
柔らかく細い髪質だとハゲやすい、ということはありません。しかし、豊かな自毛を残している60歳を過ぎた中・高齢者男性を見ると「ボリューム感がある」印象だけが目に飛び込んできます。
こめかみ部分や前頭葉に薄さが目立っていても弱々しさは感じられず、全体として見れば太くしっかりとした髪の毛に見えます。ここでは、髪質とハゲとの関連を語る上でキーワードとなる「年代による変化」に注目しながら、年を取っても太い髪の毛を維持するヒントを考えてみましょう。
目次
髪質を決める3つのポイントとは?
抜け毛やハゲにつながると考えてしまいがちな例として、細く弱々しくボリューム感がない髪質があります。周囲にも意外と多くいたりします。20代で就職したときに同僚を見て「あいつは将来ハゲるゾ!」と言ってはいけません。10年後、立場が逆になっていることも十分考えられるのです。
この見た目の髪質は、3つの要素から生まれています。「全体量」「太さ」「コシの強さ」です。これらは生まれ持ったものなので個人差があります。
ポイント1. 髪の毛の全体量(ボリューム)
人間の頭髪本数は個人差があって、平均で約10万本と言われています。1日100本の抜け毛があるとして、1か月に3000本、1年で3万6000本です。計算上、3年でなくなります。
当然、抜けても新しい髪の毛が生えるので現状維持できるのですが、一般的には20代と比較して、年代を重ねるとともに次第に総数は減ってしまうものです。
それでも、髪の毛が太ければ40代になっても見た目のボリューム感は維持できます。
ポイント2. 髪の毛1本1本の太さ
髪の毛の太さは個人差が顕著です。1本1本が細いと、全体のボリュームが生まれません。しかし、直接AGAの原因とは関係がないので、AGAの進行を見る注意点は年代による「変化」です。日常生活のなかで、太くて長い髪の毛が抜けることは問題ありません。
しかし、AGAが始まると、最初に「太くて長い髪の毛が抜ける」、次に「細く短い髪の毛が混じるようになる」、かなり進行すると「髪の毛の先端が尖ったうぶ毛も抜ける」ようになります。
太さの問題ではなく、細いうぶ毛が抜けるようになることが問題です。この変化の見極めが重要です。
ポイント3. 髪毛のコシの強さ
髪の毛が太くて多いと全体がごわごわしてコシがあるように見えます。逆に細いとサラッとした感じでコシも弱い印象を受けます。
コシが弱い髪質の方は、ブラッシングを行うことである程度の改善が期待できます。豚毛など密度の濃いブラシを使い、頭皮マッサージと髪の毛のマッサージを同時に行います。寝てしまいがちな髪の毛を起こす効果が期待できます。
髪質が柔らかく(弱々しく)なる原因

持って生まれた髪質ではなく、「変化」を見極めることが重要です。太くてボリュームのあった髪の毛がいつの間にか薄く感じるようになっていたら、その変化を生んだ原因を考えてみましょう。少しの工夫で頭皮に与える悪影響は改善できます。
遺伝要素
抜け毛が増えることによる髪質の変化には対応できますが、主にAGA(男性型脱毛症)による遺伝的要素は自分の意思でコントロースすることはできません。30代、40代になり明らかに髪質が変化したときはシャンプーや育毛剤などのケアを行う必要があります。
ストレス
ストレスは髪の毛にとって最大の敵だと言えます。仕事の環境は自分で変えにくいものですが、感情のコントロールはできるのでポジティブ思考を心がけるようにしましょう。
食事
食事は、知らず知らずのうちに乱れているものです。ファストフードやスーパーの惣菜だけで食事を済ませてしまうことが多いと影響が髪質の変化として表れることもあります。自分の心がけ次第でコントロールができることなので注意してみましょう。
生活リズム
食事同様、仕事以外の時間コントロールはできます。睡眠不足や不規則な生活を続けないことが基本です。休日の過ごし方など、工夫できることはたくさんあります。
運動不足
運動不足は血液の流れにも影響します。常に足腰を動かし、血流を促進することで細胞の働きも活性化します。発汗作用から、男性ホルモンの対外排出効果も生まれます。
髪質を改善して健康な髪を維持するためのポイント

栄養が偏ると、皮膚が痒くなったりイライラしたりなんとなく体の変化を感じるものです。そんな何気ない変化も、髪の毛にとっては悪い影響を与えることもあります。
抜け毛が増えるきっかけを生まないよう、頭皮の健康を意識した食生活やケアに努めましょう。
タンパク質など栄養素をしっかり補給
タンパク質は肉類や魚などに含まれる栄養成分です。インスタント食品は控え目にして、きちんとした食事から髪の毛の栄養分を補給することを心がけます。併せて、生野菜をしっかり摂ることも必要です。生野菜が不足気味だと感じたら、野菜ジュースなどを飲むと良いでしょう。
インスタント食品が多いと思ったら、「500g級のステーキ」や、タンパク質が豊富でカロリーも控え目な「さらし鯨」など、年代に関係なく思い切った美味(グルメ)を求めると、暴飲暴食とは違う食の広がりが生まれます。
頭皮と髪の毛をしっかりブラッシング
抜け毛が気になると、ブラッシングも不安になります。櫛を通すだけで太い毛のなかに細い毛も交じって櫛にくっついているものです。
お勧めは、豚毛などを使って髪の毛と頭皮をマッサージするようにするブラッシングです。抜けてしまう毛を追うような「未練」は捨ててしまいましょう。ブラッシングによって血流を促進することで、新しい髪の毛を生み出すという考え方が重要です。
頭皮をゴシゴシと擦るのではなく、丁寧な頭皮マッサージを意識したブラッシングが基本です。
シャンプーと育毛剤で健全な頭皮を維持
体の一部である頭皮は、ストレスや栄養など体内から受けるダメージや紫外線などの外部環境に敏感に反応します。仕事や日常生活のなかですべてを改善することは不可能です。そのため、悪化を防ぐケアは必須です。
頭皮や髪の毛を健全に保つために必要なアミノ酸を含むシャンプーや、頭皮の柔軟性や栄養素を含む育毛剤によって日々のケアを怠らないようにしましょう。
おわりに
遺伝的に持ち合わせた個人差のある髪質によって、ハゲのリスクが増えることはありません。しかし、年代が上がるにつれて少しずつボリューム感がなくなる「髪質の変化」は黄色のシグナルと言えます。
冒頭紹介した中・高齢者になっても髪の毛を維持している人たちの多くはボリューム感を維持しています。同じ中高年でも弱々しい髪の毛の人は頭皮が透けて薄い印象に映ってしまいます。
太く長い髪の毛の維持には、タンパク質やアミノ酸など栄養素の補給が欠かせません。同時に、育毛ケアを実行する努力と抜け毛やハゲを防ぐためのライフスタイルに心がけることも大切です。
ハゲ薄毛研究所編集部
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