AGA(男性型脱毛症)の改善や女性の薄毛対策として注目される成分の1つに「メチオニン」があります。髪の毛の成長に欠かせず、体内で合成することができない必須アミノ酸の1つで、食べ物から取ることが基本です。このメチオニンとはどういうものなのか、どんな働きをするのか、悪い影響はあるのか、効率よく摂取するためにはどうすれば良いのか、といった点に注目して紹介します。
目次
髪の毛の成長に欠かせないメチオニン
髪の毛は「ケラチン」というたんぱく質でできています。「たんぱく質」を構成するのが約20種類の「アミノ酸」です。このアミノ酸のうち体内で合成できない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、「メチオニン」はこの9種類の必須アミノ酸の1つです。
髪の毛とメチオニンの関係
髪の毛の99%が「ケラチン」というたんぱく質で構成されています。ケラチンは約18種類のアミノ酸が結合した成分で、「メチオニン」は1%ほどと構成割合は大きくありません。しかし、メチオニンは肝臓の働きにも影響していることから、抜け毛の増加にも影響する成分と言われています。
メチオニンには「正常な髪の毛の成長」を維持する役割がある
メチオニンを含むサプリメントも発売されていますが、メチオニンそのものに「発毛効果」があるわけではなく、抜け毛につながる要因の排除と健康な髪の毛の成長を維持するという考え方が重要です。逆に、過剰摂取は動脈硬化リスクも大きくなるため食事による摂取が基本となります。
メチオニンの効果と副作用
メチオニンは、バランスの良い食事で摂取することで体やAGA対策にも良い作用をもたらします。しかし、過剰摂取による影響や不足した場合の影響もあるので、体内で合成することはできないからとサプリメントに頼ることは慎重に考える必要があります。良い働きと悪い働きに分けて、紹介します。
メチオニンを適度に摂取しているときの良い作用
一般的にメチオニンには、肝機能の向上、アレルギー症状の緩和、うつ病の改善、老化防止、有害重金属の対外への排出といった作用が挙げられます。AGAの薄毛や抜け毛対策と、ツヤとコシがあり太い髪の毛を維持するため特に注目したいのは、肝機能の向上や細胞の老化予防です。肝機能が低下すると血中のコレステロールが増え、抜け毛の増加や動脈硬化のリスクが高まります。食事によって適量を維持することは、抜け毛要因を生み出さないことにつながります。
また、アレルギーの原因となる「ヒスタミン」を抑える働きもあり、アレルギー体質も影響しているAGA対策に必要な成分だと言えます。
メチオニンが不足したときや、過剰摂取をしたときの悪い作用
まず、利尿作用が衰えるため体のむくみが表れることがあります。過剰な摂取によって血液中に含まれるホモシステインの濃度が高くなり動脈硬化のリスクが高まります。軽い症状では、嘔吐(おうと)やめまい、低血圧も見られます。重金属などの毒素を排出する働きもあることから、体内に悪い影響を及ぼす物質が蓄積されて体調を崩す可能性も出てきます。
メチオニンを含む食べ物とケラチン合成につながるアミノ酸を含む食べ物
メチオニンがヘアケアに欠かせないことは分かりますが、単独で「発毛効果」が見られるものではありません。「メチオニン」を含むアミノ酸から髪の毛の成分である「ケラチン」が合成されるためには、ミネラルが欠かせません。ミネラルの1つとして、AGAケアの代表格としても知られる「亜鉛」などが重要な役割を果たしています。アミノ酸とミネラルをしっかり意識した食生活を考えてみましょう。
メチオニンを含む食べ物とは
メチオニンは肉、魚、牛乳、豆腐などに含まれています。肉類は鶏肉や牛肉や羊肉、魚類はマグロやカツオ、牛乳やチーズ、豆腐や納豆が挙げられます。これらの食べ物は健康な血管を維持するためにも重要で、豆腐や納豆はイソフラボンを含みAGA対策の働きも期待できます。
亜鉛などミネラルを含む食べ物とは
ケラチンを合成するアミノ酸には、亜鉛、鉄分、マンガン、ビタミンB6・B2などがあります。亜鉛は頭皮の保湿効果が期待されるため、市販の医薬部外品育毛剤にも含まれる成分です。生がきや豚レバーなどに含まれています。鉄分は血液の成分としても知られ、レバーをはじめマグロ、ほうれん草などに含まれることもよく知られています。マンガンはケラチンの合成に欠かせない成分で、日本茶やショウガ、シジミなどに含まれています。
ビタミンB6は、ケラチンを合成する亜鉛の働きを助ける働きをします。B2は頭皮を整え、ビタミンCは血流促進などに欠かせないと言われています。AGA対策を考えるうえで、これらの成分が食事で取れているかを考えてみることも大切です。
おわりに
メチオニンは育毛やヘアケアに欠かせない成分として知られるようになってきましたが、単独で「発毛効果」は生みません。また、不足しても過剰摂取しても体に悪い影響が出ることもわかっているため、アミノ酸の摂取とともにバランスの良い食事を考えることが大事です。ケラチンの合成につながるアミノ酸を含む食べ物のうち、納豆や豆腐、牛乳やチーズなどは意識すれば簡単に取ることができます。
ハゲ薄毛研究所編集部
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