育毛剤の使用前にパッチテストが重要な理由と手順

育毛剤の使用を検討している方の中には、面倒なのでパッチテストをやらないでおこうと考えている方がいるかもしれませんね。気持ちはわかりますが、基本的にパッチテストは行ったほうが良いと考えられています。なぜ、このように考えられているのでしょうか。その理由とパッチテストの基本的な手順を紹介します。育毛剤の使用を検討している方は参考にしてください。

1 理解しておきたい育毛剤のリスク
- 1.1 育毛剤との相性を調べるパッチテスト
2 パッチテストの基本的な手順
3 肌の弱い方が控えたい成分
- 3.1 天然由来の成分でも油断は禁物
4 パッチテストの問題点
5 まとめ

理解しておきたい育毛剤のリスク

病院で処方される医薬品に比べると頭皮にやさしいといわれることが多い育毛剤ですが、頭皮トラブルを起こさないわけではありません。体質に合わない科学化合物や添加物などが含まれていると、かゆみやかぶれ、発疹などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。ひどい場合は、頭皮をかき破る原因や抜け毛の原因になることもあります。育毛剤の利用を検討している方は十分に注意しましょう。

育毛剤との相性を調べるパッチテスト

このようなリスクに備えるために行うのがパッチテストです。パッチテストは、育毛剤などに含まれる成分が皮膚に対してアレルギーなどを持っていないか調べるテストです。パッチテストで育毛剤との相性を調べることができます。パッチテストで問題を起こさなかった育毛剤は、基本的に安全に利用できると考えられます。

パッチテストの基本的な手順

これから育毛剤を使用する方は、使用前に必ずパッチテストを行いましょう。パッチテストの手順は育毛剤の取扱説明書などに記載されているはずです。記載がない場合や取扱説明書が見当たらない場合は、次の手順に従い行うと良いでしょう。パッチテストの基本的な手順は次の通りです。

育毛剤・カット綿・テープ類を用意する。
カット綿に育毛剤を含ませる。
2のカット綿を腕の内側など皮膚の柔らかい場所に貼り付ける。
3の状態で一定の時間放置する。

特に反応が見られない場合は、該当する育毛剤を問題なく使用できると考えられます。カット綿を貼りつけた部位が赤くなる、かゆくなるなどする場合は、育毛剤が体質に合っていない可能性があります。トラブルを避けるため使用を控えましょう。以上は簡易的なパッチテストの手順です。より正確に調べたい方は、医療機関でテストを受ける必要があります。

肌の弱い方が控えたい成分

パッチテストで問題になる成分は人により異なります。とはいえ、成分により問題を起こしやすいものとそうでないものはあります。

一般的に、刺激の強い成分は問題を起こしやすいとされています。具体的には、サリチル酸、レゾルシン、カプサイシンなどは刺激が強く問題を起こしやすいと考えられています。肌が弱い方や初めて育毛剤を使う方は、これらの成分を含むものを避けると良いでしょう。反対に、天然由来の成分やヒト由来の成分は低刺激と考えられています。リスクを避けたい方は、肌にやさしい成分を使用している育毛剤を選ぶといいかもしれません。

天然由来の成分でも油断は禁物

肌に優しい成分として真っ先に挙げられるのが天然由来の成分です。天然由来の成分であればトラブルを起こさないと考えている方がいるかもしれません。確かに、トラブルを起こしにくいとされていますが、自然由来の成分でも刺激の強いものはあります。

また、体質よっては、一般的に低刺激とされる成分でアレルギーを起こすこともあります。天然由来の成分だからといって、必ずしも安全とは言い切れません。どのような成分を使用した育毛剤であっても、初めて利用する方は事前にパッチテストを行いましょう。

パッチテストの問題点

パッチテストを行えば、リスクを避けながら育毛剤を使用できます。育毛剤を使用する前に必ず行いたいテストといえるでしょう。パッチテストの問題点は、育毛剤を購入する前に行えないことです。パッチテストを行うには育毛剤を開封する必要があるので、体質に合わなくても返品できない可能性があります。この点が心配な方は、一定期間内であれば使用していても返品できる育毛剤を選ぶとよいでしょう。理由を問わず返品できる育毛剤であれば、安心してパッチテストを行うことができます。