昼はかつ丼、夜は居酒屋通いが続き、から揚げを食べジョッキでビールを飲みほし、さらに運動不足が続くと摂取カロリーが気になってしまいます。そんな毎日でありながら「自宅で過ごすときはノンカロリー食品や飲料で食事を簡単に済ませる食生活では?」と言われると、程度の差はありますが思い当たるところもあるのではないでしょうか。取り過ぎたカロリーの調整を考えた食生活は合理的だと言えますが、ノンカロリー食品のリスクを知らないと抜け毛や薄毛に悩む可能性も高くなります。三つのリスクから、頭皮に与える悪影響を考えてみましょう。
目次
ノンカロリー食品のカロリーが「ゼロ」ではないかも?
「ノンカロリー」「カロリーゼロ」「無糖」、あるいは「低カロリー」「カロリー控えめ」「カロリーライト」などの表示がありますが、ノンカロリー食品とはどのぐらいカロリーが抑えれた食品なのでしょうか。その表示は厚生労働省が定めている「栄養表示基準」によって決められています。
ノンカロリー食品とは
「ノンカロリー」とは、食品なら100グラム、飲料なら100ミリリットルあたりに含まれる糖質などのエネルギーが「5kcal」を基準に表示されています。確かにカロリーは控え目ですが、全て「0 kcal」というわけではありません。「カロリーゼロ」「無糖」と表示された食品や飲料も「5kcal」未満です。
次に「低カロリー」「カロリー控えめ」「カロリーライト」は、「5kcal」以上「20 kcal」未満です。「20 kcal」」以上は、カロリーを抑えたことを意味する表示はできません。「カロリー〇%オフ」や「ハーフ」の表示もあります。これは「低減率の表示」と「比較した特定の食品」、栄養成分のなかのカロリー表示があるので摂取量からカロリーを確かめる必要があります。
ノンカロリーだから安心できるわけではない
「ノンカロリー食品」あるいは「無糖」表示の飲料でも、最大「5kcal」のエネルギーを含む可能性があります。無糖飲料を500ミリリットル飲めば、「55kcal×5=25 kcal(最大)」を摂取する計算になります。「0 kcal」だと安心していると、いつの間にか摂取カロリーが増える可能性があります。
もう1点は、糖分の問題です。カロリーを抑えるため糖分を使わないようにしていますが、代わりに人工甘味料を使っています。種類によっても違いますが、人工甘味料の甘さは「砂糖の数百倍」とも言われるほど甘味が強い特徴があります。人工甘味料は砂糖より低カロリーですが、いずれにしても「全て0 kcal」という誤った見方があることは整理しておきましょう。
ノンカロリー食品が頭皮に悪影響?の真実
カロリー摂取量が少ないからと安心していた食品や飲料も、決して「0 kcal」ではないことがわかりました。では、AGA(男性型脱毛症)や抜け毛に悩む女性にとって、どのような影響が考えられるのか、大きく分けて三つのポイントで「頭皮に与える影響」を見ておきます。
人工甘味料のリスク
まず、人工甘味料そのもののリスクがあります。人工甘味料を摂取することで、満腹感が得られなくなり、さらに甘い食品を食べたくなる傾向が指摘されています。カロリーが少ないからという安心感があるため、過剰摂取になってしまう可能性もあります。ボストン大学のバーバラコーキー博士が行った動物実験では、人工甘味料の摂取に伴い「インスリン」の分泌が増えており、肥満につながる可能性も指摘されています。
人工甘味料の甘さは食への感覚を鈍らせる心理面への影響と、物理的に体内に及ぼす影響もあることを知っておく必要があります。糖分や脂肪分が多い食品を取りすぎると、過剰な皮脂が頭皮に分泌され頭皮環境は悪化します。人工甘味料でも肥満につながる可能性があり、薄毛の進行を早めるリスクが出てきます。
糖尿病のリスク
糖尿病リスクを指摘する声もあります。食べ過ぎや、実際には取っていないと思っていたカロリーが「0」ではなかったということが理由です。また、バーバラコーキー博士は実験結果から、エネルギーに変わるはずの糖質が人工甘味料ではインスリンで変換できないため、食欲の増進につながると指摘しています。
血糖値を下げる働きが弱くなると、糖尿病の原因となります。糖尿病は、細胞が糖分を取り込むことができなくなり血液のなかに含まれることで細胞が新陳代謝をする働きが弱まります。さらに、毛細血管への血流も悪くなるため、細胞分裂の低下と血流不足から抜け毛の増加や薄毛の進行につながります。
栄養の偏りによるリスク
ノンカロリー食品だと満腹感を得られなくなる可能性があり、食事量が増えたり、もっと甘いものを食べたくなったりするとも言われています。結局、ファストフードやスイーツなどの過剰摂取につながり、髪の毛の成長や健康な頭皮を維持する栄養素が不足する可能性も出てきます。ノンカロリーという表示に惑わされることなく、通常のバランスの良い食事を腹八分目の量で摂取することが、頭皮や髪の毛の成長に欠かせない栄養分の摂取につながると考えて良いでしょう。
抜け毛を防ぐ健全な頭皮とは?
抜け毛や薄毛の進行を抑える、健康な頭皮について再確認しましょう。体内からの栄養分の補給、そして外部刺激から頭皮を守る働きを知っておく必要があります。
体内から栄養分が十分に届き柔軟な頭皮
血液の流れが基本です。そのうえで、髪の毛を成長させる細胞の新陳代謝が十分に行われる必要があります。豊富な栄養と、毛細血管までスムーズに血液が流れることが大切です。
外部刺激に強いバリアー機能や保湿を保つ頭皮
頭皮は適度な皮脂による皮脂バリアーによって弱酸性を保ち、外部の紫外線の影響や雑菌の繁殖を抑えています。糖分や脂肪分が多い食品を食べすぎて皮脂が多くなるとバランスが崩れ、頭皮の保湿機能も乱れて抜け毛が増える要因になります。
おわりに
ノンカロリー食品や飲料は、カロリー摂取を抑える効果があることから過信してしまいがちですが、思わぬ落とし穴があります。現在、スイーツはもちろん、ラーメンやカレー、ヨーグルトや菓子類などさまざまな「低カロリー」をうたった食品や飲料があり選ぶことができます。
カロリーに関する正しい評価、人工甘味料のリスクも知ったうえで、ノンカロリーに頼り過ぎない利用法を考えてみる必要がありそうです。抜け毛や薄毛予防と健康な食生活を維持は同じだという認識を持って、食事メニューを見直してみましょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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