
AGA(男性型脱毛症)に豆乳は効果があるのかという問いに答えるとすれば、「半数程度以上の男性に効果が生まれにくい」ということになるでしょう。
「ええっ!豆乳に含まれるイソフラボンは女性ホルモンの働きがあって、男性ホルモンの活性を抑えてくれるって聞いた」という方のために、大豆イソフラボンの効果が表れにくい男性も期待できる摂取の方法を紹介します。
その前に、まず髪の毛ばかりでなく健康にとっても良い豆乳の成分から見てみます。スムースな血流から健康維持、そして発毛へとつなげでいきましょう。
目次
豆乳に含まれる発毛促進成分を知ろう!

豆乳の基本成分は大豆タンパク質で、人間の基礎代謝を活発にします。大豆タンパク質と並ぶ成分が、男性の抜け毛の抑制につながると期待される大豆イソフラボンです。
他にも抗酸化作用や血流促進など、発毛につながる栄養素がたくさん含まれています。簡単に見ていきます。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ている成分です。AGAは強い男性ホルモンが影響するため、女性ホルモンの働きによってDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えることで抜け毛を抑制する効果が期待できます。
市販育毛剤のなかには女性ホルモンと同じ働きをする成分を配合したり、ネットで販売されている育毛剤の中には同様の働きを植物由来成分に求めるものもあります。
イソフラボンは、閉経後の女性に見られる抜け毛や、髪の毛が細くなる症状の改善につながる成分として広く知られています。男女問わず抜け毛の抑制には欠かせない成分の1つです。また、骨粗しょう症予防やガン予防効果もあると言われるほど、健康維持と推進に必要な成分だと言えます。
レチシン
レチシンは細胞に働きかけることで、動脈硬化や高血圧を抑制する効果があると言われています。
コレステロールを乳化して体外へ排出する作用もあり、悪玉コレステロールの減少から生活習慣病への予防効果も期待されている成分です。
ビタミンE・ビタミンB群
発毛促進には血流促進が欠かせません。ビタミンEは血行促進効果があり、肩凝り改善にも効果的だと言われています。
またビタミンB群は毛母細胞の働きを活発化し、頭皮の適度な潤いを保つ皮脂量を調整し、髪の毛の成長に欠かせないタンパク質の吸収にも欠かせない成分です。
カリウム・マグネシウム・不飽和脂肪酸など
これらの成分は細胞の活性化やホルモンの分泌量の調整、抗酸化作用があると言われ、いずれも健康や血管や細胞分裂にとって必要な栄養素、成分とされています。
このように豆乳は、イソフラボンとともに髪の毛の成長を助ける栄養素を多く含んだ食べ物(飲料)であると言えます。
大豆イソフラボンの効果を決める重要な成分「エクオール」

最初に、「半数程度以上の男性にイソフラボン効果が見込めない」という紹介しました。なぜでしょうか?その答えを、大塚製薬の公式通販サイト「オオツカ・プラスワン」を参考にしながらご紹介いたします。
結論です。女性ホルモンと同じ働きをする成分は、大豆イソフラボンそのものではないのです。
「大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内細菌の力を借り変換されて生み出されるエクオールが、女性ホルモンと同じ働きをする成分です。大豆や豆乳をたくさん摂っても、腸内でエクオールが作れないと効果は生まれないのです。
日本人の半数以上は腸内でエクオールが作れない
中高年女性の約半数は、エクオールを作る腸内細菌を持っていないので作ることができません。しかも、若い女性は特にエクオールが作れなくなっているようです。
理由は、子どもの頃に大豆食品を多く食べていないことにあります。赤ちゃんの頃から大豆食品を多く食べて育てば腸内細菌を保有しているので、エクオールが作れるということなのです。
男性の数値は明らかではありませんが、食生活が同じだとすれば若い男性ほど大豆イソフラボンの恩恵を受ける率が低くなることは想像できます。AGAに豆乳が良いということで毎日飲む習慣を続けても、中高年なら約半数、特に20代男性は20%、5人に1にしかその恩恵を受けられないということになります。
サプリメントでエクオール産生菌を体内に取り込む
一般的な育毛剤のなかには生薬由来成分として男性ホルモンの影響を抑える成分や女性ホルモンと同じ働きが期待される成分を含むものもありますが、エクオールを含む育毛剤は見当たりません。これは、腸内でエクオールが作られるということに起因しています。
そこで、エクオールを作る働きを生み出すサプリメントが販売されています。前述の「オオツカ・プラスワン」で言えば、製品名「エクエル」です。
AGA対策もしたい、しかも健康も考えて豆乳や大豆製品にこだわる男性であればこういったサプリメントを試してみると効果の違いが見えてくる可能性があります。
ただし、前述した豆乳の成分によって体の健康を維持・向上することができれば、血流促進や細胞の活性化に伴いある程度の抜け毛対策はできるということは間違いなさそうです。
女性ホルモンの抜け毛抑制作用は育毛剤に頼る、体そのものの健康を豆乳などによって維持する、という考え方もAGA対策の1つだと言えそうです。
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おわりに
一般的な考え方として、AGA対策を食品だけで実現することは難しいと言えるでしょう。しかし、食品は体の健康を維持するために重要な栄養素をバランスよく摂る基本です。豆乳もしっかり飲めば、血液の流れもよくなり細胞の衰えを遅らせることもできるでしょう。
同時に、イソフラボン(エクオール)が持つ女性ホルモンの働きはAGA対策にとって欠かせない対応策です。育毛剤やシャンプーの男性ホルモン抑制効果と併せて、サプリメント活用時の参考にしてみましょう。自分に合う最善の組み合わせがきっと見つかるはずです。
ハゲ薄毛研究所編集部
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