女性に多い牽引性脱毛症の原因5つと改善方法

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【女性必見】牽引性(けんいんせい)脱毛症の原因と対策

女性に多くみられる薄毛に牽引性(けんいんせい)脱毛症があります。牽引性脱毛症は体質などに関係なく、誰にでも起こる可能性のある脱毛症です。

同じ髪型を続けている人で、最近、薄毛が気になる人は、もしかしたら牽引性脱毛症かもしれません。ここでは、牽引性脱毛症の原因を詳しく解説しています。薄毛の原因を知ることで対策が見えてきますので、ぜひチェックしてください。

牽引性脱毛症が起きる5つの原因

牽引性脱毛症の原因

牽引性脱毛症の主な原因は、髪を引っぱることで頭皮にストレスがかかり続けることです。頭皮にストレスをあたえる要因には次のようなものが考えられます。

原因1. 毎日、まとめ髪にしている

長い髪の毛をポニーテールやまとめ髪にしていることが原因で、牽引性脱毛症を招くことがあります。

まとめ髪は毛根が長時間引っ張られている状態であり、髪を束ねる位置はだいたいいつも同じですので、決まった部分にストレスがかかり続けています。牽引性脱毛症は気づかないうちに抜け毛が増えて薄毛になります。

原因2. いつも同じところで分け目をつくる

いつも同じ部分で分け目を作っていると、牽引性脱毛症を引き起こすことにつながります。髪の分け目は地肌が見える状態であり、紫外線などの刺激を受けやすいです。

分け目は髪の生え方などの関係でいつも決まった位置に作ることが多く、いつの間にか分け目の髪の量が少なくなっていることがあります。

原因3. エクステを使っている

人毛や人工毛を使ったエクステの使用は、牽引性脱毛症の原因になります。エクステは、カツラよりも自然に髪のボリュームをつけたり、自毛と違ったカラーをアレンジたりすることでヘアスタイルをアレンジできる人気のファッションアイテムです。

しかし、エクステは自分の髪の毛に編み込む方法や金属チップをつぶして髪に装着するなどの方法で、自毛が引っ張られた状態になります。長期間に渡ってエクステを使用することは、毛根にストレスをあたえて牽引性脱毛症を引き起こします。

原因4. 髪をさわる癖がある

髪をさわる癖が原因で牽引性脱毛症を招くこともあります。髪をさわることはささいなことのように思えますが、無意識に髪をかき上げたり、手ぐしで髪を整えたりする癖を繰り返していると、気づかぬ間に髪を引っぱり抜け毛を増やします。

原因5. ブロー・ヘアアイロン

ヘアースタイルを作るときのブローやヘアアイロンの使用で髪を毎日引っぱることは、牽引性脱毛症の原因になります。

特にくせ毛の人や梅雨の季節はヘアアイロンが大活躍しますが、毛根にかかるストレスは大きいです。また、ブラッシングに力を入れ過ぎる習慣も毛根に負担がかかりますので気をつけましょう。

牽引性脱毛症の予防と改善方法

牽引性脱毛症の改善策を聞く女性

牽引性脱毛症を引き起こす原因を見てきましたが、ここからは予防と改善方法をご紹介します。

頭皮に加わるストレスを取り除く

牽引性脱毛症の改善と症状の悪化を防ぐためには、頭皮かかるストレスを取り除くことが重要です。毎日、頭皮の同じ部分を引っぱるような髪型は避けて、まとめ髪をアレンジしたり、しばり方をゆるくして変化をつけるようにしましょう。

仕事がら髪をまとめる必要のある人は、帰宅後は髪をほぐしてストレスから解放することが大切です。頭皮に負担がかかるエクステの長期間使用は控えて、ブローやヘアアイロンで頭皮に力を加えることにも注意しましょう。

マッサージを行う

牽引性脱毛症は頭皮へストレスがかかり続けたことで、頭皮が硬く血流も悪くなっていることで抜け毛が起きています。まとめ髪をほどいて頭皮のストレスの原因を取り除いた後は、マッサージで頭皮をほぐしてあげると血流が改善して髪の発育に必要な栄養と血液が毛母細胞に届くようになります。

また、まとめ髪には首や肩が凝りやすい人もいます。首や肩の血流は頭皮の血流とつながっていますので、首や肩のマッサージも牽引性脱毛症の改善に効果が期待できます。

頭皮を軟らかくするマッサージ法

簡単にできるマッサージ方法はこちらです。

  1. 両耳の上のこめかみに親指以外の4本を当てて少し押し上げるように10秒ほど力を入れます。
  2. 指を上の位置に変えてまた10秒ほどマッサージを繰り返すと頭皮がほぐれて血流が改善します。

マッサージは頭皮に爪を立てたり力を入れすぎたりしないように注意してください。

髪を育てる栄養素をしっかり摂る

牽引性脱毛症の改善には、髪の成長につながる食事も大切です。髪の成長を助ける栄養素には次のようなものがあります。

  • タンパク質…髪の主成分であるケラチンの構成に欠かせない成分です。
  • ビタミンA…新陳代謝を高めて頭皮と髪を健康に保つ作用があります。
  • ビタミンB群…髪の育成や頭皮の健康に働きかけます。
  • ビタミンC…コラーゲンを生成して髪を太くてしなやかにする作用があります。
  • ビタミンE…毛細血管を拡張して血液の流れを良くすることで髪に栄養を届けます。
  • ミネラル…抜け毛を防いで髪が健康に育つサポートをします。

牽引性脱毛症の対策には、皮脂の分泌を増やす脂質や糖質を多く含む食事は控えることも大切です。

おわりに

牽引性(けんいんせい)脱毛症の主な原因は、毛根や頭皮に負担がかかるヘアスタイルです。症状の改善には、頭皮を引っぱるヘアスタイルを続けないことをおすすめします。牽引性脱毛症の多くは、適切なケアをすることで髪のボリュームは改善します。

ストレスから頭皮を解放してマッサージや育毛につながる栄養素をしっかり摂ってケアをすることが大切ですが、時間が経過してもなかなか髪の毛が生えてこない場合は、育毛クリニックなどの専門家に相談をしてみましょう。

ハゲ薄毛研究所編集部

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