AGA(男性型脱毛症)の進行速度を早める要因とケアのポイント

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AGA(男性型脱毛症)の進行速度を早める要因と対策

AGA(男性型脱毛症)の克服は、巨大なモンスター(=大きな不安)との戦いと言えます。遺伝、環境、ストレスなど避け難いAGAの「原因」が、そのまま進行速度を速める「要因」にもなっています。ところが、育毛剤を使い続けることで進行を抑えた例もあります。10代でAGAが始まり40年以上も実際に抜け毛を防ぎ続ける男性の実例から、AGAの進行速度を抑える効果的な対策を考えます。

AGAの進行速度を早める要因

男性と医師が話をしている

AGAの原因と進行速度を早める要因として、大きく1. 遺伝要素 2. 生活環境やストレスの2つが挙げられます。日常生活で避けて通ることはでいないものばかりです。つまり、この2つの要因が生み出すAGAという症状と闘うしかありません。その闘い方についてまず紹介しましょう。

遺伝で受け継いだ5α-リダクターゼの活性

AGAの根本原因は、遺伝的に受け継ぐ5α-リダクターゼの活性です。

自分のAGA発症リスクを見極める簡単な方法が、父親、父母の祖父の写真を見ることです。遺伝子は母親から受け継ぐので自分の父親の影響はないとも言われますが、現実はやや違って高いリスクがあることは間違いありません。

最近、注目されているのがAGAクリニックなどで行う遺伝子リスク検査です。遺伝的に受け継ぐリスクの度合いがわかります。リスクが高ければ、早くケアを開始して頭皮の悪化を防ぎます。

仕事環境やストレス

冷暖房の効いた職場で終始ストレスとともに日常を過ごし、豊かな食生活が送れるようになり暴飲暴食の毎日が続きます。目の疲れ、肩凝り、胃の不調など、様々な症状によって表れてきます。

こうした心身に与える負担を軽減するには、休日は緑の多い公園で過ごすなどリラックスできる時間を持つことが重要です。

また、ヘルメットを着用する仕事をされる方もリスクが高いと言えますが、その原因は血流障害とともに、頭全体が蒸れることによる雑菌の繁殖にあります。休憩時間には外して自然の風を当て、頭皮全体をリラックスさせればリスクは減ります。

AGAの進行を遅らせるためのケアポイント3つ

パソコンで調べものをしている男性

ストレスや避けがたい日常生活から受けるダメージを軽減する方法は、育毛剤やシャンプーを使った適切なケアが基本です。

ところが、数多くの育毛剤やケア用品が販売されているのに、「誰にも効く」という育毛剤は見当たりません。その効果の違いは、どこから生まれるのでしょうか。

当然のように、症状に対してその育毛剤やシャンプーが本当に合っているのかという問題はありますが、ここでは「効かない育毛剤はない」という前提で考えてみます。決定的に違うのは、育毛ケアの方法にあります。効果を高める3つのポイントを紹介します。

1. 育毛剤は惜しまず使う

特に抜け毛が目立ち始めたら、育毛剤をたっぷり塗布することです。一度にではなく、20分、30分おきに何度も塗布します。昼間ではなく、夜の入浴後から就寝時までの間に行えば良いので簡単です。

そのためには、遅くとも夜10時までには帰宅し、すぐにシャンプーをしてしっかり頭皮と髪の毛を乾燥させることが前提条件です。すると、就寝までに3回は塗布できます。たっぷり使えば、成分が浸透する頭皮に変えることができます。

抜け毛が増えたと感じたら、1本の育毛剤を10日で使いきるぐらいのペースで、まず30日間、様子を見ます。改善しなければ、60日~90日は継続させて改めて様子を見てみましょう。

2. シャンプー時にリラックス&マッサージを実践する

シャンプーは、最初に頭皮全体を温めて毛穴を広げます。しっかり泡立て、頭皮全体をマッサージしながら洗います。二度洗いは、毛穴に溜まっている汚れた皮脂を押し出す効果を高めます。

シャンプー時に髪の毛が抜けますが、どうせ抜ける髪の毛だと割り切って毎日欠かさずしっかりとシャンプーを続けます。頭皮をゴシゴシと擦るのは厳禁です。あくまでも、頭皮をマッサージする感覚が重要なポイントです。

特に硬直した頭皮を軟らかくするには、入浴時に頭皮を温めてマッサージする方法が効果的です。

3. 2種類の育毛剤を使い分ける

シャンプー後は、ドライヤーで髪の毛と頭皮をしっかりと乾かします。この時の手櫛による抜け毛も心配する必要はありません。それよりも、毛穴の開いた(頭皮マッサージが行き届いた)状態で、まず育毛剤を塗布します。15分程度おいて、さらに塗布します。

基本的な考え方として、シャンプー後の育毛剤の塗布は頭皮改善が目的です。数回使っても、頭皮が傷むリスクはありません。

そして、就寝前に「発毛効果=血流促進」が見込める育毛剤をしっかりと塗布して就寝します。頭皮改善のための育毛剤をたっぷり塗布しながら、就寝前に発毛効果の高い育毛剤を塗布することで寝ている間の発毛を促します。

育毛剤の選び方

最後に育毛剤の選び方について説明をしておきます。AGAの進行を食い止めるために、育毛剤を使うことは避けては通れないと言えるでしょう。こちらでポイントをおさえ、育毛剤選びで悩んだときの参考としてください。

育毛剤選びは「阻止」と「血流促進」の2点を決め手に

育毛剤の効能は「5α-リダクターゼの活性阻止」「頭皮改善(保湿効果など)」「健全なヘアサイクルの回復」「毛母細胞の活性化」「血流促進」の5点であると言われています。

輸入品を除くと、日本で手に入る育毛剤は大正製薬のリアップ(第1類医薬品)以外はすべて医薬部外品です。生薬由来成分であれば、たっぷり塗布してもリスクはありません。

抜け毛が突然多くなり早急な対応が必要であれば、「5α-リダクターゼの活性阻止」と「血流促進」で応急ケアを始めます。

あきらめないで継続しよう!

AGAは、基本的にケアを続けなければ元のように抜け毛が増えるという問題を抱えています。AGAクリニックで医薬品を処方してもらう場合も、まったく同じです。

応急的なケアのために育毛剤をたっぷり使う塗布は効果がありますが、落ち着いた状態であっても育毛剤の塗布やケアを怠れば、また抜け毛は増えます。

頭皮の状態を常にチェックしながらあきらめずにケアを続けます。20代でAGAの症状が見られれば、20年、30年と長く育毛剤と付き合う覚悟は持ちましょう。

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AGA改善で使われる3つの治療薬の特徴と副作用
AGA(男性型脱毛症)は、薬による治療が可能です。AGAの進行度合い、症状によって薬を使い分け、時には併用することもあります。

おわりに

AGAの原因や対策は多く紹介されていますが、結論は「効かない育毛剤はない」という一言にたどり着きます。その効果を高める方法が、初期段階の育毛剤をたっぷり使うケアと2種類の育毛剤を組み合わせたケア、そしてシャンプーとの相乗効果を生み出す就寝前のケアです。

ぜひ、実践してみてください。これが、40年以上にわたってAGAの進行を抑え続ける男性の日課です。

ハゲ薄毛研究所編集部

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