フィナロはハゲの改善に良い?気になる効果と副作用

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フィナロはハゲの改善に良い?気になる効果と副作用

もし皆さんが、「インドの製薬会社が作っている医薬品」「ジェネリック医薬品」だと初めて聞いたとき、どういう印象を受けるでしょうか。「インド?」「ジェネリック?」、「安全なの?」と不安を抱く人がいないと断言できるでしょうか。AGA治療薬の「フィナロ」は、インドの製薬会社インタス社が製造するプロペシアと同じ成分のフィナステリド剤です。「効果は?安全性は?購入方法は?」そんな不安の解消につながる情報を紹介します。

インドの製薬会社の製品は安全なのか?

最初に、インドの製薬会社について確認しておきましょう。朝日新聞グローブ「GLOBE」がインドの製薬産業の躍進を紹介しています。インドの医薬品製造メーカーには博士号を持つ技術者が多く在籍しており、ジェネリック医薬品の国内販売と発展途上国への輸出を中心に拡大してきたことがわかります。「フィナロ」を製造する「インタス社(Intas Pharmaceuticals Limited)」もその中の1社です。日本では厚生労働省から認可された薬ではありませんが、ジェネリック医薬品としての製品の信頼性は世界で知られています。

2004年度に日本を抜いた医薬品輸出量

インドメーカーによる躍進は、インドの医薬品輸出額に表れています。2004年度に横ばい状態の日本の輸出額を超え、その後は一気に輸出額を伸ばしています。特許が切れて安価で製造できるジェネリック医薬品の製造が追い風となり、アフリカなどにも市場を拡大しているようです。

高い品質と安い医薬品を製造して世界に広がる

朝日新聞グローブは、「インドはIT技術とともに化学にも強い」という紹介もしています。インドの特許制度も拡大に拍車をかけたようですが、元々人件費が安く、製薬会社は製造工程を簡略化することでコストダウンの努力を重ねてきたようです。さらに、特許が切れた先進国へもジェネリック薬品が輸出できるようになったことで、ジェネリック医薬品メーカーとして急拡大しています。

ジェネリック医薬品は、元となる医薬品とまったく同じ品質です。インドは、高度な人材の確保とともに高い品質と安い価格を実現したことが競争力を高め、世界に広まったということができます。

インドのインタス社が製造する「フィナロ」って?

インドの医薬品への不安が解消されたところで、「フィナロ」について見てみましょう。フィナロは、インドの製薬会社「インタス社」が製造するフェナステリド剤です。AGA治療薬として日本で認可されクリニックでも治療に使われている、「プロペシア」と同じ成分のジェネリック医薬品です。

AGA治療薬としてフェナステリド剤が求められる理由とは

「なぜ、フェナステリド剤がAGA治療に効果があるのか?」簡単に紹介します。5αリダクターゼの影響は遺伝によってある程度決まってしまうので、抑えることは難しいのが現状です。その働きを抑えDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えるために効果がある成分がフェナステリドです。

日本で認可されたAGA治療薬のフェナステリド剤は「プロペシア」です。日本で認可され日本のMSD株式会社(旧万有製薬)が製造しており、「5αリダクターゼ還元酵素(2型)阻害薬」です。インドの薬品メーカーが製造し販売する「フィナロ」は、プロペシアと同じ成分のジェネリック薬です。

個人輸入を利用すれば購入できる価格の安いフェナステリド剤

フィナロは日本で認可はされていませんが、個人輸入で購入することができます。同じジェネリック医薬品のフィンペシアよりも安く、有効成分のフェナステリドを1ミリグラム含む錠剤「30錠が1,200円程度~」のように安い価格で購入できます。AGA治療には1日1ミリグラムの摂取が基準なので1カ月の薬代が1,200円程度ということになります。AGA治療時の数千円と比べると安さがわかります。

フィナロに含まれる成分の効果と副作用

前述のとおり、AGA治療薬と同じ医薬品なので抜け毛を抑える効果が見込めます。日本皮膚科学会もガイドラインの中で、同じ成分のプロペシアに対して「治療の有効性」を記しています。しかし、リスクもあります。効果とともに副作用などデメリットを確認しておく必要があります。

AGA治療の基本は内服薬と外用薬の2本柱

専門のクリニックはAGA治療の基本として血中のDHT量を治療しない状態の半分に抑えるようにしています。飲み続けることで、一定の濃度を維持することができます。通常、1日1ミリグラムを服用し続ければ、ある時点で治療効果につながるDHT量を維持することができます。そのうえで、ミノキシジル外用薬を塗布して発毛を促進する治療(発毛剤の塗布)を併せて行います。どちらか一方では、しっかりとした効果が見込めないと考えられています。

偽物を購入すれば効果もなく副作用も不安も?

プロペシアは「5αリダクターゼ還元酵素(2型)阻害薬」ですが、AGA治療専門クリニックの中には「(1型・2型)阻害薬」であるザガーロを使う場合もあります。1型は皮脂量、2型はDHT生成抑制効果があるとされていますが、AGA改善効果はザガーロの方が高いというのが一般認識です。つまり、2型阻害薬の「フィナロ」では効果に限界があるということです。価格は安いフィナロですが、日本で認可されていないためAGA治療専門クリニックでは処方されません。購入は個人輸入サイトから自己責任で手に入れる必要があります。しかし、偽物が出回っていることも報告されています。製造国、出荷国などもよく確認する必要があります。

また、製造元が確かなフィナロであっても、自分で服用すると血中量の測定などの正確な健康管理ができません。あくまでも自己責任で、毎日決められた量の1ミリグラムを守り、抜け毛が実際に減っているのか、あるいはミノキシジル外用薬と併せて一定の効果が出ているのかを見極める必要があります。

おわりに

フェナステリド剤には、インドの薬品メーカーのシプラ社が製造する「フィンペシア」もあります。「フィナロ」はインタス社の製品です。同じインドのメーカーであっても、異なるメーカーがジェネリック医薬品を製造し販売しています。フィナロには一定の効果は見込めますが、日本製や外国製医薬品の位置づけ、個別の商品の安全性や信頼性をしっかりと情報収集したうえで購入を決めるようにしましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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