髪を結んでいるとハゲる原因になるって本当？

いつも髪を結んでいるとハゲるといわれることがあります。本当に髪を結ぶだけでハゲてしまうのでしょうか。ここでは、両者の関係を解説しています。抜け毛や薄毛が気になる方は参考にしてください。

1 いつも髪を結んでいるとハゲることがある
- 1.1 髪を結ぶとハゲる理由
2 牽引性脱毛症に注意したいヘアスタイル
3 前頭部の生え際が後退するなどの症状が現れる
4 ハゲていると思ったときに試したい対策
5 牽引性脱毛症の治療
6 まとめ

いつも髪を結んでいるとハゲることがある

髪を結ぶだけでハゲるといわれても、信じられない方が多いはずです。しかし、髪を結ぶだけでハゲることはあると考えられています。もちろん、1日だけ髪を結んだからといってハゲることはありませんが、毎日のように同じ場所で髪を結んでいるとハゲてしまう可能性がでてきます。

髪を結ぶとハゲる理由

髪を結ぶとハゲる理由は、髪が引っ張られて頭皮が緊張するからです。頭皮の血行が悪くなるため、髪の毛に十分な栄養を届けられなくなります。栄養が届かなくなったことで、太かった髪が細くなる、髪が抜けるなどの影響が現れハゲるのです。また、髪が引っ張られて抜け落ちることもあります。抜けるときに毛根がダメージを受けると、その毛穴から髪の毛が生えてこなくなることがあります。髪の毛が引っ張られ続けた結果、ハゲることを牽引性脱毛症といいます。

牽引性脱毛症に注意したいヘアスタイル

牽引性脱毛症の原因は、髪を結ぶなどして髪や頭皮に負荷をかけ続けることです。髪を引っ張るようなヘアスタイルには注意が必要です。特に「牽引性脱毛症」を起こしやすいヘアスタイルといわれているのが、ポニーテールです。ポニーテールをアレンジしたヘアスタイルも同様です。ポニーテールのほかでは、和装の結髪なども牽引性脱毛症を起こしやすいとされています。いつも、こういったヘアスタイルをしている方は、牽引性脱毛症に注意したほうがよいかもしれません。

前頭部の生え際が後退するなどの症状が現れる

髪を結ぶことで同じ場所の頭皮に負担をかけ続けると、負担がかかっている場所の髪の毛が薄くなります。ポニーテールでは、前髪の生え際が後退する、薄くなることが多いようです。あるいは、後頭部（耳の後ろあたり）が薄くなることもあります。

ハゲていると思ったときに試したい対策

いつも髪を結んでいることでハゲてしまったと感じている方は、次のような対策を講じるとよいかもしれません。牽引性脱毛症の対策を紹介します。

ヘアスタイルを変える

牽引性脱毛症の原因は、同じ場所の頭皮に負荷がかかり続けることです。ヘアスタイルを変えて負荷を取り除くことが対策になります。仕事の都合などでヘアスタイルを変えられない方は、結ぶ位置を変える、結び方を変えるなどしてみるとよいでしょう。変化を加えることで、負荷がかかる位置、負荷の大きさを変えられるはずです。ちなみに、いつも同じ位置で分けていることも牽引性脱毛症の原因になります。ヘアスタイルは定期的に変えることがオススメです。

頭皮と頭髪を休める

仕事などの都合でヘアスタイルを変えられない方は、頭皮と髪の毛を休める時間を多くつくりましょう。休憩中は髪の毛をほどく、仕事が終わったら髪の毛をほどくなどすれば、頭皮と髪の毛にかかる負担を減らせます。

頭皮のマッサージに取り組む

牽引性脱毛症の原因は、頭皮が緊張して血行が悪くなることです。悪くなった血行は、頭皮のマッサージで改善できます。髪の毛が薄くなったと感じている方は、頭皮のマッサージに取り組むと良いでしょう。親指を耳の後ろあたり、小指を前髪の生え際の中心あたりに置くと、人さし指・中指・薬指で頭皮をマッサージできます。マッサージのポイントは、優しく頭皮をいたわるように行うことです。力を込めすぎると頭皮にダメージを与えてしまいます。

牽引性脱毛症の治療

髪を結ぶことでハゲた方は、以上の対策を試してみると良いでしょう。時間はかかりますが、原因を取り除くことで改善する可能性はあります。改善しない場合は、薄毛クリニックなどで相談すると良いかもしれません。医学的な根拠に基づく適切な治療を受けられます。牽引性脱毛には、頭皮に有効成分を注入する治療を行うことが多いようです。具体的には、頭皮に発毛を促す成分や血行を促進する成分、髪の毛の成長をサポートする成分などをブレンドしたカクテルを注入します。セルフケアだけでは改善しない方は、治療を受けてみると良いでしょう