AGAと円形脱毛症の違いを「症状・原因・治療法」から紹介

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意外と知らないAGAと円形脱毛症の違い

AGAは別名で男性型脱毛症とも言われています。そして円形脱毛症はいわゆる10円ハゲと呼ばれるもの。円形脱毛症、同じ抜け毛や薄毛になる症状ですが、AGAと円形脱毛症には一体どのような違いがあるのでしょうか。

それぞれの症状や原因、そして治療法の観点から違いについて紹介いたします。

症状の違い

AGAと円形脱毛症では、その症状の表れ方が異なります。それぞれどのような状態になるのか、AGAと円形脱毛症を比較していきましょう。

AGAは、頭頂部の髪が薄くなっていくのが特徴

AGAは髪の生え際や頭頂部の髪が薄くなっていく症状です。特に、円形脱毛症との大きな違いは、ゆっくりと薄毛が進行していくことですね。髪の毛が成長しきる前に抜けてしまうので、少しずつ髪が薄くなっていくのです。

円形脱毛症は、突発的に髪が抜けるのが特徴

円形脱毛症はAGAと対照的に、髪の毛が突発的に抜けてしまう症状であるのが特徴。円形脱毛症にはいくつかの種類があり、それぞれの種類で症状が異なります。

まず、「単発型」の円形脱毛症はいわゆる10円ハゲと呼ばれるような、髪の一部分が円形に抜けてしまうタイプ。「多発型」は、単発型の脱毛症が複数発生してしまう症状です。「蛇行型」は頭頂部から側頭部にかけて、蛇が這ったような形で帯状の脱毛が起こるタイプ。

そして「全頭型」は頭髪全体が脱毛してしまいます。また、「汎発型」は、頭髪だけでなく眉毛やまつ毛なども含めた全身の毛が抜けていく特徴が見られます。

円形脱毛症にはこれらさまざまな種類がありますが、生え際や頭頂部がじりじりと薄くなっていくAGAとは、どれも違うことがわかります。

原因の違い

薄毛の治療法について調べている男性

続いて、AGAと円形脱毛症の原因の違いについて見ていきましょう。どちらも原因が完全に解明されているわけではありませんが、それぞれの症状を引き起こす主だった理由についてご紹介いたします。

AGAは、主にホルモンバランスの乱れが原因と言われる

AGAになる最大の要因は、ホルモンバランスの乱れと一般的に言われています。男性ホルモンのバランスが崩れると、5αリダクターゼという酵素が発生。この5αリダクターゼがDHT(ジヒドロテストステロン)という物質を作り出し、AGAを引き起こすのです。

男性ホルモンのバランス崩れ以外にも、遺伝的要素や頭皮環境の悪化などがAGAの原因になると考えられています。

円形脱毛症は、自己免疫疾患が主な原因と言われる

円形脱毛症の原因としては、ストレスによるものが一般的。仕事の悩みや人間関係の悩みなど、精神的に受けるストレスから円形脱毛症になってしまうのです。

多発型や蛇行型などの円形脱毛症は、自己免疫疾患によって発生する場合があります。自己免疫疾患とは、実際には正常であるはずの体の器官を異物だと判断してしまい、誤って攻撃してしまう疾患のことを言います。この自己免疫疾患が引き金となって脱毛症を起こしてしまうのです。

また、円形脱毛症の場合もAGAと同じく、遺伝的要素によるケースもあると考えられています。

治療法の違い

薄毛の原因について話を聞いている男性

症状と原因が異なれば、当然治療法にも違いがあります。最後にAGAと円形脱毛症の治療法の違いについてご紹介いたします。

AGAでは、5αリダクターゼの働きを抑える処置を行うのが主

AGAの場合、前述でも出てきた5αリダクターゼの働きを抑えるための治療が広く行われています。病院(クリニック)などでは、プロペシアやミノキシジルなどが配合された薬を服用する方法が取られます。他にも、毛根に血管拡張薬やビタミンなどの栄養素を注入するHARG療法(毛髪再生医療)が施されることもあります。

ご自分で行う対策法としては、育毛剤や育毛シャンプーを使うことが一般的ですね。AGA対策には、オウゴンエキスやグリチルリチン酸二カリウムなど、5αリダクターゼの働きを抑える効果が期待できる成分が含まれているものが使われています。

また、睡眠不足や運動不足などを解消し、食事では亜鉛を多く摂ることも薄毛対策として取り組まれている方が多いです。頭皮環境を整えることでAGAの予防と対策にしているのです。

円形脱毛症は、症状の出かたによって処置法がさまざま

円形脱毛症の場合、原因がストレスによるものなのか自己免疫疾患によるものなのかで治療法が異なります。ストレスの場合は生活習慣を改め、ストレスのない生活をしていくことが多いでしょう。自己免疫疾患の場合には、ステロイド剤を使った薬の服用や注射などによる治療が行われています。

さらに、毛が抜けてしまった部分を発毛させる治療も行われます。スーパーライザー治療法では脱毛した部分に特殊な赤外線を照射し、発毛を促していきます。

局所免疫療法は、化学薬品を用いて頭部に意図的なかぶれを発生させ、発毛を促す方法です。他にもドライアイスを使って軽いやけどを作って発毛させる方法などもあり、患部の状態や体質などによってそれぞれ異なる治療法が取られるようです。

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おわりに

AGAと円形脱毛症では、症状の表れ方や原因、治療法まで異なります。しかしながら、人によっては毛の抜け方がどちらかわからないケースもあることでしょう。そんなときは、薄毛を扱う病院・クリニックへ行って、医師の診断を受けてみることが確実な方法です。

ここでは見分けるための違いについてご説明しましたが、AGAも円形脱毛症もまだまだ未解明な部分もある症状です。区別がつかない場合には医師の判断を仰ぎ、適切な治療を受けて治していきましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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