HARG療法でAGAの改善を目指すなら!基礎知識を徹底網羅

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いつから生える?AGA治療期間と発毛までの道のり

AGAの治療で発毛までにかかる期間はどれくらいなのでしょうか?薄毛が気になる人でAGAの治療を試したいと思う人は多いはず。そこで今回は、AGA治療の一つであるHARG療法を徹底解説します。HARG療法の基礎知識から、クリニックでの治療方法と発毛をするまでの流れや、HARG療法を受ける前に知っておきたい注意点を、こちらで参考にしてくださいね。

HARG療法とは再生医療による発毛方法のこと

AGA治療のHARG療法は、日本では2006年から始まった毛髪再生医療です。HARG療法の治療は、日本医療毛髪再生研究会の認定を受けたクリニックのみでしか受けられません。

HARG療法は薄毛に悩む男女が安全に髪のボリュームを戻せる治療法といえます。

HARG療法の特徴と治療に使用される成分はこれ↓

HARG療法とは、頭皮の細胞を再生し回復させる働きのある成長因子と、髪の成長を助ける栄養素を配合したHARGカクテルを頭皮に直接注入する治療方法です。

HARGカクテルは診断をもとに、一人一人の体質に合った成分を調合して作り出されます。

【HARGカクテルに使用される成分】

  • ケラチンを形成する成分のタンパク質
  • 血管拡張作用のあるブフロメジル
  • 髪の成分であるケラチンを形成するシスチン
  • アミノ酸の代謝を助けるビタミンB群、ビタミンH
  • その他、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10など

タンパク質一種である成長因子が細胞を活性化させる

成長因子は、別名グロスファクターと呼ばれるタンパク質の一種です。成長因子には、細胞の成長と細胞分裂を促進する役割があり、HARG療法では、幹細胞から抽出された150種類以上の成長因子が使われています。

幹細胞とは、細胞を新しく作り出すための細胞分裂や特別な細胞に変化するための核となる組織のことです。その中から厳選された成長因子が細胞間の情報を受け取り、細胞が損傷すると血管内皮細胞などを活性化させて、毛乳頭細胞や毛母細胞の働きをサポートして髪を再生させます

HARG療法とこれまでの薬物療法との違い

AGA治療では、発毛しやすい環境に頭皮を改善しながら抜け毛を抑制するトータルケアが基本です。これまでの治療方法に使われる薬剤は、髪の毛の発毛を助ける発毛促進剤、髪を健康に育てる育毛剤、抜け毛を抑える養毛剤というように、いくつもの薬に分かれていました。

そのため、数種類の薬を同時に使用することも多かったです。HARG療法は、頭皮の改善から発毛、育毛、抜け毛の予防が同時にできることがこれまでの治療方法との大きな違いです。

HARG療法の施術方法と発毛までの道のり

医師が説明をしようとしている

HARG療法はAGA(男性型脱毛症)に悩む男性だけでなく、薄毛の女性にも向いている治療方法です。注射を使った場合に痛みを感じることもありますが、体への負担は少なく頭皮に傷跡を残さずに、毛根を活性化してかつての髪の毛を取り戻します。

専門クリニックでのHARG療法の流れ

医療毛髪再生研究会の認定を受けたクリニックでのHARG療法は、次のような流れで治療が行われます。

  1. 専門医によるカウンセリングと診察で、髪皮の状態を調べるとともに髪の悩みや治療のアドバイスを受けます。
  2. 診断の結果から治療プランを作成し、症状や体質に合わせたHARGカクテルの配合や施術方法が決まります。
  3. シャンプーとマッサージを行い、成長因子(AAPE)とHARGカクテルが注入されます。

初めての診察ではカウンセリングから施術終了まで、およそ1時間で終わります。

HARG療法での薬剤注入の方法と種類

HARG療法では次のような方法で成長因子と薬剤の注入が行われます。

【エレクトロポレーション】
電気穿孔法を使って表皮に極小の穴を開けて薬剤を注入する方法です。注射器のような痛みはありません。

【パピューレ法】
注射針を使って頭皮に薬を注入する方法です。HARG療法で一般的に行われる方法であり、多少の痛みはありますが、効果は高いと言われています。

【ナパージュ法】
頭皮の浅い部分に注射で薬を注入する方法です。パピューレ法に比べると効果は遅いですが、痛みは少ないです。

【フラクショナルレーザー法】
レーザーで頭皮に極小の穴を開けて薬剤を注入する方法です。痛みはなく、レーザーによる熱エネルギーが頭皮の自然治癒力を高めて薬の浸透もサポートします。

【ダーマローラー法】
極微細の針がついた医療ローラーを使って頭皮に薬剤を浸透させていきます。

HARG療法の発毛までの期間と効果が続く期間

HARG療法は開始してから3~4週間に1回の通院が必要です。発毛までの期間は個人差がありますが、4回目あたりから発毛効果を実感できると言われます。HARG療法の期間は6カ月を1クールとしたプランのクリニックが多く、早ければ6カ月で治療が終了するケースもあります。

発毛の状態に応じて治療は継続されますが、髪が成長するヘアサイクル(毛周期)が正常に戻れば治療は終了です。その後は経過観察のため2カ月後に通院します。正常化したヘアサイクルは、頭皮が若返った状態になり、持続的な毛髪が続きます。

HARG療法を受ける前に知っておくべき注意点

注意点を告げる医師

HARG療法は発毛率が99%と言われ、治療を開始してから半年~1年で多くの人が発毛効果を実感しているとされます。AGAによる薄毛に悩む人にとっては魅力的な治療方法ですが、HARG療法を始める前に知っておきたい注意点もあります。

HARG療法にかかる費用は保険適応外

HARG療法によるAGAの治療費は保険適応外です。AGA治療は、美容整形や歯科矯正と同じく、病気治療とは判断されないため自己負担となります。さらに、HARG療法の治療費は、自由診療ですので各クリニックによって費用も違ってきます

リーズナブルな施設では1回につき約8万円という金額が設定されていますが、一般的には10万円前後から薄毛の範囲によって金額はアップします。HARG療法は場合によっては長期になりますので、治療にかかる費用はカウンセリングの際に確認をしておきましょう。

HARG療法を受けることのメリットとデメリット

HARG療法のメリットは、手術などで頭皮を傷つけることはなく、細胞を若返らせて自然な髪のボリュームが取り戻せることです。

メリットの反面、デメリットもいくつかあります。HARG療法は、増毛や植毛とは違って発毛までにかかる期間は長いです。その間にかかる費用もトータルで計算すると高額になることも多く、場合によっては6カ月で100万円以上と決して安い金額ではありません。

しかし、HARG療法には人間の幹細胞に含まれる成分を使用することから、薬剤を使用する治療に比べて副作用は少ないメリットもあります。

HARG療法の治療を受けられない人もいる

HARG療法は20歳以上の男女なら基本的には誰でも受けることができます。AGAに悩む男性はもちろんのこと、男性ホルモンに関わる治療法が使えない女性も安心して治療が受けられます。

しかし、中にはHARG療法を受けられない人もいます。ガン治療の副作用による薄毛の人はHARG療法を受けることができません。HARG療法に使われる成長因子は、細胞の成長と細胞分裂を促進する作用があるため、ガン細胞まで活性化させて増やしてしまう可能性があるからです。

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おわりに

今回はAGA治療の一つであるHARG療法についてご紹介してきました。HARG療法は成長因子と栄養素の働きで、発毛と育毛、抜け毛の抑制を同時にできるAGA治療法です。増毛や植毛に比べると発毛にかかる時間は長いですが、体への負担も少なく毛根を若返らせて自然な髪のボリュームを取り戻せるメリットがあります。

HARG療法にかかる費用はクリニックによって様々ですので、初診のカウンセリングでは治療が終わるまでの費用の確認も気軽に質問してみましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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