プロスカ―はハゲの改善に良い?気になる効果と副作用

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プロスカ―はハゲの改善に良い?気になる効果と副作用

ハゲ薄毛の改善に「プロスカー」が良いと言われる理由の1つは、AGA(男性型脱毛症)治療薬の有効成分であるフェナステリドが「5ミリグラム」含まれるという点が考えられます。有効成分が多いだけ改善効果はありそうですが、「5ミリグラム」の服用がそのまま比例する形で発毛効果に直結しないことも指摘されており、副作用など安全性は十分考える必要があります。日本で厚生労働省が認可した治療薬ではありません。信頼性とともに、購入手段も含めて副作用を見ておきましょう。

プロスカーとプロペシアは同じ薬品メーカーの製品

日本のAGA治療専門クリニックで処方される代表的なフェナステリドは「プロペシア」ですが、プロスカーも同じメーカーが製造する治療薬です。プロペシアは日本メーカーの製品で、プロスカーはアメリカの薬品メーカーの製品です。なぜ、同じメーカーとして扱われるのでしょうか。

日本のMSD株式会社とアメリカのメルク社の関係とは?

プロペシアに含まれるフェナステリド剤はもともと、アメリカのメルク社(メルク・アンド・カンパニー)が開発した前立腺治療薬です。その服用に伴い発毛効果が見られたことから、AGA治療薬として生まれました。

日本のAGA治療は、プロペシアやジェネリック薬が使われています。プロペシアの製造はMSD株式会社ですが、この会社は2004年にメルク社が日本の万有製薬を子会社化して設立した会社です。つまり、プロペシアとプロスカーは同じ会社の製品ということになります。

プロスカーは厚生労働省未認可薬

プロスカーの大きな特徴は、フェナステリドが「5ミリグラム」含まれる錠剤である点です。通常、AGA治療専門クリニックでも他のフェナステリド剤も1日に「1ミリグラム」を基本としています。プロペシアのフェナステリド量は「1ミリグラム」です。日本でもプロペシアのジェネリック医薬品が登場し、「ファイザー」「サワイ」「トーワ」などがありますが、いずれも「1ミリグラム」です。

安全にAGA改善効果を上げるための1日あたりのフェナステリド摂取量は「1ミリグラム」です。多くしても、劇的なAGA改善につながる効果はないということも知られています。一方で、副作用のリスクが高くなります。個人輸入による購入者も、多くは1錠を分けて服用しています。

プロスカーのAGA改善効果と副作用などのデメリット

医者 検査 観察

プロスカーの薬としての効果や、フェナステリドのAGA改善効果や安全性はある程度分かりました。ここで、フェナステリドに伴う副作用など、デメリットをしっかり確認しておきましょう。

プロスカーの有効成分「フェナステリド」の効果とは

AGAの原因は、5αリダクターゼとテストステロン(男性ホルモン)と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されることで進行します。原因となる体質が遺伝子に関係していることは知られていますが、薬によって血中に含まれるDHT量が減った状態を維持することができればAGAの進行は抑えられます。この働きをするのが、「フェナステリド」です。
フェナステリドを含むプロペシアやジェネリック医薬品は、厚生労働省がAGA治療薬として認可しています。日本皮膚科学会のガイドラインでも、フェナステリドを治療に有効だと評価しています。医師の指示の下で治療薬として使えば、効果と安全性が確保できると言えます。

男性機能に影響するEDなどの副作用発症リスクがある

ただし、フェナステリドは前立腺肥大症の治療薬として生まれた薬で、男性ホルモンの働きに影響する作用があります。注意したい影響として、AGA治療として使用しても軽い発疹などとともに性欲減退、ED(勃起不全)といった機能低下の副作用が報告されています。ある実験では、1%ないし1%未満という程度で頻度としては高くはありませんが、リスクがあることは明確です。ただし、これらのリスクは医師の管理の下で行われた検証データに基づいています。経過観察をしない状態での自己判断は、これ以上のリスクを伴う可能性もあります。特に、フェナステリド剤が1日1ミリグラムを超える場合は注意が必要です。

日本で購入する方法は個人輸入だけ

医師の処方がなくても個人輸入で「フェナステリド剤」は購入することができます。プロスカーも欧州連合(EU)やその他の国で製造された海外製品を購入することができます。購入者にとってのメリットは、コストにあるようです。つまり、1ミリグラム錠剤を服用する場合と比べると4~5分割して使用するので1日あたりに換算すると安く抑えられます。

1錠あたりの価格はフィンペシアの3分の1程度に抑えられる

ある個人通販サイトを見ると、同じフェナステリド剤でインドのシプラ社のジェネリック薬のフィンペシア(1ミリグラム)の価格は30錠が1,480円、1錠あたり約50円です。プロスカー(5ミリグラム)の価格は28錠が1,890円で、1錠あたり約68円です。しかし、5分割すると1回あたり14円程度で済みます。ずっと服用し続けることを考えると、やはり安い方が良いということになります。
ただし、プロスカーは法律上1カ月分しか購入できないため28錠ずつ購入する必要があります。

おわりに

フェナステリドの量に比例して、高いAGA改善効果につながることはないと言えます。プロスカーは1回の注文で「28錠」しか購入することができませんが、1ミリグラム相当になるよう5分割して飲めば安く購入できるメリットがあります。ただ、あえてプロスカーでなければならない理由はなく、治療薬は複数あります。AGAの悩みは確かに深刻ですが、例えば、プロスカーを半分に割って(2.5ミリグラム相当)飲むといった、急いで治療しないようにしましょう。症状に応じて3カ月、6カ月のケアプランを立てて毎日継続できるAGA改善目標を立ててみましょう。焦らず、ずっと続けることがAGAケアの基本です。

ハゲ薄毛研究所編集部

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