円形脱毛症は、アレルギーを持っている人に起こりやすいといわれています。円形脱毛症の原因は、まだ完全に明らかになってはいませんが、アレルギーが何らかの関係を持っているようです。アレルギーと円形脱毛症の関係が分かれば、必要な対策も講じやすくなるでしょう。今回は、円形脱毛症とアレルギーの関係とアレルギーで引き起こされた円形脱毛症の治療法を紹介します。
目次
円形脱毛症はアレルギーで発症する?
円形脱毛症とアレルギーの関係は、メカニズムが似ているということと、アレルギーによって起こる円形脱毛症もあるということでつながっているようです。ただし、アレルギーイコール円形脱毛症になるというわけでもありませんし、それ以外の要因も関係しています。
円形脱毛症もアレルギーも自己免疫が原因
円形脱毛症は、自己免疫疾患と呼ばれている通り、体内の免疫機能の異常によって起こると考えられています。この説が現在では最も有力です。自己免疫の攻撃が外からの敵だけに収まらず、自分の頭皮の毛根組織にもダメージを与えることで抜け毛が起こります。
一方でアレルギーも免疫の異常な攻撃が深く関係しています。アレルゲンと呼ばれる物質が体内に入ることで免疫機能が敏感に反応して、皮膚に炎症を起こしたり鼻水を出したりしてアレルゲンを外に排除しようとします。このように円形脱毛症もアレルギーも同じものが原因のため、アレルギーを持っている場合には円形脱毛症も引き起こしやすくなると言われているのです。
金属アレルギーによる円形脱毛症リスクが話題に
近年、金属アレルギーによって円形脱毛症になったというケースがテレビで紹介され、最近ではアレルギーと円形脱毛症のリスクについて注目が集まっています。
金属アレルギーとは、肌や粘膜から金属イオンが溶けて吸収されることで起こるアレルギーです。肌に密着していたアクセサリーなどの金属が汗で溶け出して吸収されることもありますが、歯の治療で利用する銀歯などから溶け出してアレルギーが起こることもあります。金属でアレルギーが起こるのは、体内でタンパク質と結びつくためです。これがアレルゲンとなり、過剰反応が起こるようになります。水銀やコバルト、ニッケルなどが溶け出しやすく、アレルゲンとなりやすい種類の金属ですが、どの金属にもリスクはあります。
ストレスも円形脱毛症に関係が
アレルギーと円形脱毛症の関係は深いようですが、円形脱毛症が起こるのはそれだけの原因ではありません。円形脱毛症はストレスにも関係が深く、アレルギーの原因だけでなく、悪化させることもあるようです。
アレルギーによる円形脱毛症のメカニズムは?
アレルギーによって起こる円形脱毛症のメカニズムを見ていきます。どのようにアレルギーから円形脱毛症につながるのか、その順序や発症の傾向を紹介します。
アレルギーが脱毛を引き起こすまで
アレルギーを持っている人が円形脱毛症になるのは、アレルギーによる反応の影響が頭皮にまで及ぶためです。アレルゲンが入ることで免疫が働き、炎症が起こります。炎症は皮膚や粘膜を刺激して、鼻水や涙、発赤、腫れなどを引き起こしますが、それが頭皮の毛根部でも起こることがあります。炎症が起これば、その部分の発毛や育毛の働きは停滞して、抜け毛になります。
また、ヒスタミンという炎症性物質は血行不良も引き起こすため頭皮環境も悪化しやすくなります。
発症は女性の方が多い?
アレルギーによる炎症は体温や気温が高いことで促進されがちです。そのため、一般的に男性よりも体温の高い女性の方がアレルギーになりやすいと言われています。
また、髪の毛の過剰なケアや長い髪によってムレなどが起こるリスクも女性の方が高いため、注意が必要です。円形脱毛症には、基本的にAGAのような男性ホルモンの影響は関係していないため、こうした環境によるリスクを負いやすくなります。
アレルギーによる円形脱毛症の予防には
円形脱毛症の予防は難しいものですが、アレルギーを抑えることは可能です。アレルギーを抑えることは、円形脱毛症のリスクを避けるだけでなく快適に生活するためにも役立ちます。
アレルゲンを遠ざける工夫が必要
アレルギー症状を抑えるためには、アレルゲンを遠ざける工夫が必要となります。今、アレルギー症状が出ていない場合にも、検査を行うと知らなかったアレルギーを発見することもあります。
過去に歯科治療で金属のかぶせものなどを使った人も注意が必要です。
発症したらすぐに治療を
円形脱毛症の症状は自然に治るものもありますが、ケースによっては進行したり、再発を繰り返したりする可能性があります。そのため、いち早く原因を突き止めて専門的な治療を行うことが必要となります。早期治療を行うことで、軽度のうちに良い効果を与えることもできますし、セルフケアの限界を超えて治療ができます。
おわりに
アレルギーと円形脱毛症は、深い関係を持っており、アレルギーによって引き起こされる円形脱毛症もあります。アレルギー症状によって毛根にダメージを与えるため、アレルギー症状を抑えるためにアレルゲンを寄せ付けない工夫も必要です。発症した円形脱毛症は長引いたり、悪化したりする恐れもあるため、早期治療を心がけましょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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