育毛促進と抜け毛防止に期待?冷水シャワーのメリット・デメリット

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冷水シャワーで頭皮改善?育毛促進ができるって本当

冷水シャワーを行えば頭皮の血流が促進され、発毛効果が期待できると言われています。結論から言えば、都市伝説に近い話で「わざわざ冷水」にする必要はないということになります。

ただし、冷水シャワーとともに語られる頭皮の血流促進効果は、ある程度の期待できると考えられます。全面否定ではありませんが、「あえて毎日の育毛ケアに採用するほどの大きな効果かどうか?」ということです。

血流促進の持続性の問題と、冷水シャワー以上に効果が見込める日常生活のなかでできる血流促進方法を紹介します。

冷水シャワーの発想は疲労回復の「温冷交代浴」から

男性の驚いた顔

温泉施設やスーパー銭湯などに行くと、湯船とともに冷水を浴びる設備が併設されています。温冷交代浴を行うことで披露回復につなげてもらうためです。

温冷交代浴はアスリートも採用していると言われ、オーストラリア国立スポーツ研究所の論文でも効果が実証されているそうです。

温冷交代浴とは

老廃物や乳酸を体の外に出す効果がある温泉療法として、昔から疲労回復などに利用されてきました。サウナも同じように利用できます。

日本には川や海に近い場所に岩風呂跡も残っています。古来から温冷交代浴は、肉体労働後の疲労回復法であったことが推察できます。

温冷交代浴と育毛効果とのつながり

冷水による刺激は、瞬間的に血管が縮んで元に戻るときに血液の流れが増えることを期待するものです。血流促進効果があるといえば、「ある」と考えられます。入浴後に冷水を浴びたり、乾いたタオルを使った乾布摩擦によって皮膚を強くするという考え方と同じです。

毎日の習慣にして長く続ければ、体もそのリズムに慣れ冷水シャワー時の血流は増えるようになるでしょう。

しかし、抜け毛を予防するためには継続して毛乳頭細胞まで血液を送り届ける必要があります。24時間、十分な栄養素が毛乳頭細胞まで届くよう血管の改善が基本です。一時的な期待だけで採用して、すぐに止めてしまうのであれば最初から冷水シャワーは考えなくても良いでしょう。

冷水シャワーのメリットとデメリット

男性がメリットとデメリットについて聞いている

前述したように、冷水シャワーのメリットがまったくないわけではありません。下記では冷水シャワーによるメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリットは頭皮刺激による血流促進

一時的に頭皮を刺激することで、頭皮表面や角質細胞、さらに毛母細胞などの刺激につながります。毛細血管は瞬間的に縮小して、また元の状態に戻ろうとします。頭皮全体の刺激によって血流促進効果を期待できます。

全身に冷水シャワーをすれば、温冷交代浴と同じ効果が得られるかもしれません。

デメリットは心臓への負担

冷水シャワーは入浴時にせっかく温まった体に冷水をかけることで、急激な温度低下が生じます。頭部だけであっても全身の血管が収縮してしまう可能性もあり、心臓にも負担がかかります。急激な温度や体温の変化につながる行為は、危険だということもできます。

全身が温まり発汗作用も高まって頭皮の老廃物も排出されるチャンスなのに、あえて頭皮の温度を急速に下げてしまっては意味がありません。体の温まり状態を見極め注意して行う必要があります。

頭皮が温まった状態であれば、毛穴が開いて汚れた皮脂を押し出すこともできます。そのまま頭皮を乾燥させて育毛剤を塗布すれば毛穴から有効成分が浸透する効果も高まるはずです。

冷水シャワーによって頭皮が冷えてしまうと、開いた毛穴が閉じてしまいます。毛穴を再び開くためにも、最後は温水で終わる「温冷交代浴」として考える必要があります。

抜け毛対策を目的とした冷水シャワー法

慣れないうちは、足元だけ冷水で冷やすという方法から開始しましょう。また、頭部だけなのか全身の冷水シャワーをするのか、きちんと決めることが大切です。

冷水で始め冷水で終わる、温水から始め温水で終わるなど、どちらが良いか諸説あります。

育毛や発毛促進を目的に頭部だけ行うのであれば、迷わず温水から始めて温水で終わります。冷水シャワーは、目的を頭皮の血流促進に絞って実施すると良いでしょう。

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おわりに

冷水シャワーは体全体の健康を考えて、入浴時に採り入れることは良いかもしれません。正しく行えば疲労回復や血流促進効果はあります。ただし、薄毛や育毛対策に絞ると目に見える効果は実証されていません。

いつの間にか、温冷交代浴の効果と重ねて広まっていった考え方のようです。自身の健康を考え、毎日の育毛ケアを続けるなかで必要と判断すれば継続して行うようにします。

すぐに抜け毛予防の効果を期待するものではなく、毎日の日課とすることによって強い皮膚や体、そして健康増進につながる方法だということを頭に置いて安全対策を考え行いましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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