加齢による脱毛と一般的な薄毛の違い

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加齢による脱毛と一般的な薄毛の違い

薄毛の原因はいくつかありますが、加齢がその最たるものの1つです。誰もが避けることのできない加齢による薄毛は、どのように引き起こされるのでしょうか?ここでは、年代別に見る薄毛の特徴と加齢からくる脱毛の原因について詳しく解説します。加齢による薄毛の進行を遅くするためのポイントもご紹介していますので、併せて参考にしてくださいね。

年齢によって違う薄毛のタイプ

一般的な薄毛とは、偏った食生活、睡眠不足、ストレスなどの影響でヘアサイクルが乱れて引き起こされます。しかし、生活習慣による脱毛とは別に、加齢が原因で進行する薄毛もあります。年代別に分類すると薄毛の特徴には次のような違いがあります。

10~20代に見られる若年性脱毛症

若年性脱毛症とは、遺伝や男性ホルモンが原因の脱毛症で加齢による影響はありません。若年性脱毛症は、早い人では思春期以降から前髪の生え際や頭頂部に症状が現れることがあります。

30~40代以上に見られる壮年性脱毛症

30~40代以上の男女に見られる「壮年性脱毛症」は、AGAの一種の脱毛症です。

壮年性脱毛症は、ヘアサイクルの成長期が短くなることで毛包が小さくなり抜け毛が増えますが、その原因の一つには男性ホルモンの影響があります。

60代以上に見られる老人性脱毛症

60代を迎えるころには、老化現象による「老人性脱毛症」が起こるようになります。

老人性脱毛症は加齢により細胞が衰えることで髪だけでなく、全身の体毛が薄くなることが特徴です。

加齢で脱毛が引き起こされる4つの原因

加齢による脱毛は、一般的には30代から始まるといわれており、症状の現れ方には個人差があります。

年齢を重ねることで髪の成長が悪くなるのは、次のような原因が考えられます。

原因1. 17型コラーゲンの減少で毛包の活動が停止する

年齢を重ねると髪が抜けて薄毛になる原因に、17型コラーゲンの減少があります。

髪が育つためには毛包という器官が正常に働くことが重要です。
17型コラーゲンには毛包のもとになる幹細胞を守る役割がありますが、加齢により17型コラーゲンを分解する酵素が増えてしまうと、幹細胞の分裂が正常に行えなくなり、毛包は活動を停止して髪は抜け落ち薄毛が進行してしまいます。

原因2. 細胞の新陳代謝が衰えることで髪が育ちにくくなる

髪が健康に育つためには、細胞が新しく生まれ変わるための新陳代謝が行われなければなりません。しかし、加齢により代謝機能が低下してくると、髪を育てる力が弱くなり抜け毛を起こりやすくなります。

原因3. 加齢によるヘアサイクルの乱れで成長期が短くなる

髪は一本一本が、成長期、後退期、休止期のヘアサイクルを繰り返しており、その中で毛母細胞が分裂を繰り返して髪が作られる成長期は、通常2~6年です。
若い年代では、全体の約90%が成長期の髪ですので、抜け落ちても新たな髪が次から次へと育つため、薄毛になることはありません。ところが、年齢を重ねると成長期が短くなり、抜け落ちるまでの周期も短縮するため、抜け毛が増えて薄毛を招くようになります。

原因3. 加齢による血流悪化が抜け毛を増やす

加齢による老化現象は、血管や血流の悪化を引き起こします。血管の柔軟性が失われて血液の流れが悪くなる動脈硬化は、食生活などの生活習慣の影響により、30代から増え始め、60代では約75%の人に見られるといわれます。このように年齢を重ねることで血液の流れが悪くなると、髪が育つために重要な栄養や酸素が頭皮まで届かなくなり、髪は十分に育つ前に抜け落ちて薄毛を引き起こすことになります。

加齢による脱毛を防ぐために始めたい4つの対策法

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加齢による脱毛は、老化現象の一つなので完全に予防することは不可能です。
ただし、生活習慣を見直す対策をとることで、加齢による薄毛の進行を遅らせることも期待できます。普段から実践したいおすすめの対策法は、次の4つです。

対策1. 食生活を見直して動脈硬化を予防する

髪の健康を守るためには、脂質や油分の多い食事は控えることが大切です。肉類や揚げ物など、コレステロール値を高める食事が多いと、動脈硬化を起こしやすくなり薄毛を招く原因になります。加齢による抜け毛を防ぐためには、ヘルシーで栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

対策2. 運動を習慣にして血行促進する

ウオーキングなどの有酸素運動は、筋力を高めて全身の血行促進につながり、頭皮に栄養を届けて薄毛の予防に役立ちます。さらに、軽い運動はストレスの解消にも効果がありますので、ストレスが原因の血行不良の改善にも効果的です。

対策3. 禁煙をして血流悪化とAGAを防ぐ

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させることで血行不良を引き起こします。喫煙はAGAの原因になるジヒドロテストステロン(DHT)を増加させるため、抜け毛を予防するためにはタバコを控えることが大切です。

対策4. マッサージで硬くなった頭皮をほぐす

加齢により頭皮のコラーゲンが減少してくると頭皮が硬くなり、ますます血行不良が悪化してしまいます。そのため、シャンプーやお風呂上がりに頭皮をほぐすマッサージを行うと、血液の流れが改善して育毛を助けることにつながります。ただし、頭皮を傷つけたり、強い力を加えすぎたりすると薄毛を悪化させることもありますので、注意が必要です。

おわりに

今回は、加齢による脱毛と一般的な抜け毛の違いについてご紹介してきました。通常の抜け毛は、ヘアサイクルによるものや生活習慣などが原因で起こりますが、加齢による抜け毛は細胞の老化やコラーゲンの減少、血流悪化などの原因が加わり症状が進行していきます。老化現象による抜け毛は誰もが避けることができませんが、生活習慣の見直しで脱毛の進行を緩やかにすることは可能です。
加齢に負けない抜け毛対策を今日から始めてみませんか?

ハゲ薄毛研究所編集部

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