薄毛の人はカラーリングしても大丈夫?

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薄毛の人はカラーリングしても大丈夫?

薄毛の人のカラーリングは「控えた方が良い」と言えます。しかし、女性は全て抜ける状態にはならないので、カラーリングをしても頭皮環境を整える育毛剤ケアを欠かさなければ、気分転換からストレスを解消することも良いでしょう。男性は抜け毛が増え続けるときは避ける方が無難ですが、一時的にコーティング効果から髪の毛のコシができるので髪の毛が太くなった印象から自信にもつながります。全てが「ダメ」と窮屈に考えるよりも症状に応じて柔軟に考える余裕も必要です。

50代以降の人は、白髪染めをすることで若く見える効果が出てきます。ただし、「染料が頭皮について痒(かゆ)みが抜けない」などの症状が出たらカラーリングが合わない可能性があるので注意は必要です。

カラーリングで髪の毛が染まるしくみ

カラーリングも白髪染めも、髪の毛を染める原理は同じです。簡単に紹介します。酸性とアルカリ性の薬品を使って強制的に染料を髪の毛の内部に浸透させるため、髪の毛を染める回数が増えれば髪の毛の劣化は避けられません。

2種類の容器の薬品は「酸性」と「アルカリ性」?

ヘアカラーは「1剤」と「2剤」に分かれています。通常、1剤は酸性の染料とアルカリ剤の混合液、2剤は酸化剤です。頭皮や髪の毛への影響が心配されるのが、アルカリ剤です。アルカリ剤は、染料の浸透のために髪の毛の表面にあるキューティクルの組織を開く役割があります。

髪の毛も頭皮も弱酸性に保たれることで健全な状態が保たれており、酸化剤やアルカリ剤の強い刺激がダメージにつながります。

どうして染まるの?

まず、1剤のアルカリ剤が髪の毛の表面を開きます。1剤の酸化染料は2剤の酸化剤(過酸化水素水)との化学反応による酸素によって発色し、開いたスキマから染料の分子が髪の毛の内部に入っていきます。この分子同士が内部で結合すると大きくなるので外に出ることなく止まります。これが、ヘアカラーによって髪の毛の色が定着するしくみです。

髪の毛へのダメージと頭皮へのダメージ

AGA(男性型脱毛症)の主原因は遺伝の影響ですが、多くの場合、その影響は頭皮に現れています。乾燥して保湿力が失われたり、過剰な皮脂で汚れてしまったりして、結果として抜け毛の進行を早めています。AGAケアは「DHT(ジヒドロテストステロン)」の抑制や血流促進、さらに頭皮環境を整えることを基本としています。

遺伝の影響は治療薬などで行われていますが、自宅でできるAGAケアは対症療法である「頭皮ケア」が主な効果となります。頭皮への強い刺激はできるだけ避けたいところです。

髪の毛や頭皮ダメージの原因は「アルカリ剤」?

カラーリングは、通常なら弱酸性の状態を保っている頭皮に、アルカリ剤が付着する恐れがあります。頭皮は肌と同じなので、強い刺激に影響されます。ヘアカラーや白髪染めによって頭皮が痒(かゆ)くなったり、フケが多くなったりすることがあります。

また、一時的に抜け毛が増えることもあります。すでに抜け毛が多い状態で、薬品により過酷なストレスを頭皮に与えることから、カラーリングや白髪染め、さらに同じような原理でヘアスタイルを整えるパーマは薄毛対策によくないと言われます。実際に影響は抜け毛の増加という結果として表れることも事実です。

少ないダメージでヘアカラーができる?

疑問 カラーリング 注意点

髪の毛や頭皮ダメージが少ないカラーリング剤もあるようですが、実際のダメージは体質などにも影響します。そこでできるだけダメージが少なくするために、二つの方法が考えられます。それは、天然素材の染料を使う方法と、プロ用のヘアカラーと技術を持つ美容室で相談しながらカラーリングを行う方法です。

天然素材の染料ヘナとは?

ヘナは、北アフリカから西南アジアに自生している植物で、日本では「指甲花(シコウバナ)」や「ツマクレナイノキ」などと呼ばれています。この葉っぱを乾燥した粉末状と水を合わせてペースト状にして髪の毛を染めます。ヨーロッパでも昔から使われている、植物成分なのでアレルギー体質でも安心して使うことができる染料です。白髪は茶色、黒い髪の毛だとやや茶色でツヤが生まれます。

髪の毛は大きく、表面のキューティクル、その内側のコルテックス、そして中心部のメデュラという三つの層で構成されています。ヘナの色素はコルテックスのたんぱく質と結合するので長く持ちます。そのため、酸化剤を使うヘアカラーと同じ「永久染毛剤」に分類されています。

美容室でヘアカラー

美容室のサイトを見ると、「ヘアカラーは少なからず髪の毛にダメージがある」と紹介しています。そこで、美容室によってはヘナを使ったり、アレルギー体質でもカラーリングができる染料を選んだりするなど、髪の毛や頭皮ダメージの少ない染料を用意しているところがあります。

また、美容師はヘアケアのプロです。状態に応じて、薬品の強さを変え、頭皮に近い部分と毛先によって使い分けることで、頭皮にできるだけカラー剤がつかない工夫もしています。抜け毛が多い場合は美容室で相談しながらヘアカラーを楽しむ方が、自宅で行うよりリスクは軽減します。

おわりに

健全な頭皮は、白く薄青い色をしていますが、抜け毛が増えているときの頭皮は赤茶けた色になっている可能性があります。また、薄く冷たいこともあります。抜け毛が多いときにカラーリングをする場合、頭皮の状態を確かめて、頭皮環境が弱っているときは避ける方が無難です。

しかし、白髪染めも含めて必要な場合は、植物成分の素材を考え、美容室で染めてもらう方がリスクは減ります。大事なことは、「1日中、頭の中が抜け毛の不安で支配される」過度なストレス状態を避けることです。頭皮へのダメージを回避しながら、ヘアカラーを楽しむ気持ちも持って頭皮や髪の毛のケアを続けるようにしましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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