されます。そのため、上記の副作用症状があらわれた場合には焦ることなく、水分をしっかりと取って体を休ませるようにしましょう。
新生児や乳幼児に関しては重い副作用を引き起こす可能性が
前述で、塩酸ピリドキシンでとくに注意すべき副作用はないとありましたが、新生児や乳幼児に関しては話が変わってきます。新生児や乳幼児の場合、下痢や嘔吐、肝機能異常、横紋筋融解症などの重い副作用を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
塩酸ピリドキシンが含まれた育毛剤などを使用する際には、新生児や乳幼児の体内に入らないように注意して扱うことが大切です。
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おわりに
ここまで、塩酸ピリドキシンの効果や特徴、副作用などについて紹介してきました。塩酸ピリドキシンは比較的安全性が高く、体内と体外の両方から薄毛を改善することが期待できる化合物です。
ただし、扱い方や用量によっては副作用などのリスクを引き起こしてしまう恐れがあるため、使用を考えているのであれば、使用する量や場所などに注意するようにしましょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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