無毛症(乏毛症)の症状って?知っておくべき原因と治療法

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無毛症(乏毛症)の症状って?おさえておくべき原因と対策

無毛症(乏毛症)はあまり知られていない病気ですが、容姿の問題で非常につらい思いをしてしまう病気です。頭髪を突然失ってしまう原因とはなんなのか、改善するためにできる対策はあるのでしょうか?

この病気については、やみくもにセルフケアをするのではなく、まずは正しく原因と対策を知ることが必要となります。

無毛症(乏毛症)ってどんな病気?

無毛症は頭髪が失われる病気で欠毛症と呼ばれることもあります。生後すぐ、または生後数ヶ月で発症していることがわかるケースがほとんどで、赤ちゃんの毛髪量が極端に少ないな、と感じたら疑ってみることが必要になるかも知れません。

ただし、赤ちゃんのうちは寝ていることが多いため、寝具との摩擦で頭髪が減ってしまうこともあります。状況を正しく判断できるように症状の現れ方を理解しておきましょう。

一部または全部の頭髪が抜けてしまう

無毛症とは、頭髪が抜けてしまい、極端に髪の毛が減ってしまう病気、またはその状態を指します。頭全体の髪の毛が抜けてしまうのを全頭無毛症と言い、全体ではなく一部分のみに症状が現れることもあります。

頭髪以外にも影響が出る場合もある

無毛症では、頭髪がなくなるだけでなく、つめや歯、皮膚、汗腺などにも影響が出ることもあります

先天的な無毛症では精神発達に遅れが出る場合もあるようです。また、頭皮の髪の毛が抜けた部分は思春期になるにつれて黄色っぽくなったり表面にでこぼこができるとも言われています。

生まれた時から発症することも

無毛症、または欠毛症は生まれながらに頭髪が生えていないことや、生後間もないうちに発症することが多くなります。生まれた時には一般的な赤ちゃんと同じくらい生えていた場合も、突然抜けてしまって生えてこなくなることがあるので注意が必要です。

無毛症(乏毛症)の原因とは?

無毛症の原因について語る医師

無毛症は主に頭皮の毛根、皮膚に起こった異常によるものが多く、その異常が起こる原因はいまだ解明されていません。先天的に頭皮に何らかの異常が起きて無毛症を発症すると考えられています。

遺伝的な異常により発症

無毛症が起こる原因には、遺伝的な問題が大きく関係していると言われています。頭髪の発毛や成長に関係する遺伝子に変異が起こることで発症しやすくなるようです。特に母親からの遺伝の影響は大きくなると考えられています。

皮膚疾患も原因のひとつ

先天的な皮膚疾患も無毛症を引き起こすことがあると言われています。脂腺母斑(しせんぼはん)や先天性皮膚形成不全症などの皮膚疾患は部分的な無毛症である限局性無毛症を引き起こす恐れがあるようです。

脂腺母斑は主に頭部にできやすいあざの一種で、毛の抜けたあとが黄色っぽくなるのもこれの影響と言われています。先天性皮膚形成不全症は皮膚の一部が生まれながらに欠損していてそこが瘢痕(はんこん)になる病気のことです。

遺伝性症候群で起こる場合もある

ウェルナー症候群やネザートン症候群などの遺伝性症候群でも無毛症が起こることがあります。ウェルナー症候群は早老症の原因の一つと言われており、スピードの速い老化によって頭髪を失いやすくなるようです。

また、ネザートン症候群は常染色体劣性遺伝によって頭髪に異常が起こることがあり、毛が薄くなる症状が起こりやすいと言われています。

無毛症(乏毛症)の治療法

無毛症の治療法について語る医師

治療法については、病院検索ホスピタさんに掲載されている内容を下記で引用させていただき、読者へ共有させていただきます。

【乏毛症の検査と診断】
髪の毛の乏毛症は、年齢や遺伝によっても症状を発症する事があるので、検査方法としては親がはげていないかどうかを確認します。親がはげている場合は、子供にも遺伝するという検査結果が出ます。発毛に関する検査を発毛の専門店で行っていて、専用の機械で髪の毛の地毛の状態や肌の状態を検査して、発毛に関する細胞が機能しているかどうかを確認します。

【乏毛症の治療方法】
乏毛症の治療ですが、先天性の場合は、特に治療法はありません。かつらを使うことで、見た目を変えることはできます。現在は、先天性の場合遺伝子異常がわかってきているので、遺伝子治療がおこなわれる日も来るでしょう。また、先天性皮膚形成不全が限局的に頭皮にある場合は、原因の部位を外科的手術で切り取ることによって、毛は生えてきます。

引用:病院検索ホスピタ

無毛症(乏毛症)の対策は?

無毛症は原因として遺伝などが関係しているようですが、なぜ遺伝子の変異などが起こるのかまでは解明されていません。先ほど、病院検索ホスピタさんから治療法について引用をさせていただきましたが、実際のところ対策も比較的難しく、特に全頭に無毛症が広がったケースでは見た目のケアが中心となります。

かつらで見た目をケアして

無毛症では現時点で治療方法が見つかっていないので、かつらを使うなどして見た目を改善することが必要となります。遺伝性症候群ではその症状のコントロールも行っていきますが、ウェルナー症候群が起因となっている、見た目が老化してしまう現象に対する効果的な治療法はまだ分かっていない状態です。

おわりに

一般的に無毛症や欠毛症という症状はあまり知られていません。その症状に対する苦しみは大きいにも関わらず、いまだ治療法などの対策も限られた範囲のみになっています。先天的な原因を持っていることが多く対策が難しいものですが、まずは対策を見つけるためにも正しい診断を得ることから始めてみましょう。その症状の出方によってより良い対策を見つけて、少しでも快適に病気と付き合っていくことも大切です。

ハゲ薄毛研究所編集部

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