
女性の更年期には、多くの人が薄毛や抜け毛に悩まされることになります。女性がもつ髪毛の悩みは、男性と比較して少ないものではありません。
しかし女性の薄毛や抜け毛は、男性に起こる髪の毛の減り方とは違った様相を見せることが多いようです。そんな女性特有の薄毛や抜け毛の原因を見つけて、より効果的に対処する方法を探しましょう。男女の差によって、薄毛や抜け毛は原因が違います。
目次
女性更年期の薄毛・抜け毛はいつから?
「更年期となってから抜け毛が増え、薄毛になった」と耳にされたことはありませんか?諸説や人によって意見にバラつきは多少ありますが、一般的には更年期となると抜け毛が起きやすく、薄毛になりやすいと言われています。
では、具体的にいつ頃から更年期による抜け毛や薄毛といった症状が始まりを見せるのでしょうか。
閉経のタイミングから前後5年程度が目安
女性の更年期というのは、生理が終わりを迎える閉経のタイミングから前後5年程度を指すものです。早い人では40代から更年期を迎えることもあり、平均では45歳から55歳くらいの女性が更年期の症状を感じると言われています。
女性の薄毛が気になりだすタイミングもこの更年期の頃に重なり、さまざまな更年期の症状と合わせて女性を悩ませるものです。
女性ホルモンの減少が毛髪に影響する
女性の生理が終わりを迎えることに起こる症状は更年期障害と呼ばれており、心身ともにさまざまな症状を引き起こします。この原因となるのが女性ホルモンの減少と言われています。
女性ホルモンは10代から分泌を始めて20代から30代をピークに減少を始めると考えられており、その減少が急激に進む40代後半から更年期障害が起こりやすくなります。
これは加齢による卵巣機能の低下によって脳が指令を出しても女性ホルモンが増えず、脳が混乱をきたすためと考えられています。その影響で自律神経が乱れるため、更年期には薄毛の悩みの他にものぼせや過剰な発汗、イライラややる気の低下など精神的な面にまで症状が及びます。
結果として、抜け毛が起きやすく薄毛になりやすいとされています。
更年期による薄毛・抜け毛のメカニズムとは?

女性の更年期による薄毛のメカニズムは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少が鍵を握っています。エストロゲンは髪の毛や肌などの健康と美しさを維持する作用を持っており、髪の成長を促進する働きがあると言われています。
このエストロゲンが減少することで髪の成長が停滞し、ヘアサイクルが乱れて薄毛や抜け毛が増えるリスクが高まります。
男性の薄毛と女性更年期で見られる薄毛の違い
男性の薄毛も、女性の薄毛と同じように男性ホルモンが関係していることがあります。しかし、そのメカニズムは大きく違いがあるようです。女性の薄毛は女性ホルモンの減少が引き起こしますが、男性の薄毛は男性ホルモンの「変異」が関係していることが多く見られます。
男性の薄毛は、男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンというものに変わってしまい、髪の毛の育毛組織を攻撃することが原因と言われています。これを男性型脱毛症と言い、M字やO字などの形に髪の毛が抜けていくことが特徴です。
一方女性の更年期の薄毛は、女性ホルモンの作用が停滞することで起こり、全体的に育毛促進の働きが弱っていきます。そのため、男性のように一部分から薄くなるのではなく、全体の毛髪が徐々に減っていくことが多くなるようです。そのため気がつきにくく、対処が遅くなるリスクを持っています。
更年期の女性に見られる薄毛・抜け毛の対処法3つ

女性の更年期による薄毛や抜け毛の対処法としては、女性ホルモンの減少によって起こる体内の機能低下を改善することが大切です。女性ホルモンが減った分を補うことも必要となりますが、それ以上に体内の機能を改善するために生活習慣などを見直ししていくことが重要と言えそうです。
女性の更年期の症状には薄毛以外にも辛いことが多くなるため、トータルケアで快適な毎日を目指しましょう。
対処法1. イソフラボンを積極的に摂る
更年期の症状を引き起こす根本的な問題である女性ホルモン、エストロゲンはそれと同じような働きをする成分を摂取することで補ってみましょう。大豆などの豆類に多く含まれているイソフラボンにはエストロゲンと同じような働きがあると言われています。
豆腐や納豆、味噌、ピーナッツなどの豆製品を意識的に取り入れるようにしたいものです。
対処法2. 生活習慣の改善を見直す
更年期による女性ホルモンの減少は自然なものですが、それによる体調不良や薄毛を進ませてしまうと言われているのがストレスや疲れです。更年期の頃の女性は子供の独立や親の介護、仕事や家庭など生活の変化や苦労が増えることが多くなります。
こうした忙しさによってストレスや疲れを溜めてしまうと、余計に体内のバランスが崩れやすくなるようです。そのため、適度にリラックス出来る環境を作り、生活リズムを整えて心身の疲れを解消することも必要となります。
対処法3. 頭皮マッサージなどで毛髪環境を整える
薄毛や抜け毛が始まったのは、女性ホルモンの減少だけでなく頭皮環境の悪化も関係している可能性があります。頭皮のマッサージで血行を良くして、髪を育てやすくすることも大切です。
入浴時などに頭皮を心地よいくらいの力でゆったりとマッサージすることで、リラックス効果もあるかも知れません。
また、薄毛や抜け毛が気になるからと言って、シャンプーを控えたり、反対にゴシゴシ洗い過ぎるのもよくありません。シャンプーでは頭皮を指の腹で優しくもむように洗います。
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おわりに
女性の更年期に起こりやすくなる薄毛や抜け毛の症状は女性ホルモンの減少が関係しているようです。男性の薄毛とは違って、女性の場合は全体的にゆっくりと薄毛が始まっていきます。
薄毛の主な原因は体の内側にあるので、改善するためには頭皮の健康維持とともに体調を整えることも対策として必要となるでしょう。
ハゲ薄毛研究所編集部
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