皆さんは自分が薄毛であることを自覚していると思いますが、その原因についてしっかりと考えたことはあるでしょうか。
自分の髪が薄くなってしまった結果ばかりを気にして、目についた情報を使って色々なケアをはじめたとしても、その効果はいまひとつだった、なんてことはありませんでしたか?
実は薄毛に悩む人の多くは、その原因について深く考えないまま育毛剤などに手を出し、効果が得られないと感じているそうです。
仮に薄毛を改善するために育毛剤を選んだとしても、それが正しいかどうかは結果でしかわかりません。
しかし、原因を知りアプローチする方法を選択すれば、改善の見込みはより良いものとなります。
男女に共通する薄毛の原因とは?
薄毛の原因は、大きく分けると男女共通のもの、男性に多いもの、女性に多いものと三つに分類できます。
順番にその特徴を述べていきましょう。まずは共通する原因についてです。
一番有名なのが、遺伝が原因となり薄毛になる可能性があります。
男性ホルモンの量が多い家系の人は、髪質や頭皮の状態が遺伝することがあるといわれています。ただし、必ず薄毛になるというわけではなく、早めにケアすることで避けられるケースも多いです。
また、生活習慣が原因となる場合もあります。
遺伝性の薄毛よりも原因となる可能性が高いのが、不規則な生活や体に悪影響を及ぼす生活を送ることです。
具体的には、食事の摂取時間がバラバラあるいは栄養が不足するような食事、日頃からアルコールを多く摂る、タバコを吸う量が多いといったケースです。
睡眠不足が続く、深夜まで起きることが多い生活が乱れている人も要注意です。運動不足により血液の循環が悪い人も、頭皮の血行が悪化して、抜け毛・薄毛になる危険性があります。
これらが原因の場合、いきなり育毛剤に手を出すよりもまずは自分の生活スタイルを見直し、改善していくことが求められます。
もちろん薄毛の進行が著しい場合には育毛剤を併用したケアになりますが、健康的な生活習慣にしていくことが先決となります。
男性に多い薄毛の原因とは?〜AGAの影響〜
男性に多く見られる薄毛には、まずAGAが考えられます。AGAとは男性型脱毛症のことを意味し、生え際が後退するM字型や頭頂部から薄くなるO字型などがあります。
現在、ジヒドロテスロンが薄毛・抜け毛の原因の一つだといわれており、医学的に証明されています。
このジヒドロテスロンとは、頭部の皮脂腺・毛乳頭にある酵素、5αリダクターゼが男性ホルモンと結びついたときにできる物質です。
つまり、AGAの症状が見られる人は、男性ホルモンの影響が大きいと考えられるわけです。
女性でも男性ホルモンの分泌量が多い人は薄毛になるリスクが高いため、覚えておくと役立つでしょう。ジヒドロテスロンは毛が生えるために必要な細胞を攻撃し、発達を阻みます。さらに、生えている毛が抜けやすくなる原因ともいわれており、薄毛の症状が悪化する要因となっているのです。
ただし、女性が男性によく見られるAGAを発症したからといって、男性が使う育毛剤には手を出してはいけません。
男性用育毛剤の目的は過剰に分泌された男性ホルモンを抑制し、乱れたヘアサイクルを調整していく、AGAの改善が目的となっています。
対して、女性用育毛剤は女性の薄毛に多くみられる「びまん性脱毛症」の原因を解決するためにホルモンバランスの改善を目的としています。
男女で育毛剤の目的が違うだけでなく、女性が使ってはいけない成分や薬品もあります。例えば「ミノキシジル」は皮膚に赤みがでる、倦怠感や眠気を感じるなどの副作用がでます。
特に妊婦さんは注意が必要で、ミノキシジルと「プロペシア」は胎児への悪影響があり、服用はもちろんですが触るのもNGとされています。
女性に多い薄毛の原因とは?〜妊娠中・出産後〜
女性の薄毛はホルモンバランスの乱れが大きく関係しています。
女性の一大イベントともいえる妊娠・出産は、身体に大きな負担を与え、「マタニティブルー」という言葉があるように精神的にも大きなストレスとなることがあります。
特に産後は赤ちゃん中心の生活を余儀なくされ、生活リズムが狂うことが多く、普段よりもずっと負担が増えてしまいます。
ストレスは抜け毛・薄毛の大敵であり、女性ホルモンの分泌を減らし、毛髪の成長を遅らせます。
女性ホルモンにはプロゲステロンとエストロゲンの2種類があり、そのバランスが整っていれば薄毛になりにくいとされています。
エストロゲンは毛髪を発達させるという特徴があり、毛髪にとって大事な役割を担っています。
しかし、産後の女性は特にホルモンバランスが崩れやすくなっています。
まず、産後は骨盤がゆがみやすくなり、ゆがんだ状態で固まってしまうと子宮が圧迫されてエストロゲンの生成が抑制されてしまいます。
また、出産後に食事を極端に減らすなどの無理なダイエットをしてしまうと、あらゆるホルモンの量が減少します。
特に「エストロゲン」の量が減少してしまうと毛髪への悪影響だけでなく、悪玉コレステロールの増加、生理不順、動脈硬化などの血管に関する疾患になりやすくなるなど、色々な不調がでてきます。
妊娠中・出産後は普段以上にホルモンバランスを整えることを意識しましょう。
おわりに
薄毛の原因を、男女共通のもの、男性、女性によく見られるものという3種類に分けて紹介しました。
男性型のAGAを除けば、まず育毛剤!と考えるよりも、生活サイクルの見直しや、ホルモンバランスのことを考えたケアが必要だということがわかったかと思います。
いずれにしても医師の診察を仰ぐところから始められたほうが懸命でしょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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