AGA(男性型脱毛症)の主要原因は「遺伝の影響」で、科学的にわかっています。しかし、AGA治療専門医も問診で食生活や睡眠時間、喫煙の有無などを確認するように、「生活習慣」も無視できません。では、生活習慣を改善すれば、どの程度の確率で遺伝の影響に打ち勝つことができるのでしょうか。日本人のAGA平均発症率はおよそ30%です。50代は44%、60代は51%と高くなっていきますが、これは細胞の老化が関わります。
AGAは複雑で、「遺伝に関係なく発症する」ケース、「遺伝の影響を受けても回避できる」ケースもあり、症状に対して生活習慣など遺伝以外の影響がどの程度反映された結果なのかわかりません。今回は、生活習慣改善と効果的な対応策を考えてみることにします。
目次
生活習慣の改善でAGAを回避することができる?
あるAGA遺伝子検査を受けた人は「結果はリスクが低いのにAGAになった」と話しています。その一方で、「10代で遺伝リスクの症状が実際に現れ、その後の危機も乗り越えた」という実例もあります。この結果から、AGAは遺伝だけで決まるわけではなく、日々の生活習慣も含めた様々な要素が関係してくるといえます。
AGAが遺伝する確率は?
祖父(母親の父)がAGA、その娘を母とする男兄弟3人の実例から考えます。AGAに関係のある遺伝子は母親から受け継ぐ「X染色体」なので、父親がAGAよりも母親の遺伝子の方が重要になります。両親がAGAになりやすい遺伝子を持っている場合はおよそ75%、片方だけの場合は約50%とされていますが、兄弟がいた場合は確率も変動するほか、遺伝子以外にもAGAの要因となるものがあるため、一概には遺伝子だけでは判断できないとされています。
親にハゲになりやすい傾向があっても、対策をしっかりしていればAGAにならない可能性は考えられます。
生活習慣でAGAが回避できるは?
統計的には日本人のAGA発症率は約30%ですが、個人が実際にAGAになる可能性を予測することは困難です。そして、生活習慣などの改善でAGAを回避できる確率として期待できるとされています。
しかし、生活習慣に関係なく強い遺伝の影響が避けられない場合、つまり生活習慣を見直しても抜け毛や薄毛が進行する場合も考えられます。この場合は、医師に相談しながらAGA治療をすることもできます。生活習慣の改善と治療薬によって改善が見込めます。
生活習慣のリスクと対策を個別に考えてみると
生活習慣にも様々ありますが「食生活」「睡眠」「アルコール」と、「喫煙」「ストレス」、さらに「室内環境」「外部環境」の三つのグループに分けて考えてみましょう。せっかくきちんと食事で栄養をとっても、血流を改善し、栄養を毛根に届けて、髪の毛の成長につながらなければ、髪が育たずに抜け毛や薄毛の原因となってしまいます。
「食生活」「睡眠」「アルコール」
キーワードは「新陳代謝の促進」です。食生活は栄養補給に直結します。また、就寝後4時間が育毛ゴールデンタイムと言われるように、睡眠は発毛に欠かせません。時間に関係なく、毎日4~5時間はゆっくりと眠る生活習慣を確保することが重要です。
アルコールを分解するために肝臓がアミノ酸を使うため、飲み過ぎによって髪の毛の成長に回りにくくなります。育毛・AGA対策を考えるときは飲酒は控えるといいかもしれません。
「喫煙」「ストレス」
この分類でのキーワードは「血流促進」です。喫煙が血管を縮小させ、血行促進の障害になることは広く知られています。同時にストレスも血管を縮小させるうえに、身体に様々な不調を及ぼす可能性もあります。血流が悪いと酸素や栄養素が届かず、毛乳頭細胞が発毛する力を失い、頭皮も痩せて髪の毛が生える細胞そのものが衰えてしまいます。
喫煙はそのほかに多くの疾患の原因となりうる行為なので、控えるようにしましょう。また、ストレスは改善が難しいかもしれませんが、ストレスを発散する、気分転換をこまめにするなど、なるべくため込まないようにしましょう。
「室内環境」「外部環境」
キーワードは「頭皮ダメージの回避」です。エアコンの効いた部屋でパソコンなどを使い、長時間座って仕事していると、目の疲れはもちろん全身の疲れとともに血流悪化や運動不足にもつながります。
しかし、外に出ると紫外線や頭皮の皮脂、汗などに塩害によって、頭皮へのダメージが進みます。室内と室外の出入りすることが多くあれば、急激な温度変化にも注意が必要です。急激な体温の変化によって、血流や体調の悪化を引き起こし、多大な悪影響が考えられます。
生活習慣の見直しでも効果がないときは
ここまででAGAの発症には生活習慣が大きく関係していることが分かったと思います。しかし、生活習慣をある程度整えても効果がみられず、AGAが進行してしまっている場合は、的確な対処をとる必要があります。具体的には育毛剤を試す、AGAのクリニックを受診するなどが挙げられます。注意したいのは、市販の育毛剤の場合は効果が薄い、自分の肌に合わないといった理由で悪化してしまう可能性もあるということです。
自分の現状をしっかりと見つめ直すためにも、まずは一度クリニックを受診して専門医のアドバイスを受けるようにしましょう。
おわりに
遺伝や生活習慣によって変化するので、AGAがどの程度の確率で発症するかの判断は非常に難しいと言えます。だからといって、生活習慣を整えるために普段から気を使うのもストレスになります。特にタバコを吸う人にとって、禁煙は大変な努力になるでしょう。
薄毛の兆候が顕著に見られないうちには気にしすぎないように、基本的なヘアケアをしながら、少しずつ改善するくらいの気概でいましょう。そして、いざAGAのような症状がみられた場合は、早めにクリニックを受診するようにしましょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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