海水は髪にダメージを与える?知っておくべきアフターケア

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夏の季節は、髪や頭皮が強い刺激を受けやすい時期ですが、海水浴へ行った後に髪のダメージを経験したことのある人も多いと思います。海水に触れたとき髪はどのような変化が起こるのでしょうか。そこで今回は、海水で髪が傷む原因とアフターケアについて詳しく解説します。海水浴の前にやっておきたいケアもご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

海水が髪にダメージをあたえる5つの原因

海水浴へ行った後に、髪がバサバサになったり、ギシギシきしんだりした経験をされた方も多いと思います。海水とは、約80%が塩化ナトリウム、約10%は塩化マグネシウムが含まれており、残りの約10%は硫化マグネシウム、硫化カルシウム、塩化カリウムなどの成分でできています。これらの成分を含む海水は、次のような刺激を髪にあたえています。

原因1. 塩化マグネシウムが髪を硬くさせる

海水に含まれる塩化マグネシウムには、髪の主成分であるケラチンを凝固させる作用があることから、海水に髪が浸かると髪はギシギシときしんで硬くなり、弾力がなくなります。

原因2. 硫化カルシウムが髪のツヤを失わせる

海水の成分である硫化カルシウムには、硫酸が含まれていることから、髪にダメージをあたえてツヤを失わせてしまいます。

原因3. 海水のアルカリ性がケラチンを失わせる

海水はph8.0~8.5の弱アルカリ性ですが、髪の成分であるケラチンはアルカリ性に弱いため、海水がついた状態が続くとケラチンが溶け出して髪を傷めてしまいます。頭皮にはphを弱酸性に調整するアルカリ中和能という働きが備わっていますが、毛髪は死んだ細胞の集まりですので、調整をすることができずダメージを受けます。

原因4. 海水の塩分が髪の水分を失わせる

海水の塩分濃度は約3.5%と非常に高く、海水に髪が触れると浸透圧の影響で髪の内部の水分が外側へ移動してしまいます。そのため、髪の内側はカラカラに乾燥した状態になり、切れ毛のできやすいダメージヘアになってしまいます。

原因5. 紫外線の影響がさらに髪にダメージを加える

海水浴では、海水の影響でダメージを受けた髪の毛に、さらに紫外線の刺激が加わる状態です。通常でも紫外線が髪に吸収されると、ケラチンが破壊されることや、酸化が進んで髪が傷みますが、海水にぬれた状態の髪が紫外線を浴びると、よりダメージが大きくなりキューティクルも剝がれてしまいます。

海水から髪を守るための4つ対策法

海水から髪を守るための4つ対策法

海水には、髪にダメージをあたえる成分や要素がいくつもあり、さらに紫外線の刺激が加わることで、髪に大きな負担を加えます。海水から髪を守るためには、できるだけ髪に海水を触れさせないことが重要ですが、次のような事前ケアをしておくとダメージヘアの予防につながります。

対策1. ロングヘアーはまとめ髪にする

ロングヘアーの場合は、髪をまとめて海水に触れる面積を小さくしておくと、髪の負担も小さくなります。

対策2. キャップをかぶる

海に入るときは、シリコン製のキャップをかぶって、できるだけ髪が海水に浸からないようにすると、ダメージを防ぐことができます。

対策3. 洗い流さないトリートメントを塗っておく

洗い流さないタイプのトリートメントを髪に塗っておくと、表面に保護膜を作ることで海水の影響を小さくしてくれます。

対策4. 髪用のUVカットスプレーをつける

髪の毛用のUVカットスプレーをつけておくと、紫外線の刺激から髪を守ることができます。

海水浴の後に必ず行いたい3つのアフターケア

海水が髪にあたえる影響はさまざまあり、どれも髪にとっては大きな負担になります。そして、海水の影響から髪のダメージを最小限に抑えるためには、海水浴後のアフターケアをしっかり行うことが重要です。海水浴を楽しんだ後は次のことを意識してヘアケアをするようにしましょう。

1. できるだけ早く塩分を洗い流す

海水浴の後は、髪についた塩分をできるだけ早く洗い流すことが重要です。髪についた海水をそのままにしておくと、塩分の作用で髪の内部の水分が失われ、髪のダメージが大きくなります。髪についた海水や汚れはシャンプーでしっかり洗い流し、髪の毛を本来の弱酸性に戻してあげましょう。

2. トリートメントで髪を保護する

海水をシャンプーで洗い流した後は、トリートメントで髪の内部とキューティクルを補修することも大切なポイントです。海水浴の後は、キューティクルが開いて内部の水分が失われやすい状態ですので、髪のダメージを回復させるとともに、髪に負担をこれ以上あたえないようにケアする必要があります。

3. シャンプー後は放置せずにドライヤーで乾かす

シャンプー後のぬれた髪を放置してしまうと、髪の水分が蒸発しやすくなり、髪の乾燥が進んで髪のトラブルを大きくさせます。シャンプーとトリートメントでケアをした後は、すぐに髪を乾かしてダメージの広がりを防ぐようにしましょう。

おわりに

今回は、海水が髪にあたえるダメージの原因と必ず実践したいアフターケアについてご紹介してきました。海水は、さまざまな刺激を加えて髪のダメージを引き起こします。さらに、海水に触れた髪が紫外線を浴びるとダメージは大きくなり、髪にとっては過酷な状況ともいえます。髪の健康を守るためには、海水浴の後のヘアケアが重要なカギをにぎっていますので、体が疲れているからといって後回しにせず、早めにアフターケアを行いましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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